6000万年前の地層から新発見!宇宙からきた黄金色の鉱物 隕石落下
スコットランド北部にスカイ島というロマンティックな名前を持つ島がある。この島では昨年、伝説の怪獣ネッシーを彷彿とさせる巨大な海洋生物の化石が発見されるなど、何かと注目される機会が多い島なのだが、最近になって新たなニュースが飛び込んできた。6000万年前に隕石が衝突した証拠が見つかり、地球外の鉱物が発見されたのだ!
貴重な発見をしたのは、英ロンドン大学のバークベック・カレッジで地球惑星科学を研究するサイモン・ドレイク准教授らのチーム。
チームは、スカイ島南部のブロードフォード周辺で、6154万年前にあった火山噴火で溶岩流が堆積した地層を調査している際に、その地層の下から、地球上には存在しない黄金色をした鉱物を発見した。
X線を使った電子プローブ微小分析器で詳しく調べた結果、バナジウムとニオブを多く含む、レアメタルだと判明。ここからさらに7キロ離れた別の場所からも、同じ成分の鉱物が見つかった。
これらの鉱物は、米航空宇宙局(NASA)の隕石探査チームの報告記録にもないまったく新しいもので、研究チームは、「古代の隕石墜落が溶岩の噴出を引き起こした可能性もある」と指摘している。
ドレイク氏らが調査したエリアは、太ももまでぬかるみに浸かる足場が非常に悪い泥炭地のため、これまでどんな研究者も近寄ろうとしなかったが、今回の大発見で「泥だらけになった苦労がようやく報われた」と喜んでいるという。