「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

川辺川ダム問題研究発表&座談会

2007-10-07 09:16:38 | ボランティア
昨日は、午後6時から県民交流館パレアで「川辺川ダム問題研究発表&座談会」が開催されました。
その会場で押し花しおりを販売しませんか?というお誘いを受けましたので、出かけてきました。

この会は「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の主催で行なわれ、次のような呼びかけがありました。

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計画発表から40年以上経過し、一昨年には白紙となった川辺川ダム計画。
しかし、地域社会に及ぼす影響は計り知れないものがありました。
ダム建設反対運動は単に事業に反対するだけでなく、公共事業の
あり方そのものに疑問を投げかけ、公共事業はどうあるべきかを
模索してきました。

この問題に関心を抱く研究者も多く、学生の頃から現地を訪れ、
住民と交流しながら研究を続けている人もいます。今回、こうした
研究者を招き、研究発表&座談会を行います。研究者はダム問題を
どう捉えているのか、若者からダム反対運動はどう見られている
のか、興味深い話が聞けると思います。皆さんの参加をお待ちします。

研究発表
「川辺川ダム問題の住民運動における学び―住民討論集会を中心に」
(楠野晋一、東京農工大学大学院共生持続社会学・修士課程)
「川辺川ダム建設をめぐる政治過程―川辺川利水裁判を中心に」
(土肥勲嗣、九州大学大学院法学府政治学専攻)
「ダム事業長期化の影響―五木村民の生活史」
(森明香、一橋大学大学院社会学研究科総合社会学専攻修士課程)

座談会「私が川辺川ダム問題を研究する理由」

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研究発表は「若手研究者、川辺川を語る」ということで、大学院で研究している若い3名の方が、それぞれの研究課題にそって、川辺川ダム問題について発表されました。
国が行なう事業について、住人の反対運動が起こった場合、住民がどういう経緯でそれに関わってきたのか、国に対抗するために、いろいろ学習を重ねていくことが、その住民闘争のポイントになるという研究。
裁判を通じてその流れを追っていった研究では、住民運動と裁判、それに政治もからんでいて、複雑な流れになっていたのがよくわかりました。
また生活史では、川辺川ダムに翻弄された人たちの生活や考え方の推移に視点をおき、遠くから何度も足を運び、住民に丁寧な聞き取りをされているのが印象的でした。

一人持ち時間が20分ということで、駆け足で説明されたので、言いたかったことが十分発表できなかったと思いますが、若い人の視点で川辺川ダム問題のことをきちんと研究されているのは、とても貴重なことだと思います。
その研究がどういうふうに役に立つのか、というのは、自分たちも今はよくわからないと言われていましたが、この問題に直接関わってきた人たちにとっても客観的にそれを考える機会にもなるし、後世に伝えるという意味でも重要な役割があると思います。

「小さな一歩の会」の活動とダム問題とはまったく関係ないんですが、販売の機会を与えていただき、司会の方からも紹介していただいて、少しでも多くのみなさんに関心を持ってもらえたことに感謝します。
おまけに、ダム問題も最初からの流れもきちんとわかり、有意義な時間が過ごせました。
コメント
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