「音みる(音のみるふぃ~ゆ)」ブログ...♪

100名を超える音楽教室「音のみるふぃ~ゆ」のレッスンノート。また3人娘の子育て日記。

リトミックの意義

2006年03月06日 | 私の足跡…
 リズム感がいい、とか、悪いとか、漠然としていて意外に何の事だかわからない…って事ないでしょうか。音に乗っかるったって、そんなのそれとなく教えてもらえればできそうなものだし、判断するも何も、そもそも何が基準かわからない。。

 で、私は。小さい頃、運動はからっきしでしたが、「リズム感がいいね」と言われた事があり、なんだかよくわからないけど、誉められてラッキー♪くらいにしか、思わなくって。 
 それが!音楽教室に入ったら、全然ダメだったのです。何って?…複リズム。いかに楽譜に頼ってのみピアノを弾いているか、がよくわかる出来事でした。要するに、譜面に書いてある事はわかるし、さらっと出来るけど、頭で組み立てて作ったりすると、メロディに圧されてつられて、拍子も何もあったもんじゃない、となれば、当然、聴音も取れなくって、ソルフェージュは一番の苦手科目となりました。音楽教室は年度末に通知表がもらえて、AだのBだの書いてあり、毎年、あなたはソルフェージュは苦手ですよ、と太鼓判を押されているかのようで、できなくって当たり前、的感覚で、受験モードに突入したのです。その時の聴音の恐怖ったら!!

 今ならわかる、いくら頭で考えてみたところで、対処療法はできても、根っこの部分はわかってないから、いつまで経っても取れないのです。でも、まぁなんとか拍子を数えて当てはめて…、でクリアーしましたが。

 だから、ピアノのレッスンでも、「ちょっとメロディを歩いてみて、指揮しながらね」とかとんでもない注文を出したりして、体感してもらうクセをつけています。けっこう難しいけど、おもしろいから頑張っちゃって、必死になってやる生徒さん続出(笑)。で、その後、ピアノの前に座るとちゃあんと成果が出てるわけです。その為のリトミック。私がめざすところは、ですが。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本物。

2005年11月28日 | 私の足跡…
 先週、土曜日だけ勤めている音楽教室のオーナーさんがぽつりと言いました。
「お習字習ってるとするでしょ?で、おけいこの時は毛筆を使うのね。
でも、家に帰って練習する時は鉛筆なの。本物のピアノとそうじゃないピアノって、それくらい違いがあるわよね。」ふんふん。確かに。格段に違いがあります。

そういう私も、6歳まで電子ピアノでした。先生のグランドピアノの鍵盤が重いわ、指は上滑りするわで、練習してきたのに上手に弾けない‥。その後、すぐにアコースティックなアップライトに買い替えたのですが、我が家にやってきたそのピアノの黒光りするどっしりとした存在感、圧倒される何かがありました。教わっていた先生は、手、指の基本的なフォームにはとことんこだわる先生でした。へなちょこの指で弾いてくれるな、という感じで。だから、これで練習すれば、もう叱られる事はないんだ、とホッとしたのを覚えています。そして、もちろん本物の音は、心地よい。倍音が響くから、と教わったのは音楽教室に通うようになった頃。

それから、大学に入学していよいよグランドピアノになりましたが、愛着があったアップライトピアノとお別れする時のそれはそれは寂しかったこと。。泣きながら練習した小さい頃、お母さんとけんかになった事もあったな、とか、手首をぐらぐらさせるな、とさんざん言われて左手で右手の手首を握りしめてハノンを練習して、手首がまっかになったこと(笑)とか、入試前の緊張感とか、いろんな出来事を思い出しながら、ピアノを磨いてたら思わず泣けてしまいました。
まだまだ使えたけど置く場所もなかったので、さようならしちゃいましたが、今頃どこかの誰かが一生懸命弾いてくれているといいなぁ、と思います。

習ってるおばあちゃまが「母が使っていたピアノなんです。もったいないから習おうかしらと思って…。」と年代物のピアノでおけいこしていたりするのを聞くと、本物に勝るものはないなぁと、つくづく思います。

小さい頃から本物を大切に使う、そういう気持ちも育ててあげたいですよね
(…とは思いつつ、いろいろなかなか難しいんだけれど
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うちの子レッスン日記10

2005年08月22日 | 私の足跡…
 「ピアノばかり弾けてもだめなのよ。」
高校時代のピアノの先生にこう言われて、私は心の底から安心した事を覚えています。その頃、通っていた音楽教室は、まわりがそれこそ小さい頃から英才教育ばかり受けてきたエリートばかりでした(というか、そういう人達がとても目立っていたのでしょう)。だから、今のまんまじゃダメなんだ、もっともっと弾かなくっちゃならないのに私ってば何してるんだ?と高校生の私は焦るばっかりで、練習してもへたっぴな演奏に打ちひしがれるばかり。で、もうやめてしまったら楽なんだろうなぁ..と少なからず考えていた時期でした。ピアノに対する意欲がなくなれば、練習する気も当然失せる、どの曲も急に色褪せて聴こえてくる、別に弾けなくったって私にはもう関係ないもんねっという風に‥。その気持ちは、先生に伝わってしまったんだろうなぁ。

 私は特別上手、という気になった事はそれまで一度もなく、進度もやたらと早くにエリ-ゼを発表会で弾いてしまった友達に比べたら、まるでゆっくりしてました。それでも「ピアノの音は気持ちいいなぁ」「好きだなぁ」という思いだけで充分だったんだろうと思います。「エリ-ゼの為に」もいつか弾けるようになればいいなぁ、という感じできっとすごくマイペースだったんでしょう。だから音楽の方に進みたい、と先生に打ち明けてから、あまりに速いペースで進み出したので、その目まぐるしさについていくのに必死でした。音楽教室に入ってからは、それこそカルチャーショック、大好きで上手な人がいっぱいいてこれはおもしろい!!と厳しいレッスンにも関わらず、せっせと弾いていたのです。そういう時は、おもしろいように伸びるしまわりも評価してくれるんですよね。問題はその後、周りと比べ始めてしまった自分、そして自分に対する自分の評価。弾きたいと思えない‥というのは、かなりショッキングな事でした。その時期にこの先生に出会えた事はとても大きな事だったと思います。そして、高校生になるまで、そんな事考えた事もないくらいマイペースだった私にも笑っちゃいますが、逆に自分なりにいろいろ考えられる年齢だった事が幸いでした。

なんでも早いうちが本当にいい事なのか、たまにわからなくなります。
ピアノとその子の縁をどうやっておばあちゃんになるまでつなげてあげられるか、私も二人の娘を持つ親として、考えてしまう今日この頃。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日々、忍耐?

2005年07月08日 | 私の足跡…
「練習に、どこまでつきあえばいいのやら」(一句)

ピアノをおけいことして通ってるお子さんのおうちの方、共通の思いではないでしょうか…。
最初は新鮮でいそいそとピアノに向かったお子さんも、そのうち日々練習しなくてはならない…そしてなんと恐ろしい事に終わりがない!!(笑)という事態に気付き、練習はマンネリになるは、「練習しなさ~い!!」とおうちの人には耳にたこができるくらい言われるし‥思わずため息がでる。だけど、お子さんの「ピアノは好きなんだけどなぁ、、」という気持ち。それ、すごくわかる、わかるよぉその気持ち。(おっと、私がわかっちゃいけないんだった

私のピアノの恩師、というと、大学時代の先生も含めなんと5人もいるのです。最初の先生は、とっても真面目で、雅子様にとても雰囲気が似ていらっしゃる先生でした。「どのくらい練習しているの?」と優しく質問された先生に対して、当時7歳だった私は「3回弾いたら終わりです」と自信満々に答えたのでした。そして、先生は凍りつき‥(ーー;)。「だってお母さんが3回ずつ弾いたら終わりにしていいって言ってたもんっ」と心の中で叫んだ私。その一件で、そうか、もっと練習しなくちゃいけなかったのか‥と悟るのですが、改善されず。そこまで熱心ではなかったんだな、うちの母も私も。一日で付き合えるのは、それが限度だったのだろうと推測します。(でも、「いやだと言われたって毎日ピアノに向かわせたんだからっ」とつい最近も言ってました。)

二人目の先生は、毎週レッスン前になると恐怖で手が震えるくらい!こわ~い先生でした。私は秘かに魔の土曜日…と呼んでいた。練習しなかったら、身の破滅‥という事で必死!!。上手になりたい..という事よりも、先生に誉められなくちゃと。もう中学生でしたが、辞めてしまう子も少なくなかった‥と記憶しています。私は‥というと、神経が太かったんだかそのうち叱られるのにも慣れて、通ってしまいましたが。(レッスンが終わると、くやしくてトイレで思う存分泣いて、で、電車に乗って帰る…。ほぼ毎週。)で、その先生についてる間、誉められたのはただ一度だけ。

この二人の先生に私はピアノに向かう姿勢を含め、いろんな事を教わったと思います。(高校、大学とそれぞれまた別のすばらしい先生に付くのですが、またいずれお話します。)そして、やっぱり3回ずつでもピアノに向かわせた私の親からも…。

今、うちの子らは、もちろん練習を私が見てますが、やはり毎日は大変ですね。
でもなるべく一日一回はピアノに向かう、というルールは守っています。
「弾ける曲で一番好きな曲、聴かせてよ。」という感じで。
おねえちゃんはレパートリーがあるけれど、
妹はいつだって「くぅまのっ、ぷ~」です(笑)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする