寒波ならぬ”暖波”襲来で、1月なのに”春の嵐”に警戒を。20℃超えも続出か?
あす火曜日からあさって水曜日にかけて、低気圧が朝鮮半島から日本海を通りながら急速に発達する見込みで、いわゆる爆弾低気圧と呼ばれるような危険な低気圧となりそうです。
水曜日午前9時、低気圧は日本海で988hPaに発達し、この影響で、タイトル画像にもある通り、全国的に強風が吹き荒れ、沿岸部を中心に最大瞬間風速30メートル以上の暴風が吹くおそれもあると思われます。
特に日本海を進む低気圧や前線に向かう南寄りの風が強まる見込みで、1月ではありますが、さながら春の嵐をもたらすような春一番型とも呼べるような天気図の形となりそうです。
寒冷前線が通過する際は、一時的ですが、非常に激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風が吹くおそれもあり、今後、地元の気象台が発表する情報に十分ご注意下さい。
ではなぜこのような”春の嵐”となるのでしょうか?
今回、日本海で低気圧が急発達するのは、南からの季節外れの暖気が影響しています。
火曜日から水曜日にかけて、上空1500メートル付近の気温の予想をみると、日本付近は一面平年より高いことを現す赤色に覆われており、特に東日本から西日本を中心に、ピーク時には平年より10℃前後も高い暖気に覆われる予想です。
これは4月下旬から5月上旬頃にかけてのGW(ゴールデンウィーク)頃の暖気に匹敵し、1月上旬としては滅多にないような”暖波”の襲来と言っても良さそうです。
この暖気の影響で、火曜日は九州を中心とした西日本で、水曜日は東日本にかけても気温が上昇するでしょう。
季節外れの20℃超えも続出か?
あす火曜日は南風の強まる九州で、まず気温が上昇するでしょう。
気象庁の予想では、大分、長崎、宮崎などで20℃、福岡、熊本、鹿児島などで19℃まで上がる予想です。
さらにあさって水曜日にはこのエリアが東日本にも広がり、静岡19℃、横浜18℃、東京都心17℃などの予想となっており、コンピュータの予想では、関東南部沿岸部、紀伊半島、四国などで20℃以上の計算も出されています。
この気温上昇で、スキー場に積もった雪もまた解けてしまう所が出てきそうですが、暖気流入前に降水が始まる関東北部(群馬、栃木)では、山沿いを中心に、積雪となる所もある予想です。