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笑顔でエレベーターに乗っている

 大学生Kさんの受講110回~160回目アンケートと、最新スコアです(ただ、受講130回(20/9/25)と140回(20/10/15)アンケートは未提出ですが)

 Kさんは、受講144回~148回(20/10/26~10/30)に第25期平日アンケートを受けています。

 イレギュラーですが、受講120回と150回の間に挟み込んでおきます。


       Kさんの受講110回目アンケート20/8/19  
        
マイナス
少し目標を見失いかけている。後半のトレーニングに気を取られていて前半を本気で伸ばそうとしていなかった。前半のトレーニングは、やり方を工夫すれば今の倍のスコアが出ると思う。ブログを読んでいると、かなBPを300台に、漢数字一行を20,000台に、たて一行を400台にもっていくことも不可能ではないらしい。毎レッスンの講師による説明を一言一句漏らさず聞き取って、いま一度集中して取り組んでみたい。 

       プラス・素直に取り組めばぐんぐん伸びることを実感している。苦戦していたロジカルテストも、楽に済ませる方法を求めて抜け穴を探すより、直前の順序関係を覚えながら新しい関係をイメージするというマルチタスクを淡々とこなすことが大事だったと気がついた。伸びないならば基本に立ち戻ってみる勇気が大切だと思う。クリエイトのプログラムは長い時間をかけて作り上げられている。安心して、正攻法で当たっていけば良いのだと思う。 


       
Kさんの受講120回目アンケート20/9/3」
   マイナスずっと伸びていないトレーニングがある。120回通うことができたが、まだまだ課題は尽きないし、むしろ新しい問題に直面している。
 ・個々の訓練について。全体に共通して、①やる回数が少ない訓練、②手と目が連動する類のもの、③頭の中で動かすものが苦手だと感じている。 県名BP、漢字二行、ランダムチェックは①に当てはまる。回数が少なければ改善しなくてしょうがないと考えることもできるが、回数を重ねないと上達しないのは、何を伸ばしたいか、どう伸ばしていけるかに気を配っていないことで9割説明がつく。他の訓練が上達したのは単に回数を重ねただけではないのか。次もあるからと安心して、とりあえずがむしゃらにぶんぶん素振りしているだけではないのか。それでは、たとえ稽古で勝てたとしても、試合では負けてしまう。試合で勝てても、実戦には向かない。②は、スピードチェックとランダムチェックが挙げられる。比べる必要はないが、同年代の人と比べると全然できない。③は、スピードボードやイメージボードである。どちらも1回やるとかなり疲れてしまい、2回目にはからっきしできなくなる。

 ・①の理由と矛盾するが、②と③は練習不足が足を引っ張っている。「練習量がすべてを決定する」ではないが、日常生活で頭や身体を使う場面が限られていると全然踏ん張りがきかない。クリエイトのおかげで頭脳労働できる瞬発力がついた一方、持久力はむしろ落ちてしまっていた。現在の仕事における課題は、最初の段階で過度に集中してしまい、時間が経つとバテてしまうことで、それが速読のスコアにも現れているということだと思う。
 
 ・速読のいい点の一つは、インプットにかける労力を削ってしまうことだと思っている。しかし、それは同時にちょっと困った点でもあって、単純に考えれば、インプットのコストが低下すると、自分で考えるコストは相対的には上がってしまう。考え抜かなければならない場面で、ええい不本意だが今回は調べて凌ごう、となることは少なくない。また、私のようにある種の収集癖を持つ人にとっては、インプットによって少なからぬ効用を感じることがある。自分でインプットとアウトプットのバランスをコントロールできる暇人にとっては、単にインプットがしやすくなるだけだと、アウトプットをますます避けるようになることもあるということだ。自分で考えることなく、たいしてアウトプットもしない。そんな生き方が良いか悪いかの話はいったん置いて、現在自分が流されている方向は少なくともこの方向ではないかと思う。 

       プラス
・かなひろいが特に良い。前半の眠気が覚めるだけでなく、仕事の効率にも結び付いていると実感できる。量が3倍になって制限が2分に戻ってから、特に意識しなくても文章の内容が大雑把に思い出せるようになった。短い時間のスコアも少しずつ改善している。書き出す内容についてはまだあまり整理できていないが、余裕が出てきたら文章の構造や段落構成にも気を向けられたら良いのかもしれない。時間短縮と同時に、制約をかけて負荷を上げてみたい。

 ・終わり良ければ総て良し。適度な本好きなので、どんなに前半のトレーニングで失敗しても、最後に倍速読書をすれば、気づかないうちに笑顔でエレベーターに乗っている。今でもトレーニングはきついが、速読というエサにつられて、ついつい続けてしまっている。当分は焦ることなく、気楽に通い続けたい。
 


    第25期朝トレアンケート


1. クリエイトから会社(大学・自宅)までの時間をおしえてください。   
・前回同様です。大学もバイト先も完全リモートなので、朝トレ後はすぐに帰宅しました。


2.受講動機は?
義務感にかられました。初めて参加した時も2回目も、うまく体調をコントロールできませんでした。毎日眠れず、睡眠が3時間の日が続いたこともありました。気合いを入れすぎたためだと思います。もう朝トレはやらないという選択肢もありましたが、負けず嫌いなので諦められませんでした。今回はどれだけ肩の力を抜けるか、真剣勝負に挑むつもりで申し込みました。
闘争心で申し込んだ側面もありますが、そうでない部分でも朝トレは必要でした。体の衰えと言っては大袈裟ですが、集中力や判断力が長続きしないことに苛立ちを覚えることも少なくありません。午前中か夕方かで言えば、前者の方が頭が冴え渡ります。ところが、早朝からやりたいことに集中して取り組もうとすると、過集中のために時間もエネルギーもすぐに使い果たしてしまうことが何度かありました。よって、朝トレ受講を通して、①高い集中力をキープしながら自分をコントロールする感覚を習得するとともに、②全般的な知的体力の向上、③睡眠リズムを前倒して午前中の時間を増やすことも併せて目指していこうと考えました。

3.5日間連続受講しての感想をお願いします。  
マイナス
申し込んでから気づいたのですが、朝トレ期間中は大学のテスト週間で、テストやレポートが重なっていました。計算を必要とするものもあれば、筋の良い着想や粘り強い思考力が問われる課題もあり、とにかく四六時中頭を動かしていなければなりませんでした。案の定今回の朝トレでも緊張で眠れなかったために睡眠負債が溜まったため、主観的にはとにかく辛かったです。風の噂(?)で、朝トレの開講ペースが減るらしいと聞きました。諸事情で仕方がないにしても、それではますます緊張して眠れなくなるではないか……と心配しています。それでも今回受けられてとてもありがたいです。

プラス ・思いもよらないところでスコアが伸びました。かなひろいです。秒数ではUさんと比較的近いスコアもあったかと思いますが、まだまだ精度が全然違うので、Uさんの実際にやっているところを見て参考にするところが多いです。精度を上げるのはスピードチェックでも鍛えられたらと思います。クリエイトのカリキュラムの素晴らしいところは、あるトレーニングで伸び悩んでいるときに、別のトレーニングを集中的にやることですんなり解決することがある点です。脳活動の仕組みにダイレクトに直結しているからこそ、そうした場面に出くわすことがあるのだと捉えています。

4. 開始時間は何時何分ならベストですか?
・いつでも可能(前回と同様)。


5. 10点満点で何点ですか? 足りない部分はどんなことですか?  
朝トレというよりも朝のコマだから良い、というのは、午前中の自分の様子を知ることができる点です。朝トレでなくても、朝に授業が開講されている時があればいいのにな、と思ってしまいます。
・しかし、やはり朝トレでなければならない理由というのもあって、それは松田先生の授業を受けられる点です。授業中のアドバイスもそうですが、毎日真っ赤になって返ってくるコメントや、選んでくる本のセンスがピッタリきます。松田先生と相性が合うと思って一度クリエイトに入ってみたからには、そのファーストインプレッションを信じて朝トレを受けてもいいのではないか、と思います。


        「Kさんの受講150回目アンケート20/11/5
   マイナス
・良いコンディションの時の集中力が高すぎて、これまで普通だと思っていた時の調子との差が大きく開いてしまう。スコアと精度にかなりばらつきがある。教室のトレーニング以外でも調子が良い時と悪い時との差が激しく、そのために新しい挑戦に踏み切れないことがある。運動も、楽しんで継続できるように習慣化することがなかなか難しい。

 ・イメージ記憶が伸びにくくなっている。こちらから意識的に文字を読もうとしていると時間がとられてしまう。目に入った言葉が無意識のうちに頭の中にイメージできる状態が理想なのだろうか。気づいたら弟に追い越されているようで、老いを感じる。


       プラス何もできない状態からクリエイトに通いはじめて、ひとまず90分程度は集中できるようになったものの、より長い時間の集中力を維持することが課題である。最近2コマ連続で受講する時間をとるようにしているが、そのおかげで食欲も進み、深くて長い睡眠がとれるようになった。終わったときのサッパリとした疲労感は、カフェインを摂ったあとのようでありながらも、深呼吸した後のリラックスした状態とも似ている。ただ、この感覚を味わうためには、1コマ目からしっかりと目と頭を動かしておくことが必要なように思われる。

 ・紀行文にはまっている。倍速読書が楽しい最近は近世に書かれた文章にもチャレンジしている。一文が長かったり古語が出てきたりと、普通の文章とは注意するポイントが違うため、試行錯誤を重ねている途中だ。家では読めない分厚い学術書も、この時間なら気軽に目を通せるので頻繁に持ち込んでいる。倍速読書の時間が長めに確保されているときは、思わずガッツポーズをとりたくなる。本来のトレーニングの趣旨を外れない程度で、楽しみながら受けていきたい。


      「Kさんの受講160回目アンケート20/12/4」
    マイナス・ここ3か月ほど抱えている個人的な問題として、人間としての凸凹がさらに増えたように思う。具体的にいえば、仕事を振ってくれる側の期待値を調整するのに大変苦労している。出来ることが急に増え、すでに出来ていたものはより良いクオリティのものを出している一方で、できない/気づかないことは以前のままだからだ。交渉含めて毎日が挑戦と反省の連続だ。こうした非認知能力を鍛える機会としての10代後半の数年は、本当に大切だったと思う。

 ・クリエイトで培われるスキルは、領域依存的なものでは決してないが、かといって万能でもない。人間としてやるべきことは多いものの、速読に通う頻度を落とすことのないように鍛錬を重ねたい。

       プラス
・集中力を軸に、実生活の様々な面で、自分のための時間を新たにクリエイトできるようになった。特に効果を感じるのは、次の2つの場面だ。

 ・1つ目は、寝る前だ。ぐっすり眠れるよう寝る前に読書をするというのは、ずっとやりたかったし不眠対策のためにも必要だと感じていたが、なかなか習慣づけることが難しい。手際の悪さからやらなければならないことを夜遅くまで持ち越すこと、スマホへの誘惑、つい寝ることを後回しにしてしまうような判断の癖などに対して、これまでは意志の力でなんとかしようとしていたことが多かった。ところが、速読に通って集中力が身につき、読書をする面倒臭さがなくなったおかげで、寝る直前の時間の使い方をいとも簡単に変えることができた。よく構造化された訓練を重ね、スコアを少しでもあげようと頑張る中で、自分をコントロールする感覚が育っていったことも、良い習慣づくりに寄与していると思う。クリエイトに通う前はおろか、通ってしばらくしてもなおこうした可能性があることは想像できなかった。意識しすぎると理想状態から遠のく側面もあると考えられるため、もうしばらくは受講回数をただ重ねて、もっと大きな果実が得られるよう努力を重ねていきたい。

 ・2つ目は、移動時間だ。イメージ記憶やイメージ読みのおかげで、小説や紀行文を読むときのリアル感が少しずつ増している。読書中は、真っ白なキャンバスにざざっとデッサンするよう心がける。倍速読書でC読みだと人の顔はわからず、色もついていないか薄くぼんやり温かみが伝わってくるくらいの景色のイメージで構わない。人の顔が分かり、水彩画や油絵のようにしっかりした色付けがなされた状態を描けるスピードがA読みだ。頭の中にそうした絵を思い浮かべると、レッスン後にふと、小説の情景が思い出されることがある。背景のイメージを頼りにして、登場人物の思考や判断、行動を追いながら、どんな感受性で生きているか、それが理解可能か否か、かっこいい/悪いところはどこかなどを自分の中でゆっくりと咀嚼し直すことが、自分の偏狭な価値観を問い直すきっかけになりうるかもしれない。読書だけでなく、ドラマや映画を見た後にも確かな変化を感じている。


       「Kさんの受講162回目の主なスコア20/12/9」たてサッケイド68 数字ランダム118 漢数字一行〇→14,58012,700 一→7,650 たて一行ユニット532324 スピードチェック40/4046秒)・40/4056秒ロジカルテストDタイプ26/302分36秒)・30/302分43秒)スピードボード5×526/302分42秒)・27/29(3分) イメージ記憶10/4020秒23/4020秒 倍速読書『街道をゆく 2413,300字/分・理解度中盤のどのトレーニングも1回目のスコアがよかった。スタミナに課題あり。呼吸・心拍数に改善の余地があると思う※漢数字一行は、前回のスコアです。


  瀧本哲史さんは、クリエイトにKさんを運んできてくれました

 打てば響く究極を知った身には、もちろん思慮深いんですが、どこかにドンくささのあるKさんのようなひとたちに魅力を感じるようになりました。きっと瀧本さんも、そういう子に好印象をもっていたはずです。

 あと、Kパパのみなさんに出会えたことも、クリエイトにとっての2020でした。  真

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