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コメントに若干の回答~中国艦艇のレーダー照射について

2013年02月15日 13時02分25秒 | 防衛問題
所用などで、間があいてしまいました。


さて、大した話ではありませんが、またコメントを頂いたので少しお答えしたいと思います。


>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/9352fce20ffdac7863470ce45e9cf78c


まずは、自らよくお考え下さるようお願いします。
答えるだけ時間の無駄なので、これで最後とします。


(以下にコメントを再掲)

まず、探知機能って何?
そりゃどんなレーダーでも敵を探知することが出来るが…。
問題はそれがFcレーダーによるものか否かってことだろう?
Fcレーダーの「探知機能」を必死に否定ってアンタ…。捏造すんなや。

水上レーダーや対空レーダーがあるのにわざわざ護衛艦の鼻先で、Fcレーダーを使って探敵するわけか。
アホか。
仮に純粋に平常の探敵目的だったなら、なぜ目の前の艦に照射を続ける必要があったのかなぁ?

君がいくら言っても護衛艦にFcレーダー波が照射された事実は変わらんのだがなぁ。

ロックオンして主砲までむけたら、そらマジで攻撃する、ととられるだろーが。
単なる挑発、警告ならそこまで必要ない。

=======


まず、当方の書いている記事をよく読んで下さい。書いてあることを再度説明するのは無駄ですので。


>探知機能って何?

例示した、FCS-2とFCS-3のwikipedia記事をもう一度、最初から最後まで読んで下さい。その上で、例えばFCS-3を装備している艦には、対空・対水上捜索レーダーは外されている、ということは何を意味するのか自分で考えて下さい。
探知する為の機能が付いていない、という主張をするのでしょうか。そうでないなら、FCSには探索する機能があり、その為に用いたと主張する場合、その言い分を認めざるを得ないわけで。



また、日本の護衛艦に装備されているFCS-3により捜索される場合、相手側艦艇は「FCSレーダー波を浴びる」ということでよろしいか?


CバンドかXバンドか判りませんが、日本のイージス艦などが中国海軍艦艇ないし搭載ヘリを探知する際には、FCS-3の機能により探知されるわけであり、それは「FCSレーダー波を浴びた」ことを意味するということですね。


・日本側が中国艦艇にFCSレーダー波を浴びせる時→妥当
・中国側が日本艦艇にFCSレーダー波を浴びせる時→不届き千万

ということでよろしいか?


さて、目の前の護衛艦にどうしてFCSを浴びせたか、というのは、よく判りませんな。何かの仕返し、ということなのか、挑発なのか警告なのか、そうしたことの内容については、判るわけもない。そもそも目視で十分確認できる距離にあるのに探知目的なんてことはウソだ(or言い訳だ、後付けの理由だ)、という主張は一理あるが、攻撃を前提とした照射であることの立証は難しい。


2人の武士が道ですれ違う際、「用心の為、刀の柄に手をかけたまま通り過ぎただけ」というような言い分を否定するようなものだ。もし日本側においても、CバンドないしXバンドレーダー波を照射したのなら、一方だけを否定するのはどうなのか、ということでもある。


特に、ヨドガワ氏の言う「主砲がロックオン」だったのに砲塔回転が確認できなかったなら、攻撃意図は確認できないということになる。旧式のシステムでFCSとミサイル・主砲が連動して動作(照射方向と一致)するということならなおのこと、であろう。



日本政府側の発表は、何故あのタイミングで行われたか、ということが最大の問題だ。何らかの意図があったものと判断している。



これ以上進展の得られない話なので、最後のコメントとします。



「納得している」米国

2013年02月12日 21時19分09秒 | 外交問題
中国が否定を明確にしたもんで、日本の「証拠を出しちゃるぞ」という勇ましさも急速にトーンダウン。
コメント欄に登場した、JSF信者?と思しき人は、FCSの探知機能については必死に否定。確かにイージス艦じゃないし。日本みたいな新式のFCSではないだろうし。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d8ef2969dc279ab41282560cf68d5e63#comment-list

曰く、『かの艦にはそんな高度なレーダーはなくって、砲、対艦ミサイル兼用の古典的なイルミネーターが艦橋の一番上に装備されてるわけ。
こいつが護衛艦に向けられて、ESMが探知していたなら主砲でロックオンされたと断言できるわけ。』だそうで。


しかし、中国のFCSに探知機能がついていた場合には、中国側の主張するであろう「探知目的だ」という主張を覆せないよ、ということが理解できない人のようだ。しかも、主砲でロックオンされた、ということである場合、普通に考えれば射撃態勢ということで主砲の回転が連動して起こるんじゃないのだろうか、とか思うわけだ。まあ、中国の艦艇がそういう機能を持ってないということなら、主砲はFCSの動きとは全然関係ないのかもしれないが、「主砲がロックオン」なら主砲が回転して護衛艦を捉えていても不思議じゃないのに、どういうわけだか”主砲は全く回転していなかった”と海自(小野寺防衛大臣)は主張していたわけで。

当方の無知を指摘する、JSF信者も大したことないような気が。


で、バツが悪くなったので、アメリカさまの支援を仰ぐ、と。
そりゃまあ「F35をもっと買え」と従米派官僚たちにはお達しが来ているだろうから、何としても巨額費用がかかってもF35を買い揃えるべく、海軍力強化を煽る、と。それが証拠に、例の「メア」だか何だかが早速それらしきことを言っていたらしい(笑)。



>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130212-00000527-san-n_ame


【ワシントン=犬塚陽介】米国務省のヌランド報道官は11日の記者会見で、中国海軍艦艇の射撃管制用レーダー照射について、日本政府から説明を受け、照射が実際に「起きたように見えるということで納得している」と述べ、当初から中国に対して「懸念を明確にしている」と強調した。

 中国外務省はレーダー照射を日本政府の「完全な捏造(ねつぞう)」としており、米国が同盟国の日本と歩調を合わせ、中国側の対応を強く牽制(けんせい)した形だ。

 ヌランド報道官は記者会見で、新任のケリー国務長官も「日本の施政権を害そうとするいかなる一方的な行為にも反対する」と発言したクリントン長官の考えを引き継いでいると指摘した。

 一方で、日中関係の緊張がアジア地域の安定や経済成長を阻害しかねないことに懸念を示し、全ての関係国に「緊張や誤算が生じる可能性を高める行動」を慎むよう求めた。


=======



アメリカの見解としては、
「起きたように見えるということで納得」
しているんだそうだ。


なんとも歯切れの悪い言い分だわな。
起きた、という事実の肯定ではない。起こったように見える、と(自分の心の中では)納得している、と。客観的事実として「起こったようにしか見えない」(=他の解釈はほぼあり得ない、他の可能性は極めて乏しい)ではなく、自分としては「そう納得しているよ」ということだけだ。


まあ、こんなもんでしょうね、という話では。


で、仕方がないので、北朝鮮の核実験でほとぼりを冷まそう、という魂胆ですかな。



まあ、そちらに注目が集まるのもやむなし、ですわな。



中国艦艇による射撃レーダー照射の続報(追記あり)

2013年02月09日 09時58分04秒 | 防衛問題
やはり、中国側ははっきりと否定という態度に変わった。まあ当然と言えば当然であろう。


そもそも、中国の政権中枢が「事を構える」気があったのなら、日本側に”非公式に”事実はなかった、と伝達してくることなどあるまいに。


最初から、日本の言い分は間違っている、と明確に言い切るに決まっておろうが。
どうして”非公式に”伝達だったかといえば、「日本の立場」を配慮し重んじたから、だろう。日本側に配慮する必要がなければ、最初から表立って「違う、日本のデマだ」、と言うに決まっているから。



いいですか、日本が行ったことは、クラスメートの前で「君は僕に手袋をぶつけたな、それは決闘の申し出か」とみんなが見てるのに、わざわざ発表したようなものだ。ここで「中国くん」が本気でやる気なら、「なんだとこの野郎~~!!」と胸倉掴んで大騒ぎになってしまうだろう。


でも、クラスメートの見てない場所で、「いや、そんなこと日本君にはしてないよね、それは君の勘違いではないのかな?」と、暗に日本側の誤りとか思い違いといったことがないか「もう一度確認してみてくれ、こっちにはそんな気がないよ」ということを示唆したものではないか。本当に日本くんのことをとっちめてやろうと思えば、「やーい、日本くんは出鱈目を言ってるんだぜ」とクラスメートの前で堂々と発表するに決まってるでしょう。でも、中国くんは、当初、そうはしなかった、ということなんだよ。


すなわち、この意味するところは、日本側に情報操作を行う意図があった可能性、ということであり、中国側の政治的意図はほぼ見えない、ということだ。


『小公女セーラ』に出てくる、意地悪なラビニアさんを知らんのか?(笑)
クラスメートの前で「セーラさんを貶める為に」ラビニアがどんな手を使っていたか、というのと同じなんだよ。



それに、中国軍が用いたとされる射撃レーダーというのがどういうものか不明だが、それは警戒レーダーということだった可能性だってあるかもしれないし。



>http://ja.wikipedia.org/wiki/FCS-2


例えば、海自が用いている射撃管制レーダーだって、警戒用と追尾用が一緒になっているものは存在する。証拠固めを行う、とかいう安倍政権の主張は明らかにおかしい。写真で、って、どうやって警戒用レーダーではなかった、ということを立証するわけ?新しい射撃レーダーなんて、回転すらしてないから、どっちに向いてたか、というのは何の証拠にもならんぞ。対空レーダーがない艦艇では、FCSを探索用に用いていることは珍しくないのでしょう?それと、どう違うと言えるのであろう?


そもそも総理自らが、今回のような「やった、やらない」という論争の正面に立ち、先頭に立って言い合いをする図というのは、愚かな指導者のようにしか見えない。庭先で門番同士が「水をかけた、いやかかってない」みたいな言い合いをしている場面に登場して、お殿様自ら相手門番と論争するなんざ、恥ではないか。


日本側の言ってることは、あまり整合的ではない。


安倍総理の対応も、おかしい。



追記:12時頃


小野寺防衛大臣が余計なことを言ったようだ。

>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130209-00000040-jij-pol

中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦への火器管制レーダーの照射に関し、日本政府は護衛艦が捕捉した電波データや撮影した画像などの一部開示に向け、検討に入った。中国政府が日本側の発表を「完全な捏造(ねつぞう)」と全面否定したことを受け、レーダー照射の事実を裏付ける証拠を国際社会に示す必要があると判断した。
 小野寺五典防衛相は9日午前、都内で記者団に「証拠はしっかり持っている。政府内で今(どこまで開示できるか)検討している」と表明。「防衛上の秘密にも当たる内容なので慎重に考えていきたい」とも語った。
 防衛省内には「自衛隊の解析能力を相手に教えることになる」として、開示に否定的な意見が強い。このため日本政府は、中国側の今後の出方も見極めながら、外務・防衛両省を中心に、公開できる情報の範囲を慎重に検討する方針だ。
 中国側は、軍艦が照射したのは通常の監視レーダーで、射撃用の火器管制レーダーではないと主張している。これに関し、防衛相は「通常のレーダーはくるくる回って警戒監視をするが、火器管制レーダーはその(目標の)方向に向けてずっと追いかける」と指摘。その上で「私どもは相手の船のどのレーダーが火器管制レーダーか分かっている。それが一定期間ずっとわが方の船を追いかけていた証拠がある」と語った。
 さらに、火器管制レーダーについて「電波を発する機械で、しかも(周波数などが)特殊なレーダーだ。それもしっかり記録しており、証拠として間違いない」と強調した。
 一方、防衛相は9日午前の読売テレビ番組で、東シナ海での中国の動向に関し、「(レーダー照射を)公表した5日以降、尖閣(諸島)周辺の中国公船の動きは収まっている」と述べ、中国軍などの日本に対する挑発行為が沈静化していることを明らかにした。 


=======


通常のレーダーはくるくる回って、というのは、航海レーダーや対水上レーダーというのは、そういったものであろう。確かに警戒用ではあるかもしれない。


ただ、現在では、意味合いが異なってきている。

>http://ja.wikipedia.org/wiki/FCS-3


『FCS-3は対空捜索レーダーと対水上捜索レーダーとしての機能も有しており、各種レーダーを一本化して護衛艦に搭載するシステムをコンパクト化することが出来る。ひゅうが型護衛艦では近距離の水上目標や沿岸状況把握のためのOPS-20C航海レーダーのみを残し、OPS-24対空捜索レーダーとOPS-28対水上捜索レーダーを取り外している。またFCS-3及びOYQ-10にはヘリコプター搭載護衛艦に必要な艦載機の飛行管制機能を備えており[3]、ひゅうが型に搭載されたFCS-3は単なる対空戦闘指揮にとどまらない多様な役割を担っている。』


対空捜索、対水上捜索レーダーとしての機能も有している、って、はっきり書かれているではないか。これがFCSだということである。

周波数が異なるというのは、そうだろう。だが、それは探索用でも用いられ、追跡もできる。




前記で挙げたFCS-2の説明文でも以下のようになっている。

『レドーム内には、上側に追尾レーダー、下側に警戒レーダーが組み合わされて搭載』
警戒・追尾の各レーダー・アンテナは共通の送信機を使用しており、捜索段階では送信機の全出力が警戒レーダーに分配される。目標を探知すると、警戒レーダーに60%、追尾レーダーに40%の割合で出力が分配され、同時に2つの目標に対処できるものとされている[4]。』


つまり、FCSがどちらを向いていて、指向性があることが言えても、警戒レーダーとして用いていた、という主張を覆すことはできない。捜索段階では全出力が警戒レーダーに、って書いてるじゃないの。くるくる回るレーダーなんてのは、小野寺大臣みたいな”くるくる●●”だけが言うことかもな、と。
確かに昔のアニメや映画なんかでは、巨大バックネットみたいな「あみ網」したやつがぐるんぐるん回り続けていたっけな。そういうのが警戒用なんだ、と言いくるめられたのかも。



あと、周波数が特別だ、とか言うのも、所謂「Xバンド」とか「Cバンド」といったものであろうと思われ、じゃあ「Xバンド・レーダー」というものが何なのさ、という話にもなりかねないんじゃ?(笑)


Xバンド・レーダー>http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b164116.htm


周波数を問題視して言うならば、こうしたレーダー装置も同じくダメってことかな?



脅威の喧伝~中国とロシア

2013年02月08日 18時03分17秒 | 防衛問題
アルジェリアの日本人殺害事件で恐怖を植え付けようとしてみたものの、日本の軍事力強化の意識を高めることにはさほど役立たず、悲劇だけが残された。


続いて出されたのが、北朝鮮の核実験という話題であった。
まるで漫画チックな「北朝鮮ドラマ」が、さも現実であるかのように報じられた。


これでも足りないと見たか、今度は中国艦艇の「火器管制レーダー照射」という”挑発”であった。これまでにも、艦載ヘリ急接近なんかが使われた手だったが、今回”使い古された手”は回避された。確かに目新しい。だが、漫画チックではあるけれど。


次いで、ロシア軍機の領空侵犯、というネタが投じられた。
どうしてこれほど矢継ぎ早に投入してくるのか、そこは謎だ。そうまでして、F35に日本の金を出させたいのか(笑)。日米同盟がなければ、こうした危機に取り巻かれた日本は「立ち行かないぞ」とでも言いたげではある。




まず中国艦艇によるレーダー照射について。

中国の外交部は当初「知らない」「報道で知った」と言った。
恐らく中国自身でも、政権中枢部には「寝耳に水」状態だったはずだ。政治的意図はない、ということである。むしろ、あらぬ疑いをかけられて当惑した、というところであろう。


”非公式”筋から「照射事実はない」と当初日本側に伝達してきたところから見て、政治的思惑というのは中国側には存在していなかったはずである。日本側が勝手に作り出した、「中国軍の脅威」という情報流布と見てよいだろう。どうしてそんなことをしたかと言えば、日本が脅威に晒されている、という既成事実を世間に知らしめたい為、である。中国サイドとしてみれば、いい迷惑である。


欧米メディアが報じていることで、日本のマスコミへの疑いというものを弱めたいということもあるかもしれない。日本のマスコミは情報操作の一端を担っている、ということを悟られたくない、ということでもある。


もしも本当に射撃を前提としたレーダー照射であったなら、当時の現場は騒然となったであろう。司令部みたいなところに、「反撃許可」というか「射撃許可」を確認するに決まっているはずだろう。当然、射撃許可なんぞ、そうそう簡単には出せないだろうから、状況を確認するまで待て、という待機命令のみが出されるだけだろうが。

そんな重大事であったのに、これが防衛大臣の耳に入ったのは6日後だった、というのは、後から考えた筋書きであるから、ということと整合的である。普通は、もっと緊迫した状況が考えられるわけであり、軍事上の指揮命令系統からすると「迎撃?なり防御?なり反撃?」といったような、何らかの許可を求める行為が行われるはずだろう。その判断を即座に行ったであろう、司令官というのは、重大な決断を迫られたはずだから。そういう出来事の情報が防衛大臣に上がらない、なんてことはほぼ想定できない。大臣が知らなかった、更に報道が6日経ってからだった、ということの理由で一番考えやすいのは、後出しの筋書きだから、ということ。


迷惑ではあるが、中国側がプロレスごっこに付き合わされることになるだろう。



次に、ロシア軍機の領空侵犯について。

これも、ロシア側は完全否定。
仮にあったにせよ、スクランブル発進は珍しいものではない。近年のスクランブル回数は、ソ連時代から見れば3分の1~4分の1に減少した。

そんなに煽るほどに脅威を言わなくてもよさそうなのに、ロシア機が侵しにやって来たんだ、と大袈裟に言うわけだ。昔に比べれば、全然大したことないじゃないの。ソ連時代なんて、自衛隊機は実際に威嚇射撃として発砲したくらいだったぞ?沖縄本島を横切って、嘉手納の上を通過されてしまったじゃないの。



「中露の脅威」報道から見えてくることは、海軍力と空軍力を強化すべし、ということを暗に言うものだ。すなわち、F35のような戦闘機が必要なんだ、と。日米軍事同盟の強化が必要なんだ、と。


そうですか。
意識を高めよう、というキャンペーンでもやっていた、ということかもしれませんな。



アルジェリアで無人機は何をしていたか

2013年02月05日 08時43分42秒 | 外交問題
アルジェリアの邦人殺害事件に関連して、アメリカの無人機が投入されていたことは報道から明らかであった。


>http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130201/k10015214871000.html

アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件で、アルジェリア軍の元幹部は、アメリカ軍の無人偵察機が、軍事作戦を支援するため現場の上空から情報を収集し、アルジェリア軍に情報を提供していたと述べました。

これはアルジェリア軍の幹部や大統領の軍事顧問などを歴任したモハメド・シャフィーク・メスバ氏が、31日、NHKとのインタビューで明らかにしました。
この中で、メスバ氏は「アメリカ政府とアルジェリア政府との間には安全保障の分野で緊密な協力関係がある」と指摘したうえで、人質事件の発生後、アメリカ軍がアルジェリア軍に対し技術面での支援を行ったと述べました。具体的には、アルジェリア当局に情報を提供するため、イナメナスの施設上空にアメリカ軍の無人偵察機1機が投入されたとしています。
これに対し、アメリカ国務省は「アルジェリア政府と情報の共有があったことは認めるが、それ以上はコメントできない」としています。
無人偵察機の運用を巡っては、アメリカ政府が、先月29日、北アフリカ地域でのテロ対策を強化する目的で、アルジェリアやフランスが軍事作戦を進めるマリの隣国ニジェールに初めてアメリカ軍の部隊を駐留させることを明らかにし、アメリカのメディア各社はこの地域で無人偵察機を運用する可能性が高いと伝えています。


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事件当初の報道でも同じであった。

1月17日>http://sankei.jp.msn.com/world/news/130117/amr13011717540006-n1.htm

アルジェリア人質事件で、米軍は事態を重大視し、事件発生後直ちに特殊部隊の警戒レベルを上げ、命令があれば4時間以内に出動できる即応態勢を整えた。CNNテレビが報じた。

 欧州外遊中に事件の一報に接したパネッタ国防長官は、ローマで記者団に「事件解決へ必要な措置を取る」と決意を表明。CNNによると、特殊部隊は、アルジェリアの隣国マリでフランス軍を支援するためセネガルへ向かっていたところ、事件発生を受け命令が変更されたという。

 事件対応は米アフリカ軍が中軸。国務省や連邦捜査局(FBI)もアルジェリア側との調整役などに当たっている。

 米当局は、日本人らが拘束されているガス田施設の動きを常時監視する態勢も確立しつつある。偵察衛星や無人偵察機を活用しているとみられる。(共同)

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こちらの記事でも、やはり無人機は飛んでいる、となっている。

>http://sankei.jp.msn.com/world/news/130118/amr13011811070002-n1.htm

政府からの情報を入手したCNNが伝えているので、公式発表ということではないにせよ、ほぼ間違いないであろうというレベルの情報である。アルジェリア側のインタビューとも一致する。

故に、アルジェリア軍の急襲作戦をほぼ一部始終を監視していたであろうことはうかがわれるわけだ。

17日からの強行突入戦開始となった理由としては、標的となっていた日本人殺害があらかた終わったからだ、ということが十分考えられる。
初日のバス襲撃から居住区での人体改めであぶり出し時点で、7~9名程度は殺害されただろう。

モーリタニアの通信社に対して、ガスプラントに立てこもっている犯人側との電話連絡では、人質7名―米英人、(たぶんスタトイルの)ノルウェー人、日本人―ということだったようである。アルジェリア内相のインタビューでは11人だったが、犯人側が人質数を少なく言う理由はよく判らない。


アルジェリア政府が情報を隠している、ということがあるにせよ、米国も同じく隠しているはずだ。そして、その裏にあるものとは、一体何なのか?


疑いの目が向けられるのは、本当にテログループなのか?

矛盾点があまりに多すぎる。


で、疑いをかけられると、否定する報道が出る、と。

>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130205-00000018-asahik-soci


外国の軍隊が活動することは認めるわけがない、と。
それは確かにそうだろう。
だが、内密に勝手に活動する非軍事組織メンバーならば、テロと見分けがつかないからね。カンパニーとか。



F35の開発計画頓挫の肩代わりをさせられる日本

2013年02月04日 16時50分44秒 | 防衛問題
まさしく売国政策。


>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130204-00000026-mai-pol


政府は、航空自衛隊の次期主力戦闘機として導入するステルス戦闘機F35の日本製部品の対米輸出を、「武器輸出三原則」の例外として認める方針を固めた。今月下旬に予定される安倍晋三首相の訪米前に、菅義偉官房長官談話の形で発表する方向で調整している。米国で組み立てられたF35は、周辺国と武力衝突が懸念されるイスラエルも導入予定で、日本製部品が使われれば「国際紛争の助長を回避」という三原則の理念に抵触する可能性が指摘されていた。

2016年度からの調達が決まっているF35の製造には、日本企業の参加が決まっている。当初は共同開発に加わっていなかったが、国内の防衛産業育成の観点から部品製造に加わった。このため、米国は日本製部品を使った機体をイスラエルなどに輸出できるかどうか、日本政府に早急に結論を出すよう求めていた。

 政府は部品製造のみであれば機体全体への貢献度は低いうえ、米国が輸出先を限定していることを理由に、三原則の例外として部品輸出はできると判断した。

 佐藤栄作内閣が67年に示した武器輸出三原則は、共産圏諸国▽国連決議による武器禁輸国▽国際紛争当事国やそのおそれのある国--への武器輸出を禁止。2011年12月にはこの原則を緩和し、安全保障上の協力関係にある国との武器共同開発を容認したが、「国際紛争の助長回避」との基本理念は堅持していた。

 三原則をめぐっては、11年に緩和される以前にもミサイル防衛(MD)の日米共同開発・生産を例外とするなど、個別に例外を認めてきた経緯がある。緩和後も例外を設けることで原則そのものがなし崩しになりかねず、連立政権を組む公明党も慎重な対応を求めている。【青木純】


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そもそもF35の開発計画は離脱国が相次ぎ、その穴埋めとして日本に「金を出せ」と求められているんだぞ。

1.5兆ドルもの調達計画が日本に支え切れると思うか?
日本が金を出し続け、当然1機当たりのコスト暴騰であろうと費用を肩代わりさせられることになるんだぞ。
しかも、この工程に組み込まれたら、30年~50年という長期に渡って、金を吸い上げる仕組みに完全に縛られることになるのだぞ。退役するまで、日本がF35の調達・修理・改修等々の分担をするということになってしまうだろう。


英国でさえ離脱しているものを、何で日本が引き受けるのだ。
資金を出すことを止めた国が増えたからこそ、日本に「金を出せ」と言ってきているのが分からんのか。安倍政権は、従米派どもの策に従って、これをやれと強いられているというわけだ。


過去の日本支配の構図と一緒。
海兵隊が何で沖縄に居座り続けるか分かるか?


日本の政権は、悉く米国の軍産複合体の支配下に置かれ続けてきた、ということの実証だ。
今回もそうだ、ということである。



アルジェリア天然ガスプラントにおける邦人殺害事件について~3

2013年02月03日 19時43分17秒 | 外交問題
これまでの報道を見る限り、事件の全容はまるで分からない。後から出されたアルジェリア政府の閣僚の発言も、当初とは違ったものとなっているようだ。

これで、ますます謎が深まることとなった。
まるで「韓国哨戒艦沈没事件」の時のようである。政府発表の内容が後になってからコロコロと変えられる、というものだということ。


地元メディアや海外メディアの報じた内容と、日本で得る情報では段々と違いが出たりする。

16日夜の「人質5人」という報道は、犯行声明側が直接明かした情報であるはずだし、ネット上に掲載されたものなので報道機関によって内容が間違うといったことはほぼないだろう。”5人の人質”―しかも国別に米国人、英国人各1名とノルウェー人3名―と詳しく犯人側がわざわざ発表しているのに、どうして本当はもっと多数の人質を取っていたのだろう?

普通は多く言う意味はあっても、少なく言う意味はなさそうだ。過少に宣言することにどんな理由があると思うか?脅しの効果が薄れるじゃないか。
強行突入といった作戦を実行するとして、人質が1人しかいない場合と、100人いる場合では、突入側の決意に影響する、ということである。本当は人質が3人しかいなくても、10人だ、とか脅されたら、踏み込むのは躊躇われるでしょう?


40人とか、ひょっとしてもっと多くかもしれないが、それだけの人数を押さえていたにも関わらず、わずかに「5人」と犯行声明で宣言するというのは、相当バカとしか思えないわけだ。モーリタニアの通信社は犯人に電話取材して41人の人質と報じた、というのが17日の報道だった。16日夜の発表からは増えたわけだ。どうしてかな?


報道された情報から、基本的な疑問点を書いてみよう。

①テログループは、何人でやってきたか?

これが本当に謎。諸説ある。アルジェリア政府発表によると、射殺29人、身柄拘束3人の合計32人だった、とのこと。犯行声明側の言い分だと約40名、とのこと。

襲われた側のプラント職員や作業員らの証言では、いくつかある。
・9台のトヨタ車:ソナトラック社(公営企業)の塗装でリビアナンバー
(ロイター報道)
・施設に1台のジープ、テロが7人乗車で楽々侵入(ガスプラント出入口警備に就いていたBP警備担当者がAFPに証言)




まず、32名だったとして、9台分乗だと、3~4名/1台だ。4名が5台、3名が4台で来たことになる。
だが、ジープに7人も乗ってプラントに飛び込んできた、という話は全く別だ。車も違うし、1台に乗車している人数が多すぎる。普通の人が証言する場合、ジープと呼ぶのはジープ車のようなものだ。7人満載で来るのは、軍用車のようなものじゃないと無理。ピックアップトラックのようなものの荷台に大勢乗ってる場合もあるが、銃撃に弱いのでそれは選ばないはず。乗ってるとしても、後部には銃撃手がいる場合で、重機関銃を乗せてるような場合だ。
そうじゃなくて、1台に7人乗ってたということは、ハンヴィーのような車だった、ということだろう。一般人はトラックで来てたら、トラックだった、とか”トヨタだった”、と言うはずだ。ジープと言うのは、別なタイプの車だった、ということ。別グループの存在かも?


最後まで立て籠っていた人数が不明だが、今日の讀賣記事では17人とアルジェリア内相が答えている。3人の身柄確保がいつの時点だったか不明だが、それ以外の死亡数が17人だと、この時点までで12人が死亡していたことになる。車で脱出した犯人たちが5台分乗だったとして、見張り役と運転役で2名は必要なので、10人が死亡することになる。各車人質2~3名だったとして(うち一人は車横転で奇跡的に助かっている)9~14名が政府軍ヘリの攻撃で死亡となる。


そうすると、居住区での戦闘まででテロは2名が死んでいた、ということになるが、激しい戦闘があった割りに、政府軍の特殊部隊(ニンジャって言うらしいよ)が制圧するまでに犯行グループを倒した数が僅か2名で、車に乗って逃げ出したのが10名程度、となる(ガスプラントには別に17人が存在)。居住区で目撃されたとされるテロ犯の死体の数と合わない。車で脱出した際に、運転だけやっていた場合、10名ではなく5名くらいとなるが、運転しかできないので銃は撃てず応戦することもできない上に、人質を見ていることもできないので、それを選ぶテロ犯はバカだろう、ということになる。


殆どの情報は、辻褄が合っていない。
当初、最後の立て篭もり犯の数は、11人と報じられていた(人質7人と)。
>http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2013/0120.html


襲われた場所は、バス、居住区、ガスプラント、と3箇所あったわけだが、犯行グループは居住区に12名で乗り込んできた、と報道陣に公開された時の現地スタッフ証言があった。しかもVIPゾーンに集まっている時に襲ってきた、と言っている。具体的だが、朝6時前に何でみんなしてそこに集合していたのかは、謎だが。しかも襲撃された時間帯がほぼ同時刻だった(5時40分~45分くらい)のようである。


32名という少人数で襲う計画だったのに、これほど分散させた理由は不明である。普通は、プラント攻撃を最も重視して人数を割くものと思うが。けど、一番簡単だったらしい。


②襲撃されたバスは、どうなった?

これも奇妙なのだが、バスが最初に襲われて、バスはどうなったのでしょう?当初、バスから逃げ出そうとした日本人3名が射殺された、という報道があった。あれはガセだったということ?
バスには警備が付いていたらしく、何とテロ犯を撃退したそうなんですね。でも、この時に英国人1名(ないし2名?)とアルジェリア人1名の警備担当者が撃たれて死んだ、ということらしいのですね(セラル首相が犯人を撃退と発表)。しかも、その死亡したとされる英国人はBP副社長だった、ということが後から報じられたわけです。

バスは走り続けていた?逃げ切ったのか?
外国人が乗っており、日本人も乗っていたのでは?そのバスが何と居住区に人質を乗せたまま引き返した、というリアドさん証言があるが、本当か?

最初のバス襲撃で、どうやってBP副社長を射殺できたのか?
それとも、逃げ出そうとした日本人3名を射殺できたのか?
撃退したというバスはどこに向かったのか?
それとも犯人は乗り込めたのか?
バスそのものが謎。そこでどういう戦闘になり、何人が死亡したのか。射殺されたのは、警備担当の英国人?副社長?日本人3名は?


③居住区での戦闘

犯行グループは居住区のカフェやレストランの壁に弾痕らしき穴を多数生んだらしいのだが、誰と戦ったのか?讀賣記事では「民間警備スタッフは丸腰」とかいうホラみたいな話があった。ホントか?
居住区の警備が手薄で倒すべき相手もいない場合、何で壁にドでかい穴を開けねばならんと思うか?人質らをビビらす為?
意味が判らんわ。
もしも警備スタッフとテロが戦ったのなら、丸腰というのはウソくさい。政府軍の警備はどうしていたのかな?軍警備はいなかった、と内相が語ったらしいのだが、だったらテロ犯は誰と激しく戦闘したと?(笑)

壁に向かって穴を開ける機会はほぼない。居住区内の各部屋にいる人間を外に出す為にドアを撃って開ける、なら分かるよ。だけど、直径20センチとか30センチにもなる穴を開ける意味がない。

警備スタッフは楽々排除できたとして、外に人質を並べて置く意味がない。軍が周囲を包囲するまで数時間だったとして、犯人グループは建物内に隠れてないと危険じゃないか。広場に多数人質を晒す理由が不明。爆発物で脅すにせよ、政府軍にこれみよがしに見せておく為にせよ、攻略が難しいのは建物内などに立て篭もるからこそであって、犯人グループが外に出ていた理由が判らない。

政府軍との戦闘で、犯行グループが建物内に隠れたのなら、壁に大穴を開けたのは政府軍側の攻撃による、ということになる。装備から考えて、装甲車の12.7mmとか20mm機関砲なんかで銃撃すればぶち破れるのは不思議ではない。そうすると、部屋の中では貫通弾がボロボロと破壊跡を残すのでは。

けど、公開された映像ではそうなっていない。
しかも重機関銃なんかで撃ちこんだような連続弾ではない穴だ。単発。ポコッと映画のセットみたいに空いているだけ。壁一面全部に連なってる、とかじゃないわけ。どんだけピンポイント射撃なんだよ。で、貫通の形跡が乏しい。犯人が背後にいたなら、グチャグチャになってそうだよな。人質の壁を作っていたのなら、なおのこと。血痕が激しく飛び散っていても当然。でも、貫通した後は見られず、家具が壊れていただけ。誰か人間が中で暴れたのか?それでは、外から壁に穴は開かない。意図的に作られた穴、ということかな、と。


早朝時点では、軍が居なかったのなら、警備スタッフは丸腰同然で手薄だったということで、戦闘なんか激しく起こるわけがない。犯行グループが脅す為に空砲を無駄に撃ち続けたのかもしれないが、あんま意味がないよね。弾が惜しい。一体、誰と誰が戦っていたのか、不明だ。

更に、日本人3名とフィリピン人2名が正門の方に走って逃げだそうとしたのを見た、という現地スタッフ証言があった。撃たれて死んだそうだ。翌日、その付近に死体があった、と。これも、正門方向に走るには、かなりの距離を走り切れる自信がないと無理だ。しかも、車なんかで追いつかれず、撃たれもしないと信じて走るのは、至難。砂地で走る自信のある人間なんて、そうそういるもんじゃない。


テロ犯12人がVIPゾーンとか日揮居住ゾーンにやってきたとして、居住区全体はかなりの広さがあるので出入り口付近を見張る人とかいないとダメだし、部屋を回ってドアを開けさせてゆく作業と同時並行だからね。これは簡単にはいかない。テロ犯たちの行動は不思議なことが多い。


④ヘリを撃ち落とさなかったのはどうして?

いくつかの報道にあったのだが、テログループは携帯式対空ミサイルを保有していた、ということだったらしい。他にも、迫撃砲、重機関銃、地雷などもあったようだ。

さて、ハインドが低空で脱出しようとした人質を乗せたランクルなんかを攻撃して、爆発炎上か走行不能に陥らせたはずだ。

こういう攻撃ヘリは現場の数キロ先にいても、上空を飛ぶ音がするはず。なので、自動車が攻撃を受けた距離―恐らくは数百メートル~1キロ以内くらいか―であると、目視でも十分ミサイルで狙える位置にいたはずだろう。少なくとも、自動車に分乗できていたことからすると、外に出て戦闘位置につくことが不可能だったとは思えない。報道記事からでも、16日中には政府軍が周囲を包囲しヘリが飛んでいたことは分かっている。

17日に車5台が脱出を試みたとされているが、この時にヘリを撃ち落とせるチャンスはあったはずだろう。全テロ犯が居住区を放棄して車に乗っていない限り、撃てる。ガスプラント側にいた連中も撃てるはずだったろう。もし対空ミサイルが間違いだったのなら、単なるRPGとかであるかもしれないが、そうだとしても、ガスタンクに向けて撃たなかったことの理由が思いつかない。放火しようとして失敗し、焦がした程度で終わった、とか、テロ犯が自爆してはみたがガスプラント施設破壊に失敗した、というのも、あまりに間抜けな話ではある。


警備スタッフが丸腰で過ごすほど銃弾での爆発を恐れるなら、間違いなくRPGを食らったら「ガス爆発」状態だろうに。なのに、テロ犯たちは「宝の持ち腐れ」でヘリを撃つこともなく、ガスタンクかパイプラインを爆破することもしなかった、ロケットランチャーなり迫撃砲を撃ちまくって破壊することもなかった、と。


⑤ガスプラントに勢力を集中させなかったのはどうして?

バス襲撃から居住区、ガスプラントと3点攻撃となると、人数が少ない側は不利なことが多い。ガスプラントの警備には常に政府軍がいたことは日揮側の発表でも明らかだった。
そういう場所を攻略する際に、最も少ないメンバーしか割かなかったことが不思議。バス襲撃班が後に合流してきたとして、守りにくい居住区にメンバーの数をそれなりに置いていた理由は判らない。

居住区制圧に時間はさほどかからなかったはずで、抵抗しない人質を管理するのに、そう多くの人数を置く意味は感じない。最も攻撃されにくい場所のガスプラントを守る方が人数的に不利なテロ犯側としては作戦として妥当であるはずだ。しかも爆発物を設置したりする準備や地雷を埋めるなどしたのなら、それなりの人数を揃えておく必要がある。


ガスプラント内はかなりの広さがあるので、防御拠点を定めて人数を配置しないと負ける。政府軍は圧倒的に多人数だから。政府軍突入前にテロ班が人質殺害を命じて殺し始めたから、強行突入しかなかったというのも謎だ。28人もの人たちがどんな場所に閉じこもっていたのか?


狙撃チームから見えていたなら、閉鎖空間ではなかったということか?
音声も映像も入手できていたと?


それと、BP副社長の射殺だけど、一番位の高い、人質としての価値の高いであろうはずの人物を、いきなりしょっぱなのバス襲撃で射殺するだろうか?
普通はしないよね。バス運転手とかを撃ち殺すが、社長とか社会的身分の高い人間は生かしておこうとするはずだろう。主に英米人を探していた、というのに、真っ先に射殺するなんてヘンだよね。



やっぱり謎だらけだ。



日本国債を「アメリカが買い支える」の笑止

2013年02月01日 20時38分29秒 | 経済関連
投資詐欺紛いの連中というのは、害悪でしかないのに、どうして消えないのだろう。「制御不能の円安に突入」って、もし突入しなかったら、どうすんの?


>http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130131/243106/?P=5&nextArw

(一部引用)

国債利回りが3%程度に上昇した時に、明確な買い手を示すことができなければ市場は事態が収まったとは見ないので、日本政府は日本国債を買ってくれるところを探さざるを得なくなる。その時、日本が「日本の国債を買っていただけませんか」とお願いに行く先は、やはり米国になると思うんですね。

 米国は「分かった。同盟国である日本の窮地だ。ここは最大限協力しよう」と、恩を売る形で購入に応じてくれるでしょう。しかし、高齢化が進む日本では、その後の財政状況は当然のことながら容易には改善しない。その頃には対外債務国に転落しているわけで、米国が自らの財産を守るためにも、どこかの時点で日本に強制的な緊縮財政を強いてくることになる、というのが僕が想定する今後の展開です。

========


日本からアメリカ様に向かって「日本国債を買っていただけませんか」とお願いする、と。
で、対外債務国になってしまった日本は破綻寸前となり、アメリカが日本に「お前ら節約しろよ」と緊縮財政を強いてくる、と。

オイオイ、どこの妄想世界からやってきたんですかな?
だったら、アメリカさまのクソ米国債を売ればいいじゃないの。超ラッキー!!日本の外貨準備の多くはドルだし1兆ドル以上持ってるから、ドル円が200円とかになっているなら、大儲けできるって寸法ですね!

輸出企業は、同じ海外売上と利益水準であっても、大儲け確定ですわな。10億ドルの利益だとして、これまでは80円時代なら800億円に過ぎなかったのが2000億円の利益を生み出すと。ナイスですね(死語?)。


本当に苦しいのは、アメリカ様なんじゃないですか?
米国債の買い手は6割が海外ですが、何か?
その上に、日本国債を買う余裕がアメリカ様のどこにあると?


笑わせるね。
こういう言い草が広まるのは、本当に厳しくピンチなのがアメリカ様の場合だけ。ギリシャ問題とかいう、どうでもいいボヤ程度で大騒ぎしていただろう?ああいうのも同じだよ。本当に破滅的危機なのは、アメリカ国債の消化だって言ってんの。


円防衛なんて考えなくてもいいよ。もしもドル円が200円とかになるなら、ドメスティックでやっていける、ということになる産業が大幅に増えるだろうから。輸入は減るだろう、価格要因で。小麦なんかも高値になるから、日本の米や果物の競争力が復活するし。

石油依存度を下げるべく、再生可能エネルギー投資も大幅に伸びることになるわな。だって、ガソリンが高いから。90年以降の日本の外貨準備が積み上がっていったのは、バブル崩壊過程にも関わらず増大したということだぞ?

そして、その間、着実に円高になってきたわけだよ。通貨価値は何倍にもなってしまったのだ、ということ。


メリケンのクソどもやグリード連中は、どうにかして日本を韓国みたいに「破産させてやろう」と算段をしてきて、幾度となく「国債破綻作戦」を仕掛けてきたじゃないの。

その度に、日本人は乗り越えてきたってわけだよ。多分、他の国なら乗り越えられないか内乱状態になってしまうとかかもしれんわな。だが、日本人は他国では耐えられないような試練を全て耐え切ってしまった、ってことなんだわ。その結果がデフレ20年と赤字国債800兆円という有様だったというわけ。

これに加担したのは、日本の経済界だろ。アメリカの手下となってわざと日本の経済環境を誤らせてきたわけだよ。どうしてそうなるかと言えば、クズどもが毎回出鱈目を教えてきたからだ。そういうヤツラの言い分を聞いてきて、結果として一般政府の資金需要だけが大幅マイナスとなったわけだ。家計は大きくマイナス方向となったのだから、大企業の資金を減らせばいいだけだろうに。


日本国債を買っていただけませんか、と真っ先にお願いするのは、日本国民に対して、だろ。この菊池真って人は、アメリカが買う場合に、どこからその資金を捻出するか言えるはずだろう。「アメリカが買う」場合の原資はどこに?連邦政府が買うのか?(笑)どこにそんな金があると?

それとも、アメリカ様の公的資金を投入された投資銀行等の金融機関か?そいつらの持ってる金はどこの誰の金かな?
LTCM破綻処理の時にだって、出鱈目をやって誤魔化してた連中が、どこかでドル紙幣でも適当に刷って、それで買うということかな?


ああ、そういうペテンならば、無からドルが作り出されるから、何だって購入できるわな。これまでやってきた手法の踏襲だね?そういうことなら、金を適当に作り出して、日本国債を買えるかもな。そうじゃないなら、どこに購入原資があるか言えるはずだろう。慢性的経常収支大幅赤字国(過去数十年ずっとそうだ)が、例えば(今まで以上に)「資本収支を大幅にプラスにする」とか、どうやってできると思う?
その金はどうやって生み出されると?(笑)
その時の、アメリカ様の経常収支はどうなっていると思うか?
仮に日本のロールオーバーが必要な150兆円の国債を買い入れるとして、その150兆円はどこから生み出されると?ドル円が200円まで暴落したとして、7500億ドルはどこから生じると?

国連分担金すらまともに払えてないくせに、どこにそんなカネがあると?笑うね。そんな余裕のカネがストックとしてあるなら、そもそも論として米国債に投資する人が大勢いるだろうに。すなわち外国人比率が下がる、ということだ。


●●ってのはいいなあ。何の考えもなく、どんなことでも言えて。


日本がユーロ危機に出資とか、IMFに出資とか、ミャンマー債権放棄3500億円で「世銀や開銀にプレゼント(=アメリカ様の懐に行くも同然)」とか、そういうのができるのは、外貨準備の殆どを「外貨で持ってるから」であろう。その外貨の在り処は基本的に「どこにあっても同じ意味合い」だからだ。
だが、アメリカ様のカネはそうじゃない。簡単には動かせないカネだ。しかも、何かの資産に化けてる(株式だの直接投資だの金塊wだの実物資産だの)から、他の用途にはそうそう振り向けることができないんだよ。日本みたいに、大した働きもなくカネを積んだまま置いておく、なんてことをしてないから、だ。


で、アメリカ様がストックを取り崩して、150兆円分の日本国債を買い支えるべく、円買いを行う、と。猛烈な円高がやってくるな(笑)。本当に、150兆円分も持ち株なんかを売ってまで、日本国債を買ったりすると思うか?


アメリカ様のグリードどもは、日本の国債売買を自由化しろ、と求め、格下げを続けてくれて、破綻のお膳立てをやったわけだが、いかんせん日本の借金積み上げが膨大過ぎて、外資の連中が持つカネで買える水準が「売り浴びせ」をやるには過少過ぎた、ということさ。もしも国債発行額がもっと少なくて、例えば200兆円くらいしかないと100兆円を買い込まれて、これを売り浴びせられていたなら、国債金利暴騰シナリオというのも可能だったかもしれない。だが、ヤツラが国債を買い進める速度以上に日本の発行額が増大してしまったので、全体に対する割合が少ないままで終わった、というわけだ。


財政赤字が解消できなかったお陰で、外資連中の国債売り攻撃を回避できた、という皮肉な結果だったのかもしれんわな。発行額が少ないと違ったかもしれない。計画を練った時代が200兆円か300兆円くらいしか借金がなかったので、当時にはまさか日本が「1000兆円」もの借金を積み上げられる、なんてことは想定できなかった(大抵の場合、そんな水準の負債だと国家破綻レベルだろうとしか想像できなかった)のだろう。確かにそうだわ。殆どの場合、倒れてしまう。


まあ、日本は色んな意味で不思議な国だった、ということかな(笑)。




ペテン師か?藤巻健史の出鱈目

2013年02月01日 20時36分18秒 | おかしいぞ
懲りない人だな。

>http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MGL71J6JTSEE01.html

『今年中にガラガラポン』、ってどういう状態?
適当に言っておけば、後から誤魔化せると考えているということだろうね。

経済の解説や説明で、「年内にはガラガラポンになる可能性もある」と言う場合、それを聞いた人はどう判断すればいいのかね?こんなことを平気で言い、タイトルにも使われるってのは、どういうレベルの連中なんですかな?

『ブルームバーグ・データによると、資金を円で調達し、こうした通貨へ投資していた場合、昨年6月15日から今年1月14日までに平均で年率32%のリターン(収益率)となる。』
これも、都合のいい部分だけ取り出しているだけじゃないの。

2005年に株式投資に資産の3割を投入せよ、と主張していた人は現時点でも大幅に損失を食らっているが、ここ1カ月くらいの上昇で「○月頃から投資している場合には△%の利益が出ている」みたいなことを言うのと同じ。


藤巻は、そもそもずっと以前からドル高を言ってきただろうに。
『藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門』
が出されたのは06年3月らしいぞ。内容は05年11月くらいの時点でのものなんだそうだ。


>http://books.rakuten.co.jp/rb/%E8%97%A4%E5%B7%BB%E5%81%A5%E5%8F%B2%E3%81%AE5%E5%B9%B4%E5%BE%8C%E3%81%AB%E3%81%8A%E9%87%91%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%8C%E8%B3%87%E7%94%A3%E9%81%8B%E7%94%A8%E3%80%8D%E5%85%A5%E9%96%80-%E8%97%A4%E5%B7%BB%E5%81%A5%E5%8F%B2-9784334974978/item/3998290/



で、前から言ってるように、1ドル200円だと言っていたわけだから、06年1月~3月くらいの時点で藤巻の言う通りに外貨に投資していた場合には、主にドルとユーロで大幅な損失を蒙っていたであろう。その時期、ドル円は115~120円くらいだったので、118円平均で買ってたとしても約26円の為替損を食らうわけだ。財務省の愚か者どもと大体同じ水準だな。ユーロなんて、もっと悲惨かもしれんな。

つまり、5年後には大幅に資産運用失敗で損失を食らっていた、ということだ。
今の時点でも、まだマイナスだろうな。
お金持ちになるどころか、大損失じゃないの。


で、200円と言ってたドル円は、今年は300円や400円と大幅に円安水準を引き上げた、と。
恐らく、藤巻自身がドルやユーロなどの外貨に投資をしたはずなので、その損失を取り返すべく日本人に「円は破綻するから、ドルを買え」と唆している、というのと何が違うのだろう?財務省の愚か者どもが為替損を膨大にしてしまったので、円売りをしたいというのと同じ理屈だ。



これは競馬の予想詐欺みたいなのと、どう違うのでしょうか?
世間を混乱に陥れるような風説の流布みたいな行為は、どうして許されるのでしょうか?悪質デマを撒布しているのと変わらないのでは?


出鱈目な藤巻健史を有難がる人たちの気が知れない。
2000年代に入って以降、こいつはほぼウソを言い続けてきたのと同じではないですかな。当たったためしがない、ということだわな。


こういうのを、普通はウソツキ、と呼ぶでしょう。