山岳ガイド赤沼千史のブログ

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ビートルズをやってみた ヤァ!ヤァ!ヤァ! 発売

2015年12月09日 | 音楽

10月から11月の始めにかけて、一ヶ月以上の苦闘の末完成したビートルズのカバーアルバムです。

総勢38名の松本、安曇野、大町周辺在住のミュージシャンとデザイナー達で作りあげた「ビートルズをやってみた ヤァ!ヤァ!ヤァ!」がジョンレノンの命日12月8日にサンロクレコードから発売されました。

いつも活動しているバンドを解体して、意外な組み合わせで録音された楽曲はどれも個性的で、それでいてみんなが知っているあのビートルズ。
「ああ、あの曲かあ!」
なんて当たり前。それがまた楽しい宝探しのような一枚です。
それはまさにサンロクサウンド。
ここ安曇野に住んで居るからこそだせるその雰囲気を皆さんにも聞いて頂きたい。

僕も3曲参加していますよ。

このブログからお問い合わせ可です。メーセッジからお申し込み下さい。メールアドレスをお忘れなく。
販売して頂けるショップ等も募集中です。

【CD取扱店】
麻倉 大町市大町4095-13
Yショップニシ 大町市平海の口12076
ゲストハウス東家 松本市大手4-5-1
ナチュラルベーグル歌 松本市深志3-8-17
Give me little more. 松本市中央3-11-7

蕎麦とりい 安曇野市穂高6079
アトリエ宇-sora- 安曇野市穂高有明8172-3

 

(全11曲・税込2160円)
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※通信販売は麻倉にて取扱予定です。http://asagura.com/

【ライブ情報】
第10回 麻倉音楽会
日時:12/19 19:00 入場料:1000円
場所:麻倉 大町市大町4095-13
https://www.facebook.com/events/1006233306087134/

【メディア情報】
12/11 9:35 FM長野「NAGANO HEATBEAT」後編
12/9 18:20頃 FMまつもと「夕暮れ城下町」生出演
12/4 9:35 FM長野「NAGANO HEATBEAT」前編
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12/8 中日新聞長野版
12/8 信濃毎日新聞
12/2 大糸タイムス

サンロクレコード FBページ


本木幸治メモリアル

2015年12月07日 | 音楽


舞踏家であり松本アンダーグラウンド界のボスだった本木幸治(こうさん)が突然亡くなって六年が過ぎその7回忌が、彼が生前造りあげた松本ヴィオパーク劇場で行われた。

ヴィオパーク劇場は松本市の北の方、旧四賀村の山の中にひっそりと佇む。

劇場はダイナミックに組まれた梁に壁は土壁塗りっぱなし、客席は土間になっていて荒削りな外観であるが、正面奥にはカチッと組まれた美しい檜の舞台を配する。

こうさんのこの舞台に対する思い入れが伝わって来る場所だ。

色んな人が言う「松本には変は人がおおい」と言うことは、おそらくそれはコウさんが松本に存在していたからに他ならない。

なんかはみ出しちゃった人間達のお家みたいなところをコウさんはいつも作る人だった。

夢寂、彗星クラブ、エイハブ船長、そしてヴィオパーク劇場。

売れない芸術家や音楽家達はコウさんの店に集った。

ヒッピー達は旅の途中松本にしばらく滞在しては、コウさんがやっていた工事現場への資材搬入やビルクリーニングの仕事をやらせてもらってはまた旅を続けた。

仕事終わり、彼らの夕食は大概コウさんの店で食べて帰るから、コウさんから支払われた給料はまた彼の店に戻って行く仕組みになっていたのだが(笑)

いつも安くて旨いモノをいつも喰わしてくれた、そしてみんなで毎晩よく飲んだ。

松本にはコウさんがいるからあそこに行けば大丈夫だとみんなが思うようなところだった。

僕もよく通ったし、そこで知り合った友達は世代を超えていまでも大勢いる。

この世の中には色んな人が居るんだと知ったのはそう、まさしくコウさんのところだった。

 

コウさんは松本を拠点に活動していた舞踏家だった。

彼が舞踏を始めた頃、実は僕も誘われるまま訳もわからぬまま一緒に白塗りをし街で躍ったことがある。

高校生の頃演劇部に所属していたしテント芝居にも興味があったのは確かだが、舞踏となるとそれはまったく未知のモノで、それが意味するところなど何も理解など出来るものではなかったが、なんか面白そうだなとコウさんにしたがったのだ。

街の人に通報されたのだろう、警察官がやって来て、我々のでたらめなパフォーマンスは敢えなくハンパな結末を迎えることになる。

そんな松本の街だったが、その後のコウさんの活動によって今では白塗り舞踏家たちが商店街のお祭りに呼ばれるまでになった。

松本の人達は白塗り舞踏家にであっても驚かないし、子供達も怯えて泣いたりはしない。

コウさんは色んな人を繋げたひとだ。

昼は工事現場に出かけ、夜は飲み屋を経営し、様々なイベントを企画しホンモノのアーティストを呼び続け、そして自ら踊ったひとだ。

コウさんのまわりにはいつも友人達が居て、その友人同士がまた繋がっていくそんな場所の真ん中に居る人だった。

そしてこの日もコウさんが最後に造りあげたこのヴィオパーク劇場に沢山の人が集っていた。

盟友怪物サックス奏者の梅津和時さんや多田葉子さんも駆けつけてくれた。

こんな素晴らしい人達と一つ同じステージを造りあげることが出来るのも、コウさんのお陰なのだ。

僕にとってこうさんと出会ったか出会わなかったかと言うことはおそらくとても大きな意味を持つ事だったのと思う。

そしてそう言う人はきっと僕だけじゃないはずだ。

たまらなく懐かしい。

こうさん、また会いたいね。