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七月の茶席の掛物
溪聲洗耳清 渓声耳を洗いて清く
松蓋触眼緑 松蓋眼に触れて緑なり
渓流の音は、それを聞く者の心にある余分なものを洗い流してくれる。
無駄のない自然そのものの音は、耳から入り、心を洗い清め、本当の自分の存在を意識させてくれる。
「蝉の声は聞かなくても聞こえてくる。その聞いている自分は誰だ?」そんな、お話を茶席で交わしながらの夏のお席です。
その声を聴いている「真の自己」が茶を点て、釜の湯の煮え音、茶筅の音を聞いている客が、「本当の自分自身」で、茶を飲む。
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点前は、逆勝手薄茶。
常と逆な位置で点前をすることで、常の本勝手では、疑問も思わずに行っていたことに、改めて「なぜ?」と思う・・・しかも、逆勝手をするまでは、「なぜ」とも思わなかった「自分自身になぜ?」と思うことが「茶道」そのものなのです。
「考えることこそ茶道」
それが、日常の何気ないことにも、新たな発見が出てきます。
茶花は、半夏生にしきんからまつ。
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東京道場の御しのぎは、冬瓜にじゅんさい添えそうめん。
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明日の稽古は盆香に、台天目になります。