新春3日から、16日までの2週間限定で放映されている映画『尾崎豊を探して』。
なかなか行けなくて、行こうと思った日には朝一番の放映がなくて、レイトショーのみ。なかなか夜の外出は気が引けるが、絶対観たい、会いたい、と言うべきか。
土曜の夜、夢叶い、映画館に。
何だかドキドキしてきた。
心を解放して、
感じるままに、
理屈抜きに心動くまま。
泣けました。
今もまだ余韻が残っている。
考えてみたら、尾崎豊の顔が好きなわけではないし、初めて見た夜ヒットではクスリから立ち直って歌った太陽の破片は少し引いてしまった。とにかくあんな風に歌う歌手を初めて見た。誰なんだこの人は。
虜になるのに理由が見つからなかった。
私は真面目な中学生だったし、尾崎のように自由を求めるようなこともない。歌詞に共感したわけでもないわけで。でも初めて見たその時から虜になった。
ただただ大好きで高校生の時には見え見えの嘘で早退し、ライブに行った。
尾崎が登場したときの歓声、鳥肌。
アンコールで歌ったシェリー。泣いたよね。
尾崎の世界観なのだろうか。
ステージの上だけで生きていた気がする。
あの汗、あの声、あの動き。
尾崎は私たちに共感を求めていない、
感動も求めていない。
お前だけの人生をお前らしく生きてるかい、
お前だけの人生だ、お前らしく生きろ。
縛られていて苦しいなら、解き放て。
縛られていて大事なものを見失ってないかい。
愛してるかい、愛されているかい、
愛とは何かお前は辿り着いたかい。
まだまだ尾崎豊のことは語れない。
まだまだ謎なのだ。
そうなのだ。
とにかくファンは必見である。
理屈抜きにスクリーンに映る尾崎に会えて心が踊った。顔が好みではないと言ったけど、とても可愛くてキレイで繊細な顔をしていて見とれてしまった。それにあの笑顔は相手を幸せにする。表情も声も同じことがなく、惹きつけられる。
何というか、自由という宇宙のような世界に、支配されていたのではないのかな。と思った。
ファンではない方には見づらさがあるのではないかと。佐藤輝監督の独特のぶつ切り感⁈が気になるのではないかな、と思います。
cocchiy