支笏湖の水質9年連続日本一
環境省がまとめた2015年度の公共用水域水質測定結果で、支笏湖が9年連続で湖沼部門の日本一に輝いた。数値が小さいほど、良好な水質であることを示す化学的酸素要求量(COD)が、測定対象の湖沼の中で一番少なかった。14年9月の集中豪雨による土砂流入で、水質への影響が懸念されていただけに、地元関係者の喜びはひときわ大きい。
水質汚濁防止法に基づき、1971年から実施している調査。環境省が全国の河川、湖沼、海域の水質を調査している。測定の対象は、カドミウムや全シアンなど「人の健康の保護に関する項目」と、有機汚濁の代表的な指標である生物化学的酸素要求量(BOD)、COD、水素イオン濃度、全窒素、全リンなどの「生活環境の保全に関する項目」に大別される。
湖沼は全国189水域で調査を行った。1リットル当たりのCOD量(年間平均値)は、支笏湖は対象湖沼の中で最も数値が低い0・7ミリグラムで、前年より0・1ミリグラム上昇したものの、前年に続き全国で首位には変わりなかった。2位は本栖湖(山梨県)で0・9ミリグラム。3位は洞爺湖で1・0ミリグラム。4位は倶多楽湖の1・1ミリグラム。5位は草木ダム貯水池(群馬県)で1・2ミリグラムだった。
支笏湖は流入河川が少なく有機質の量が少ない。また生活排水が一切流入していない。水温が低く微生物が増え過ぎないなどの特徴から、水質が良好に保たれているとみられる。
支笏湖は14年9月に集中豪雨などによる土砂や立木の流入、湖岸の浸食があり、15年度の水質測定では首位から外れることを覚悟した関係者もいた。杞憂(きゆう)を拭い去った9年連続の首位に地元関係者は大いに喜ぶ。支笏湖温泉旅館組合の佐々木義朗組合長は「素晴らしいこと。環境を守る取り組みの証しだ。これからも環境保全のため地元がしっかりしないといけない」と気を引き締める。
来年1月27日には2017千歳・支笏湖氷濤まつりが開幕する。現在、支笏湖まつり実行委が氷像の制作作業に取り組み、支笏湖の湖水を散水する作業が本格化する。支笏湖まつり実行委会場制作管理部の小林典幸部長は「日本一の水を使えることに喜びを感じている。水質の良さを観光客に見せることができる、日本一に恥じない氷像を造りたい」と意気込みを語った。
水質汚濁防止法に基づき、1971年から実施している調査。環境省が全国の河川、湖沼、海域の水質を調査している。測定の対象は、カドミウムや全シアンなど「人の健康の保護に関する項目」と、有機汚濁の代表的な指標である生物化学的酸素要求量(BOD)、COD、水素イオン濃度、全窒素、全リンなどの「生活環境の保全に関する項目」に大別される。
湖沼は全国189水域で調査を行った。1リットル当たりのCOD量(年間平均値)は、支笏湖は対象湖沼の中で最も数値が低い0・7ミリグラムで、前年より0・1ミリグラム上昇したものの、前年に続き全国で首位には変わりなかった。2位は本栖湖(山梨県)で0・9ミリグラム。3位は洞爺湖で1・0ミリグラム。4位は倶多楽湖の1・1ミリグラム。5位は草木ダム貯水池(群馬県)で1・2ミリグラムだった。
支笏湖は流入河川が少なく有機質の量が少ない。また生活排水が一切流入していない。水温が低く微生物が増え過ぎないなどの特徴から、水質が良好に保たれているとみられる。
支笏湖は14年9月に集中豪雨などによる土砂や立木の流入、湖岸の浸食があり、15年度の水質測定では首位から外れることを覚悟した関係者もいた。杞憂(きゆう)を拭い去った9年連続の首位に地元関係者は大いに喜ぶ。支笏湖温泉旅館組合の佐々木義朗組合長は「素晴らしいこと。環境を守る取り組みの証しだ。これからも環境保全のため地元がしっかりしないといけない」と気を引き締める。
来年1月27日には2017千歳・支笏湖氷濤まつりが開幕する。現在、支笏湖まつり実行委が氷像の制作作業に取り組み、支笏湖の湖水を散水する作業が本格化する。支笏湖まつり実行委会場制作管理部の小林典幸部長は「日本一の水を使えることに喜びを感じている。水質の良さを観光客に見せることができる、日本一に恥じない氷像を造りたい」と意気込みを語った。