雪崩がホテルを直撃、「死者多数」の恐れ 地震頻発の伊中部で
前日にマグニチュード(M)5クラスの地震が4度発生したイタリア中部で19日、ホテルが大規模な雪崩に巻き込まれ、宿泊していたスキー客や従業員ら約30人が行方不明になっている。
雪崩に巻き込まれたホテルは、ペスカーラ(Pescara)県ファリンドラ(Farindola)村に近い、グランサッソ(Gran Sasso)山東側の中腹に位置するリゴピアノホテル(Hotel Rigopiano)。イタリア当局によると、18日に4度発生した強い地震の最初の地震の際、同ホテルには宿泊客と従業員約30人がいたという。
地元メディアは警察の山岳救助隊がスキーやヘリコプターで現場に入り、遺体の収容などを開始したと報じている。
ペスカーラ県の当局者はフェイスブック(Facebook)に、これまでに2人が救出されたと述べたが、「行方不明者や死者の数はまだわかっていない」と投稿。一方で「確かなことは、ホテルは10メートル移動するほどの雪崩の直撃を受けたということだ」と述べている。
被害を受けたホテルは、今回の地震の震源であるアマトリーチェ(Amatrice)南方の村モンテレアーレ(Montereale)から約90キロから離れた場所に位置する。