山岳ガイド赤沼千史のブログ

山岳ガイドのかたわら、自家栽培の完全手打ち蕎麦の通販もやっています。
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さぼっています。

2015年02月04日 | 写真と短い言葉

いつもなら、年末には発行している山案内も出さぬまま、ぼくはサボっている

昨年も色んなものが僕の目の前に現れては消えていった

消えてしまって、二度と会う事が出来ないものもたちもある

それは、解決のつかないまま、ずっとずっと僕の心に残っていく事柄だ

枯れ枝の先にだれかが刺した空き缶は時々風に揺れてカラカラと音を立てる

淡々と冬の仕事をこなす

気が向けば山を滑り、愛犬の散歩にもでかける

友人と楽器を奏でる

いつも持ち歩くカメラで日々を切り取ってみる

美しいものはどこにあるのだ?

冬の朝、凍てつく空気は心の支えだ

ずっと冬なら良いのに

段々強くなる陽射しに寂しさを感じるのはぼくだけだろうか?

冬が大好きだ

やっと季節に追いついたと言うのに

淡々と、淡々と、ただ淡々と冬の日が訪れればいいのにと叶わぬ夢を見るのはぼくだけだろうか?

さあて、そろそろやらなくちゃね。

もう少しお待ちください。

 

 


雨上がり

2014年07月10日 | 写真と短い言葉

夕べ、寝しなに恐ろしい程の雷雨。

雨トイが呑み込めない雨水が溢れて滝のようにバチャバチャ言っていた。
いくら台風が来てるって、こんなんアリ?
まだ遠いのに。
我が家の愛犬ハナは、雷がちょー苦手なんだからね。
梅雨ってこんな不安定だったかなあ。

かと思えば今朝はこんな青空、
おまけにブラジルが7−1で負けてやがる。

一見さわやかな高原の池に見えるが、これはただの水たまり


小嶋邦子という同志

2013年08月21日 | 写真と短い言葉

 この女性、小嶋邦子さんと言う。今年で7回目の上廊下の遡行である。勝率は3勝4敗。別に彼女の力量のせいではない。ここ数年の天候不順が原因だ。現在73歳。実は泳げない。

 おそらく彼女は上廊下に最も通う女性に違いない。しかも、全く定かではないのであるが若しかしたら最高齢なのではないだろうか。

 上廊下に魅せられ、僕らを絶対的に信頼してくれて、とにかく欠かさず通い楽しむ女性だ。足取りは派手ではないが、実にしっかりとしている。濁流の撤退劇など数々の生死を分かつ苦難も、僕らとともに経験した女性だ。

 彼女はスーパーウーマンではない。ただただ、諦めない心を持つ人なのだ

 彼女は既に我々の同志である。


葡萄の葉

2013年07月08日 | 写真と短い言葉

 

友人の

   子の子を映す

        葡萄の葉

 少し前だが東京から、古い友人とその娘二人がそのまた娘を連れて遊びに来た。要するに友人の孫達だ。調度葡萄が実をつけ始める頃だ。この写真の女の子の親達とも彼女たちが小さい頃よく遊んだ。年頃になれば何処か空々しくなる子供達も多いのに、この友人の娘達は母親になった今でも人なつっこく「ちーくん、元気?」なんて言ってくれる可愛い子達だ。この幼子達と遊んでいるとその当時の事を思い出す。いつの間にかひと世代が過ぎ、僕は少し歳をとった。