皆様、茗荷と仏教と接点があるってご存知でした?
ワタクシ、先日薬師寺の山田管主の御法話で初めて知りました。(と言っても、次の予定があったため、途中退場というあり得ないことやっちまいましたが^^;)
オイラが聴いたところまでをまとめておこうと思います。
お釈迦様のお弟子さんはたくさんいらして、その中でも有名な方の名前がお経さんに載っております。
アーナンダとかサーリプッタあたりは有名ですが、茗荷と関係のあるお弟子さんは周梨槃特(シュリハンドク)というお弟子さんです。
周梨槃特は大変物覚えが悪く、何度お釈迦様のお話を聞いてもお経を覚えることができませんでした。
どれくらい覚えられないかというと、自分の名前を忘れちゃうくらいだったらしいです。
そんな彼を見た回りのお弟子さんに、「お前は自分の名前も忘れてしまうのか。ならば、背中に名前を書いて背負っておけばいい」と言われ、名前を常に背中にしょっていたそうなんです。
ある日、お釈迦様は周梨槃特に短いお経を教えました。
「三業に悪を造らず、諸々の有情を傷めず、正念に空を観ずれば、無益の苦しみは免るべし」
三業とは、体・口・心の三つの業を指します。この三業を慎み、すべてのもの(動物も植物も)を傷つけず、正しい思いに徹すれば、苦しみはない。という教えです。
さて、周梨槃特が教えを伝えようと「三業に悪を・・」と始めたのですが、後半の部分を思い出せません。もう一度お釈迦様に後半部分を教えてもらうと、次は前半部分を忘れてしまいます。
これを見た回りのお弟子は「お釈迦様のお弟子と名乗るものの中に、お経を唱えられないものがいるのは世間体が悪く、お釈迦様を貶める。お前は弟子を辞めるべきだ」と言いました。
周梨槃特はお釈迦様の元に行き、「世尊、私は短いお経すら覚えられず愚かです。回りの者たちも、これでは世尊に迷惑がかかるといいます。私を破門にしてください。」と言いました。
それに対しお釈迦様は「もう一つだけお前にお経を教えよう。」そう言ってお釈迦様はチリはたきを周梨槃特に持たせ「塵を払い、垢を除かん」と教えました。
「もし忘れそうになれば、その手を見るがいい。そうすれば私の言葉を思い出すだろう」
その日から周梨槃特ははたきを持ちながら「塵を払い、垢を除かん」と繰り返し塵をはたきました。そうして何年もたったある日、自分の心の塵をすべて払い、垢を除き悟りを開いたのであります。
お釈迦様のお弟子の中で、一番に悟りを開かれたそうです。
一つのことを一心不乱にすることで、悟りを開かれたわけです。
それに対し、お経をたくさん覚えたお弟子さんはまだ悟りを開けません。
「お前たちは私の言葉をたくさん覚え、非常に賢い。しかし、周梨槃特のように悟りをまだ開いてはいない。悟りとは多くを知ることではない。周梨槃特のように一つのことを一生懸命することにある」と教えられました。
また時が過ぎ、周梨槃特も入滅しました。
彼のお墓には見知らぬ草が生え、良い香りの実(?)が生りました。
自分の名前を覚えられず、名を荷って生きた彼にちなんで、その植物は「茗荷」と呼ばれるようになったそうです。
↑茗荷を食べると忘れやすくなるっていうけれど、本当は周梨槃特に少し近づけるのかもしれませんね。茗荷が大好きなあなたは、ポチっとな♪
*・゜¨゜゜・*:ランキング参加中です:*・゜¨゜゜・*
>
携帯からはこちら→■
ワタクシ、先日薬師寺の山田管主の御法話で初めて知りました。(と言っても、次の予定があったため、途中退場というあり得ないことやっちまいましたが^^;)
オイラが聴いたところまでをまとめておこうと思います。
お釈迦様のお弟子さんはたくさんいらして、その中でも有名な方の名前がお経さんに載っております。
アーナンダとかサーリプッタあたりは有名ですが、茗荷と関係のあるお弟子さんは周梨槃特(シュリハンドク)というお弟子さんです。
周梨槃特は大変物覚えが悪く、何度お釈迦様のお話を聞いてもお経を覚えることができませんでした。
どれくらい覚えられないかというと、自分の名前を忘れちゃうくらいだったらしいです。
そんな彼を見た回りのお弟子さんに、「お前は自分の名前も忘れてしまうのか。ならば、背中に名前を書いて背負っておけばいい」と言われ、名前を常に背中にしょっていたそうなんです。
ある日、お釈迦様は周梨槃特に短いお経を教えました。
「三業に悪を造らず、諸々の有情を傷めず、正念に空を観ずれば、無益の苦しみは免るべし」
三業とは、体・口・心の三つの業を指します。この三業を慎み、すべてのもの(動物も植物も)を傷つけず、正しい思いに徹すれば、苦しみはない。という教えです。
さて、周梨槃特が教えを伝えようと「三業に悪を・・」と始めたのですが、後半の部分を思い出せません。もう一度お釈迦様に後半部分を教えてもらうと、次は前半部分を忘れてしまいます。
これを見た回りのお弟子は「お釈迦様のお弟子と名乗るものの中に、お経を唱えられないものがいるのは世間体が悪く、お釈迦様を貶める。お前は弟子を辞めるべきだ」と言いました。
周梨槃特はお釈迦様の元に行き、「世尊、私は短いお経すら覚えられず愚かです。回りの者たちも、これでは世尊に迷惑がかかるといいます。私を破門にしてください。」と言いました。
それに対しお釈迦様は「もう一つだけお前にお経を教えよう。」そう言ってお釈迦様はチリはたきを周梨槃特に持たせ「塵を払い、垢を除かん」と教えました。
「もし忘れそうになれば、その手を見るがいい。そうすれば私の言葉を思い出すだろう」
その日から周梨槃特ははたきを持ちながら「塵を払い、垢を除かん」と繰り返し塵をはたきました。そうして何年もたったある日、自分の心の塵をすべて払い、垢を除き悟りを開いたのであります。
お釈迦様のお弟子の中で、一番に悟りを開かれたそうです。
一つのことを一心不乱にすることで、悟りを開かれたわけです。
それに対し、お経をたくさん覚えたお弟子さんはまだ悟りを開けません。
「お前たちは私の言葉をたくさん覚え、非常に賢い。しかし、周梨槃特のように悟りをまだ開いてはいない。悟りとは多くを知ることではない。周梨槃特のように一つのことを一生懸命することにある」と教えられました。
また時が過ぎ、周梨槃特も入滅しました。
彼のお墓には見知らぬ草が生え、良い香りの実(?)が生りました。
自分の名前を覚えられず、名を荷って生きた彼にちなんで、その植物は「茗荷」と呼ばれるようになったそうです。
↑茗荷を食べると忘れやすくなるっていうけれど、本当は周梨槃特に少し近づけるのかもしれませんね。茗荷が大好きなあなたは、ポチっとな♪
*・゜¨゜゜・*:ランキング参加中です:*・゜¨゜゜・*
>
携帯からはこちら→■