【テニス】錦織、銅メダル!
96年ぶり快挙…男子シングルス
◆リオデジャネイロ五輪 テニス男子 ▽男子シングルス3位決定戦 錦織圭2(6−2、6−7、6―3)1ラファエル・ナダル(14日・五輪テニスセンター)
テニス男子シングルス3位決定戦で、第4シードの錦織圭(26)=日清食品=が第3シードのラファエル・ナダル(30)=スペイン=に2時間49分の激闘の末勝利し、銅メダルを獲得。日本勢96年ぶりのメダルとなった。
最後の瞬間、錦織は右手を突き上げ、静かに喜びに浸った。
第1セットは6―2で奪い、第2セットは5―2で勝利間際の第8セットで初めてサービスゲームをブレークされ、ナダルの猛烈な追い上げをくらう。タイブレークにもつれ込み、1―7で失った。
第3セットは錦織が終始優位に進め、6―3で奪った。
世界ランキング7位の錦織に対し、ナダルは同5位と格上。さらに通算1勝9敗と相性が悪かったが、この大舞台で見事に克服してみせた。
日本勢のメダルは1920年アントワープ大会で熊谷一弥が男子シングルスで銀、熊谷が柏尾誠一郎と組んだ同ダブルスで銀メダルを獲得して以来。96年ぶりとなった。
錦織圭「すごい苦しい試合でした。2セットも取り切れなくて、最後は気力を振り絞って勝てた。タフな試合を競り勝てたのは、経験値としていいものになった。勝てる場面を逃して、最後に勝てたのでホッとしたのが大きかった。(日の丸を背負って戦うことは)楽しかった。苦しい場面もあったけど、最後までファイトする、日本のために戦うのは心地よかった」