まるちゃんやあーちゃんのことはここに書いても、長女のおねえちゃんはその呼び名のとおり、
(天然だけど)しっかり者でネタがない。
でも、今日は君の日だ。あえて書こう。
生徒会副会長をさせられている(と本人が申します)おねえちゃんは、
電気がつけっぱなしとなると、人がトイレに入っていようが、消しまくる。
家だけじゃ飽き足らず、「もったいない」と言っては、学校中の教室の電気を消しまくってるらしい。
体育祭では、競技の中継アナウンスを任され、ついつい自分のチームを応援したくなるもんだから、
「赤、がんばれ!あ、大変だ!赤が負けそうだ!!(←本人、赤チーム)」とアナウンス。
ここで、先生から「おい、私的事情をはさむな」と注意され、あわてて
「・・・・白もがんばってください・・・」
などと言っていた。
生徒会で壇上に上がって、何か言う場合も、はしゃがず騒がず淡々と。
卒業式で校歌の伴奏を任されて、「そういえば楽譜をもらっていない」と前日気づくも、
やっぱり慌てず騒がず、「あったあった、体育館のピアノの譜面台に」と淡々と弾ききってくる。
(あわてたのはこのわたくし…)
常にポーカーフェイス。浮ついたところがない感じが本当に中学生なのか?と思いつつも、
クラスでは、いきなりぽつりとギャグを言ったりして、笑わせているらしい。
生徒会副会長恐るべし。
この間は、歌番組に山下達郎が出てきて瞬間、
「この人、さらしなろくべー(*注:更科六兵衛:ステキな金縛りの映画の西田敏行さん演じる落ち武者)にでてなかった?」
なんて、真顔でつぶやいていた。。。
同い年の男の子には興味なし。。
ほら、なんせポールマッカートニーのファンですから。
映画も一人で見に行っちゃうし。
と、前置きが長くなりました。で、今日です。
そう、DreamJazzBand、公演の日です。
あれから1年たちました。
今年は、去年みたいに大騒ぎせずに、家族一同静観。。。
なぜかって?それは、副会長・・・静かに、熱く、本気、だったからです。
今年も厳しいプロの講師の方たちに熱くご指導いただいて、ソロは最後の最後、
おおとりで、あの名曲「キャラバン」です。
ソロパートのアドリブを自分で考えたいと先生に懇願し、私は今回まるで手出しせずに、当日までほとんど知りませんでした。
ここ数日は一日10時間以上吹きまくってたのではないかしら。テナーサックス。
しかも、いい音を出すため、腹筋も鍛えてジョギングもし、体作りまでしてました。
にこにこしながら舞台で嬉しそうに吹いていた昨年とは、ちょっと違いました。
がっつり、ソロです。しかも、かなり長い。
数日前から緊張してるんだろうなと思ったけれど、何も言わないので見守りました。
そして本番。曲が始まる前のトークタイムはインタビュアーの質問に
相変わらず堂々と笑わせてましたが、席に戻る途中から真剣な顔に切り替わったのがわかりました。
そして、曲が盛大に始まってしばらくすると、さくっと立ち上がり、すっと前に出てきました。
一呼吸おいて、・・・カドソンの渋い深い音色が流れました。
次々に、難易度Eレベルの難しいパートをしっかり吹きこなしてる副会長(おっと…娘)を見てたら、
思わず、どわ~っと泣けました。
スポットライト浴びて、大人顔負けの演奏をしてる彼女を見ていたら。びっくりしすぎて、つい思いました。
保育園の運動会で、心細さに泣いて一人で走れなかったくせに。
1年生の時だって、学校に行くのが嫌で、途中で泣きながら戻ってきたくせに。
まるちゃんやあーちゃんと違って、長女らしいデリケートな部分がたくさんあったくせに。
今日は、H先生(名演奏家)の隣りに立って、指揮してもらって、
何かっこよく決めちゃってんの~!!!
ずるいじゃん。。ずずず(←鼻水すする音)
と、嬉しいんだけど悔しくて、なんだか不思議な感情でした。
あれだけ練習したんだから当たり前に吹きこなせるはず、と自信みなぎる堂々たる演奏でした。
娘だけでなく。他のメンバーも。
H先生の「若いということは天才ということなんです。
持って生まれた能力を余すことなく引き出せる時期なんですよね。我々大人には絶対真似できません。」
の言葉通り。。
終わって延々と続くアンコールの演奏の中で、やっとおねえちゃんらしく、ほっとにこにこ笑ってる姿が見えました。
よかった。努力って報われるよね、そりゃそうだよね。。と、私も親らしく、ほっとしました。
そんなわけで、おねえちゃんの夢物語も今日でおしまい。次は、サポートスタッフとして、来年に続きます。
修了式。
最後の記念撮影。