山岳ガイド赤沼千史のブログ

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冬の星

2019年01月16日 | 安曇野の暮らし

中学生の頃に大好きだった先生が星が好きで、学校が終わると一旦家に帰って、暗くなってからもう一度学校に出かけては望遠鏡を覗かせてもらっていた。
今考えれば、先生だって仕事が終わって早く帰りたかったろうに、星好き少年二人にキラキラした眼をして望遠鏡を覗かせてくれと懇願されては 、嫌とは言えなかったのだろう。
もう一人の星好き少年と、何回も押しかけては楽しい夜を過ごさせてもらった。
時期は冬で、僕にとっては冬の星空が一番馴染みがあって星座もわかるものはほとんど冬の星座だ。
コホーテク彗星は夕方の空に、ウエスト彗星は朝方だったので早起きをして何度も観たものだ。

冬の代表格と言えばやっぱり、オリオン座。
その左下にあるおおいぬ座、そしてそのおおいぬ座の首領と言えば、天空一の輝きを放つシリウス。 
オリオン座の右上には V字の角が目立つ牡牛座。
牡牛座の腰の辺りにはプレアデス星団(すばる)もあって これまたドラマチックな星座だと思う。
因みに僕は牡牛座生まれだから、特別な思い入れもある。
免許を取って初めて自分で買った車もスバルだったなあ。
しかし谷村新司の「昴」はさほど好きではない。

そんな訳で、冬になるとクソ寒いのに僕は星空を眺めたり、写真を撮ったりするのが好きだ。
冬の星座はキラキラ瞬いている。
キラキラキラキラ、わかりやすい星達がとても美しい。
宇宙にいけばおそらく星は微塵も瞬かないはずだが、やっぱり、星は瞬いてナンボだと思うのだ。
瞬く星に包まれているとまるで宇宙空間に漂っているような気がしてくる。
それに比べて夏の星は、ほとんど瞬いていない。
キラキラしない星空はなにか物足りなく感じてしまう為だろうか?蚊に刺されるのが嫌な為だろうか?夏の星空にはイマイチそそられないのである。
さそり座も格好いいし、はくちょう座もなかなかだし、天の川だって凄いのにねえ。

望遠鏡を覗かせてくれていた波多腰先生はお元気だろうか?
当時40歳くらいだったと思うから、今は80歳を越えた辺り。

お元気でいらっしゃる事をお星様にお願いしよう。 


 


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