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安倍晋三首相年頭会見

2017-01-05 08:01:19 | 日記

「酉年はしばしば政治の大きな転換点となってきた」

 安倍晋三首相は4日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した後、同市内で年頭の記者会見に臨んだ。首相会見の詳報は次の通り。

 「皆さん、明けましておめでとうございます。昨年は、熊本地震、台風10号による大雨、年末には(新潟県の)糸魚川での大火災など、災害が相次ぎました。厳しい避難生活の中で、新年を迎えられた方々も多かったと思います。被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。本年はどうか平穏で豊かな1年を過ごせるように、との思いで先ほど、伊勢神宮を参拝して参りました」

 「遠く離れたアフリカの地では、国連PKO、海賊対処、正月返上で国際平和のために、汗を流している自衛隊の諸君がいます。その強い使命感と責任感に、新年の始まりにあたって、改めて敬意を表したいと思います」

 「本年は酉年であります。12年前、あの劇的な郵政解散がありました。そのさらに12年前は、私が初当選した年でありますが、自民党が戦後初めて、野党になり、55年体制が崩壊した歴史的な年でありました。佐藤(栄作)首相が沖縄返還で米国と合意し、解散総選挙に打って出た昭和44年も酉年でありました。酉年はしばしば、政治の大きな転換点となってきました。そして本年は、世界でもさまざまな国のリーダーが交代します。変化の1年となることが予想されます。そうした先の見えない時代になった。大切なことは、ぶれないこと。これまでの軸をしっかりと貫いていくことであります」

 「本年も、経済最優先。鳥が大空をかけるように颯爽とデフレ脱却に向けて、金融政策、財政政策、そして、成長戦略の3本の矢を打ち続けて参ります。そして、これまで延べ100を超える国や地域に足を運んできましたが、空から大地を見下ろす鳥の目のように、世界地図全体を俯瞰しながら、積極的な外交を展開して参ります」

 「あの昭和20年も酉年でありました。わが国の戦後が始まった年です。戦争で全てを失い、見渡す限りの焼け野原が広がっていました。しかし、先人たちは決してあきらめませんでした。廃墟と窮乏の中から敢然と立ち上がり、戦後、新しい憲法の下、平和で豊かな国を、今を生きる私たちのため作り上げてくれました。本年はその日本国憲法の施行から70年という節目の年にあたります。この70年間で経済も社会も大きく変化しました。少子高齢化が急速に進んでいます。バブル崩壊に端を発したデフレは20年近く日本経済に重くのしかかり、持続的成長への自信は揺らぎました。世界では、戦後の国際秩序だった冷戦が終わりを告げ、日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増しています。こうした困難な課題から、もはや目を背けることはできません。戦後をつくられた70年前の先人たちにならって、今を生きる私たちもまた、こうした課題に真正面から立ち向かわなければなりません」

 「未来への責任を果たさなければなりません。戦後のその先の時代を切り開く、次なる70年を見据えながら、未来に向かって、今こそ新しい国づくりを進めるときです。女性も男性もお年寄りも若者も、障害や難病のある方も、一度失敗を経験した人も、誰もがその能力を発揮できる1億総活躍社会を作り上げる。デフレから脱却し、日本経済の新たな成長軌道を確固たるものとする。積極的平和主義の旗を高く掲げ、日本を世界の真ん中で輝かせる。そして、子供たちこそわが国の未来そのもの。子供たちの誰もが家庭の事情にかかわらず、未来に希望を持ち、それぞれの夢に向かって頑張ることができる。そういう日本を作り上げていく決意であります」

 「キョクアジサシという鳥がいます。この鳥は冬になると、南極に渡ってエサをとり、夏には繁殖のために、北極へと再び渡ります。中には一生のうちに、200万キロ以上、地球と月を3往復できるぐらい、途方もない距離を渡る鳥もいると聞きます。全ては子や孫の代へと未来を切り開くため、渡り鳥たちは自らの翼で飛び出し、自らの力で海を渡り切ります。誰に助けてもらえるわけでもありません。私たちの未来もまた人から与えられるものではありません。私たち日本人が自らの手で自らの未来を切り開いていく。その気概が今こそ求められています。私たちの子や孫、その先の未来を見据えながら、本年安倍内閣は国民の皆さまとともに新しい国づくりを本格的に始動してまいります」

 「今月20日から始まる通常国会はいわば『未来を拓く国会』であります。そして本年をこの国の未来を拓く1年とする。そのことを、この節目の年の年頭にあたって、強く決意しております。最後となりましたが、本年が国民の皆さまにとりまして、素晴らしい1年となりますことを心から祈念をいたしまして年頭における所感とさせていただきたいと思います。私からは以上であります」

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