山林火災のカリフォルニア 有毒ガスが太平洋上に拡散 衛星は見た!
米カリフォルニア州の山林火災は、発生からすでに10日が過ぎた。米航空宇宙局(NASA)の衛星アクアは、大気観測装置を使って西海岸から大気中に拡散された有毒な一酸化炭素ガスをとらえた。
今月4〜5日にかけてカリフォルニア州南部ベンチュラ群各地で自然発生した山林火災は、すでに10日近く過ぎた。NASAによると、発生後1週間で焼失した面積は、東京23区(面積619㎢)がすっぽりおさまる930㎢にのぼる。
NASAは、地球観測衛星アクアの放射計モディス(MODIS)が取得した観測データを解析し、サンフランシスコ沿岸に広がる煙を調べた結果、健康に影響を及ぼすレベルの高濃度の一酸化炭素が広がっている事実を確認。
一酸化炭素は、木や燃料の不完全燃焼で発生する猛毒ガスで、赤血球中のヘモグロビンと結合すると、血液が酸素を運ぶ能力を失い、一酸化炭素中毒が起こる。この地図は、地表5キロ上空までのガス濃度を示しており、気流によって太平洋に広がっていくと推測されている。
大気汚染ですね
■日本上空に飛来する大気汚染物質の情報については、ハザードラボ「PM2.5マップ」も合わせてご覧ください。