うちのお隣さんの朝の佇まい。
隣の兄さんは稲作りが上手で、代掻きは完璧で田植えの作業もぬかりなくビシッと真っ直ぐに条を揃える。
こうするには最初の田耕しの時から代掻き作業時の水加減やらなにやら丁寧な作業が必要で、それをひとつでもいい加減にやると絶対こうはならないのです。
日本の美しい風景は、こうしたまるで庭師の様な職人気質の農家たちによって出来上がっているのだなあ。
それに引き替え我が家の田植えはほんと雑で、とても写真でお見せすることが出来ない程のグニャグニャ加減なのです。
でも米は同じに採れます、きっと。
さあて、暫くしたら田植機が植え損じたところに植え直しという作業をします。
残しておいた苗を手作業で植えて回るわけです。
腰をかがめ泥田を根気よく歩き回るのですが、五月晴れの温んだ泥の暖かさと匂いは、ふと子供の頃の事を思い出させてくれます。