山岳ガイド赤沼千史のブログ

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冬の月を眺めて

2019年01月18日 | 安曇野の暮らし

月をこうやって撮影してみると、クレーターがとてもリアルで、直ぐそこにある物のようだ。
ちょいと手を伸ばせば届きそうな気がする。
もっとも、この広い宇宙の中でこんなに近くにある天体など他には無いのでそれも当たり前だけれど、月はまるで僕らと一緒に呼吸しているようだ。

月は地球の誕生と同時に出来たという。
つまり、月は地球の分身なのであって、地球が自転を始めたの頃の物理的因果関係がそのまま働いているので、月は自身の裏側を決して見せることは無い。
その誕生以来、ずっと同じ顔で僕らを見つめている。
月は満ちたり欠けたりしながらも、毎日地球のまわりをグルグル回りながら、地球の全てを知っているのだ。
それに引き替え、実は僕らは月の事は何も知らないのかも知れない。
なんて不思議な関係なんだろう。 

中国の衛星が月の裏側に着陸したって?
月の南極に基地を作るんだって?
何のため?
わからないものを知ろうとする知的欲求と言うのもあるだろうが。
でもやっぱ、何でもかんでもツバ着けたいんだろうな。
13億とも15億とも言われる人民を喰わせないとならないわけだから、とにかくツバをつける。
周さんもも大変だなあ。 

zozoの前澤さんがアーティストを引き連れて月に行くんだそうだ。
その費用はなんと一人100億円!
そもそもアポロ計画が終わって、もう数十年もの間、人は月に行っていないと思うのだが、いきなり月観光って、、、可能なのだろうか?
いくら何でも、リスク高すぎねえ? 
それで得られるものって一体何なんだろうか?
他に金の使い道はいくらでもあるだろうがようっ!
剛力ちゃん連れてくの?
もしかして、ヤキモチ妬いてるのか、おれ?
でも、もし誘われたらどうしよう?

誘われるわけないと思うけど。

行かんな、きっと。

 


冬の星

2019年01月16日 | 安曇野の暮らし

中学生の頃に大好きだった先生が星が好きで、学校が終わると一旦家に帰って、暗くなってからもう一度学校に出かけては望遠鏡を覗かせてもらっていた。
今考えれば、先生だって仕事が終わって早く帰りたかったろうに、星好き少年二人にキラキラした眼をして望遠鏡を覗かせてくれと懇願されては 、嫌とは言えなかったのだろう。
もう一人の星好き少年と、何回も押しかけては楽しい夜を過ごさせてもらった。
時期は冬で、僕にとっては冬の星空が一番馴染みがあって星座もわかるものはほとんど冬の星座だ。
コホーテク彗星は夕方の空に、ウエスト彗星は朝方だったので早起きをして何度も観たものだ。

冬の代表格と言えばやっぱり、オリオン座。
その左下にあるおおいぬ座、そしてそのおおいぬ座の首領と言えば、天空一の輝きを放つシリウス。 
オリオン座の右上には V字の角が目立つ牡牛座。
牡牛座の腰の辺りにはプレアデス星団(すばる)もあって これまたドラマチックな星座だと思う。
因みに僕は牡牛座生まれだから、特別な思い入れもある。
免許を取って初めて自分で買った車もスバルだったなあ。
しかし谷村新司の「昴」はさほど好きではない。

そんな訳で、冬になるとクソ寒いのに僕は星空を眺めたり、写真を撮ったりするのが好きだ。
冬の星座はキラキラ瞬いている。
キラキラキラキラ、わかりやすい星達がとても美しい。
宇宙にいけばおそらく星は微塵も瞬かないはずだが、やっぱり、星は瞬いてナンボだと思うのだ。
瞬く星に包まれているとまるで宇宙空間に漂っているような気がしてくる。
それに比べて夏の星は、ほとんど瞬いていない。
キラキラしない星空はなにか物足りなく感じてしまう為だろうか?蚊に刺されるのが嫌な為だろうか?夏の星空にはイマイチそそられないのである。
さそり座も格好いいし、はくちょう座もなかなかだし、天の川だって凄いのにねえ。

望遠鏡を覗かせてくれていた波多腰先生はお元気だろうか?
当時40歳くらいだったと思うから、今は80歳を越えた辺り。

お元気でいらっしゃる事をお星様にお願いしよう。 


 


今年一番の冷え込みの中

2019年01月10日 | 安曇野の暮らし

遅ればせながら、皆様明けましておめでとうございます。
おまえ今頃なに言ってんだと言われそうですが、本日の安曇野の朝をお裾分け。

なんか未明に目が醒めてしまって、やたら寒いのでもしやと思い外に出てみると、外気はキンキンにに冷え切って、今年一番の冷え込みって感じなのだった。
放射冷却だ。
そして空を見上げるとそにこは満点の星空。
オリオン座は既に西に沈んでしまったようで、見慣れない春の星座が瞬いていた。
あー、寒いなあ、眠いなあ、どうしよう?でもきれいだろうなあ。
辛いけど、撮影に出かける事にした。 

先ずは、お気に入りの高瀬川の河原へ。
風もなく伏流水が染みだした小さな池はまるで鏡のようだった。
三脚を据えシャッターを切った。
足の裏からじんじんと伝わってくる冷たさに、地団駄を踏みながらまたシャッターを切る、そしてシャドウボクシング、また地団駄。

ひとしきり撮影してから、安曇野を見下ろす丘陵まで移動して、北アルプスが茜に照らされるのを待った。
ほんのわずかな時間なのに、なんと、カメラや三脚は見る見る霜に覆われていく。
一体どのくらいまで冷えたのだろうか?
それにしても寒い。
なんとか根性で朝まで頑張った。
意外と偉いな、おれ。 

帰りの車中で聞いたラジオでは、菅平でマイナス23.8度と言っている。
そりゃ寒いはずだわ。
でもその寒さが心地よかった。 

と言うわけで、今年もよろしくお願い致します。