南米エクアドル北西部でM6 昨年4月の余震か?
日本時間3日夜、南米エクアドル北西部を震源とするマグニチュード(M)6.0の地震が発生した。ハワイの太平洋津波警報センター(PTWC)は、この地震による津波のおそれはないとしている。
米地質調査所(USGS)によると、地震が発生したのは3日午後8時19分ごろ(日本時間)、エクアドル北西部のバイーア・デ・カラケス国際空港から北東に20キロほど離れた地点で、震源の深さは約25キロ。
震源に近いエスメラルダス県ムイスネでは、2016年4月16日にもM7.8の地震が発生。エクアドルとオロンビアで津波警報が発令され、100キロほど離れたグアヤキルでは、陸橋が車の上に崩落するなど、660人余りが死亡、1万7000人近くが負傷するなどの深刻な被害を出した。
熊本地震の直後に発生したこともあって、太平洋をはさんだふたつの国で同時に起こった地震について大きな注目を集めたが、米国の地震物理学者ロス・ステイン氏は情報サイト「Temblor.net」で、両者の発震構造の違いに注目し、「エクアドルと熊本で同時に発生した地震は無関係だ」と指摘している。
南米大陸の西海岸沿いは、海側のナスカプレートが南米プレートに沈み込んでおり、南北に連なるアンデス山脈を形成している。