続きです。
それでも予定通り進めるしかなかったので、7月下旬には岩国に搬入されることとなった。飛べないけれども、並べておくことはできた。これは、相手に嫌なことを押し付けて行く際の、基本戦術である。馴化とでも言うべきか。オリンピックに気を取られているうちに、運び込んでしまえ、と。
後は、飛ぶこと、沖縄に入れること、この達成を考えればよい、ということになる。そこで8月には、韓国に竹島で大騒ぎをさせた。李大統領を焚きつけて、竹島騒動を長々とやらせたわけである。
やり過ぎた韓国は、スワップ云々と言われたので、急激にトーンダウンとなった。この手の内がバレると、次は中国に頑張ってもらうことになったというわけだ。
8月28日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/4831a27b905004566e2034ec87a76a3e
中国に反日行動をやってもらうには、石原知事の尖閣騒ぎを継続させておくことだったろう。だが、丹羽大使公用車襲撃事件後の展開が予定外となっていった可能性がある。
ヒラリー訪中後、反日デモ動員までの予定は作られたであろう。この舞台裏があからさまであると、少々マズいというのがある。まるで中国が米国の言いなりで動いたかのようであるし、日本の尖閣国有化に対してお芝居で対応したかのようになってしまう。これは非常にマズい、と。中国には中国の立場というものがあるから。
9月18日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e343fbe56bfa86b726689c2ae9f3e85c
拙ブログのように、何でも思ったことを書いてしまうと、その事が立場を悪化させる遠因となってしまったりするのだろうか。そんな影響力があるとも思えないが、「~のように見えてしまう」という解釈を与えられると、そのことが本当ではなく動機とも全然違っているとしても、相手の迷惑になってしまうことはあるのかもしれない。
米国の目論見について、考えられることを書いてしまうと、結果的にそれが中国にとっての不利な点となってしまい、更なる反発を招来することになってしまった面があるのかもしれない、ということである。
平たく言えば「どうせ、ヤラセでしょ?」と言ってしまうと、中国にとっては「そうじゃありません」という態度を示すまで止められない、ということになるということ。大国の面子というものがあるから。それは「日本側がみんなにも分かる態度で対応すること」というのが求められる、ということである。それが出されるまでは、「強い反発」という態度を中国側が先に引っ込めるわけにはいきません、と。
時折、助け舟というのがあるわけである。
「少し頭を冷やしなさい」と水をぶっかけられると、ハッと我に返る人もいる、ということである。日本の外務省のおマヌケさんたちは本当の鈍感揃いだろうから、米国さまの言いつけ通りにしか動けないし何も思いつかないのかもしれない。あれだな、こちらから御礼を述べると、また迷惑をかけてしまうことになるから、何も言うべきではないのだろうがね。
今の中国側の対応としては、日本が舞台に上がってこない限り、厳しい対応を止めることはできない、ということは、理解されるべきだろう。また、回りまわって、結局は米国が一番得をしてしまい、オスプレイを飛ばせることになって、海兵隊が必要だと喧伝できて、後は沖縄搬入というドサクサ紛れの所までやってこれました、ということだ。
7月29日>http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120729/plc12072919540005-n1.htm
加えて、水陸両用戦に備え、「AAV-7」の購入までが報道で取り沙汰されたりした。
8月2日には、防衛省よりグアム共同訓練の公表があった。
同じく報道でも海兵隊の必要性を説くことが続けられた。
8月17日>http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120817/plc12081722560026-n1.htm
日米が初の島嶼防衛共同訓練 21日から、動的防衛力具現化
尖閣諸島周辺の情勢が緊迫感を増す中、陸上自衛隊は21日から9月26日の37日間の日程で、米第3海兵遠征軍(3MEF)が
米グアム島やテニアン島で実施する島嶼防衛に関する実動訓練に参加する。対中国軍を念頭に、日米両政府が目指す
「動的防衛協力」を具現化する動きだ。日本政府としては、実戦的な日米共同訓練で対中国抑止力の向上を図りたい考えだ。
(以下略)
=======
日本では、いくら海兵隊の必要性を説いたとしても、一般国民の賛同は得られず、そればかりかオスプレイへの反発が一層強まっていった。そこで、中国の過激な反日デモが必要とされた、ということであろう。それには、日本側の挑発的行為―すなわち「尖閣国有化」―があった方がよい、と。それは、米国の指示通りだっただろう、ということだ。
9月5日に国が地権者との合意に至った、と報じられた時、石原知事は鳩が豆鉄砲を食らったみたいな驚きようだった。けしかけられていた石原は、自分が演じていたはずの役割が唐突に終わりとなったことに驚いていたはずだ。4月の購入宣言から主役を張ってきたと思っていたのに、自分には何の情報も知らされずに幕が下ろされてしまったのだから。
日本の外務省は米国との打ち合わせ通りに動いているから、中国に反発を続けても大丈夫だ、という自信があったはずだろう。だから状況変化に対応できない。中国側から、僅かなメッセージがあったのも気付かず仕舞いで、譲歩しない戦術だけを続けたわけである。日本の外務省が「自分たちで収拾をつける」ということができない、ということを示している。解決能力がない、ということだ。
ヤラセだったんでしょ、というのが巷間認識されていて、そこで終われば中国の面子が立たない、ということが理解できなかったのだ。
その具体例は、中国の漁業監視船が尖閣接続水域で臨検を実施した、という時だ。普通に考えると、3千隻とも言われた大漁船団が「尖閣に向かうかもしれない」と報じられ、テレビなどでも1千隻の漁船が集結しているという様が報じられていた。その直前にも「少数の船には対処できても、何百何千と来た場合には、海保は対処できるのか、来たらどうするんだ」といった半分脅しみたいな話が、マスコミに登場していた。つまり、もっと過激にやる手段はまだまだありますよ、ということであったのだ。
それを”中国側の漁業監視船”が、尖閣の海域に漁船が近づくのを「臨検して阻止」してくれたのだ、ということだろうに。それは、中国側からのメッセージと受け止めるべきで、こちらは「抑制しましたよ」というシグナルであろう。そうすると、次は「日本側が具体的行動を示して下さい」ということになるのが当然で、ことらの譲歩する姿勢というものを、即座に出すべきだったろう。
なのに、おマヌケ外務省ときたら、ボンクラなのか超鈍感なのかデリカシーだかリテラシーだか知らんが、そういうのが全く欠けているのかもしれないけれども、臨検に対して「管轄権を正当化するつもりだろう!、臨検はヤメレ」と全くの見当違いな抗議を同日中国側に行ったんだそうだ。
バカを言うにも程がある。
次は日本の番ですよ、というメッセージが、勝手なことすんな、というおバカ抗議で返される、と。そりゃあ、怒りたくもなるんじゃないですかねえ。
ヒラリーを見てごらんよ。
緊急で話をつけなきゃならん、という時には、躊躇なく北京に飛んだじゃないですか。8月末から、遮二無二日程の都合をつけて、直談判に向かったでしょう?
日本は、本当にバカだから、そういうのができないのだ。
暴動もどきの反日デモが抑制され漁船団が来なかったのだから、外務大臣が直接向かうとか、それが難しいなら副大臣か政務官などの幹部クラスを直ぐに派遣して、形式的にであろうとも「お怒りの中国のお叱りを受けに参りました」というポーズを取らないと、双方の引っ込みがつかなくなっていくでしょうが。日本は先に国有化を通したのだから、中国の体面を立てるには「叱られに行く、お詫びに伺う」しかないだろうに。
だから、漁船団が来なかった、そうしたら次は日本だね、ということで、関係修復に動けば終わりにできていたかもしれない。だが、しつこく「オレたちゃ悪くない」と言い続けるだけだった。そういう態度を続けるからこそ、40周年式典とかもダメになってしまったんじゃないですかねえ。だって、日本政府側の人たちに「中国との関係を大事にしましょうね」という気持ちがまるで見えてこないんだもの。自民党の石破なんかも同じ。尖閣を守るには、海兵隊だ、と勇ましいことを言うだけ。そんな連中と、何をどう協力してゆけるというのだね。
拙ブログでも余計なことを書いてしまったりしたのがいけなかったのかな、と思ってしまったりするが、少なくとも日本政府と外務省というのは本物のバカ揃いなんじゃないか、と危惧せざるを得ないということです。
そもそも事の発端は、在沖海兵隊が問題を抱える度に、中国、北朝鮮、韓国なんかが動員されて、反日行動か脅威を誇示する行動をとることになる、ということで、それを防ぐには問題の根元から絶つべき。
すなわち、海兵隊は日本から出て行け、ということだ。
海兵隊がいなくなれば、普天間基地は返ってくるし、オスプレイも必要なくなる。問題の解決が最もしやすい。海兵隊不要論が浮上する度に、けしかけられた中韓北が、外交的にヘタな演技を重ねる必要性もなくなる。日本との関係は改善されうる。
結論は見えている、ということである。
それでも予定通り進めるしかなかったので、7月下旬には岩国に搬入されることとなった。飛べないけれども、並べておくことはできた。これは、相手に嫌なことを押し付けて行く際の、基本戦術である。馴化とでも言うべきか。オリンピックに気を取られているうちに、運び込んでしまえ、と。
後は、飛ぶこと、沖縄に入れること、この達成を考えればよい、ということになる。そこで8月には、韓国に竹島で大騒ぎをさせた。李大統領を焚きつけて、竹島騒動を長々とやらせたわけである。
やり過ぎた韓国は、スワップ云々と言われたので、急激にトーンダウンとなった。この手の内がバレると、次は中国に頑張ってもらうことになったというわけだ。
8月28日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/4831a27b905004566e2034ec87a76a3e
中国に反日行動をやってもらうには、石原知事の尖閣騒ぎを継続させておくことだったろう。だが、丹羽大使公用車襲撃事件後の展開が予定外となっていった可能性がある。
ヒラリー訪中後、反日デモ動員までの予定は作られたであろう。この舞台裏があからさまであると、少々マズいというのがある。まるで中国が米国の言いなりで動いたかのようであるし、日本の尖閣国有化に対してお芝居で対応したかのようになってしまう。これは非常にマズい、と。中国には中国の立場というものがあるから。
9月18日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e343fbe56bfa86b726689c2ae9f3e85c
拙ブログのように、何でも思ったことを書いてしまうと、その事が立場を悪化させる遠因となってしまったりするのだろうか。そんな影響力があるとも思えないが、「~のように見えてしまう」という解釈を与えられると、そのことが本当ではなく動機とも全然違っているとしても、相手の迷惑になってしまうことはあるのかもしれない。
米国の目論見について、考えられることを書いてしまうと、結果的にそれが中国にとっての不利な点となってしまい、更なる反発を招来することになってしまった面があるのかもしれない、ということである。
平たく言えば「どうせ、ヤラセでしょ?」と言ってしまうと、中国にとっては「そうじゃありません」という態度を示すまで止められない、ということになるということ。大国の面子というものがあるから。それは「日本側がみんなにも分かる態度で対応すること」というのが求められる、ということである。それが出されるまでは、「強い反発」という態度を中国側が先に引っ込めるわけにはいきません、と。
時折、助け舟というのがあるわけである。
「少し頭を冷やしなさい」と水をぶっかけられると、ハッと我に返る人もいる、ということである。日本の外務省のおマヌケさんたちは本当の鈍感揃いだろうから、米国さまの言いつけ通りにしか動けないし何も思いつかないのかもしれない。あれだな、こちらから御礼を述べると、また迷惑をかけてしまうことになるから、何も言うべきではないのだろうがね。
今の中国側の対応としては、日本が舞台に上がってこない限り、厳しい対応を止めることはできない、ということは、理解されるべきだろう。また、回りまわって、結局は米国が一番得をしてしまい、オスプレイを飛ばせることになって、海兵隊が必要だと喧伝できて、後は沖縄搬入というドサクサ紛れの所までやってこれました、ということだ。
7月29日>http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120729/plc12072919540005-n1.htm
加えて、水陸両用戦に備え、「AAV-7」の購入までが報道で取り沙汰されたりした。
8月2日には、防衛省よりグアム共同訓練の公表があった。
同じく報道でも海兵隊の必要性を説くことが続けられた。
8月17日>http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120817/plc12081722560026-n1.htm
日米が初の島嶼防衛共同訓練 21日から、動的防衛力具現化
尖閣諸島周辺の情勢が緊迫感を増す中、陸上自衛隊は21日から9月26日の37日間の日程で、米第3海兵遠征軍(3MEF)が
米グアム島やテニアン島で実施する島嶼防衛に関する実動訓練に参加する。対中国軍を念頭に、日米両政府が目指す
「動的防衛協力」を具現化する動きだ。日本政府としては、実戦的な日米共同訓練で対中国抑止力の向上を図りたい考えだ。
(以下略)
=======
日本では、いくら海兵隊の必要性を説いたとしても、一般国民の賛同は得られず、そればかりかオスプレイへの反発が一層強まっていった。そこで、中国の過激な反日デモが必要とされた、ということであろう。それには、日本側の挑発的行為―すなわち「尖閣国有化」―があった方がよい、と。それは、米国の指示通りだっただろう、ということだ。
9月5日に国が地権者との合意に至った、と報じられた時、石原知事は鳩が豆鉄砲を食らったみたいな驚きようだった。けしかけられていた石原は、自分が演じていたはずの役割が唐突に終わりとなったことに驚いていたはずだ。4月の購入宣言から主役を張ってきたと思っていたのに、自分には何の情報も知らされずに幕が下ろされてしまったのだから。
日本の外務省は米国との打ち合わせ通りに動いているから、中国に反発を続けても大丈夫だ、という自信があったはずだろう。だから状況変化に対応できない。中国側から、僅かなメッセージがあったのも気付かず仕舞いで、譲歩しない戦術だけを続けたわけである。日本の外務省が「自分たちで収拾をつける」ということができない、ということを示している。解決能力がない、ということだ。
ヤラセだったんでしょ、というのが巷間認識されていて、そこで終われば中国の面子が立たない、ということが理解できなかったのだ。
その具体例は、中国の漁業監視船が尖閣接続水域で臨検を実施した、という時だ。普通に考えると、3千隻とも言われた大漁船団が「尖閣に向かうかもしれない」と報じられ、テレビなどでも1千隻の漁船が集結しているという様が報じられていた。その直前にも「少数の船には対処できても、何百何千と来た場合には、海保は対処できるのか、来たらどうするんだ」といった半分脅しみたいな話が、マスコミに登場していた。つまり、もっと過激にやる手段はまだまだありますよ、ということであったのだ。
それを”中国側の漁業監視船”が、尖閣の海域に漁船が近づくのを「臨検して阻止」してくれたのだ、ということだろうに。それは、中国側からのメッセージと受け止めるべきで、こちらは「抑制しましたよ」というシグナルであろう。そうすると、次は「日本側が具体的行動を示して下さい」ということになるのが当然で、ことらの譲歩する姿勢というものを、即座に出すべきだったろう。
なのに、おマヌケ外務省ときたら、ボンクラなのか超鈍感なのかデリカシーだかリテラシーだか知らんが、そういうのが全く欠けているのかもしれないけれども、臨検に対して「管轄権を正当化するつもりだろう!、臨検はヤメレ」と全くの見当違いな抗議を同日中国側に行ったんだそうだ。
バカを言うにも程がある。
次は日本の番ですよ、というメッセージが、勝手なことすんな、というおバカ抗議で返される、と。そりゃあ、怒りたくもなるんじゃないですかねえ。
ヒラリーを見てごらんよ。
緊急で話をつけなきゃならん、という時には、躊躇なく北京に飛んだじゃないですか。8月末から、遮二無二日程の都合をつけて、直談判に向かったでしょう?
日本は、本当にバカだから、そういうのができないのだ。
暴動もどきの反日デモが抑制され漁船団が来なかったのだから、外務大臣が直接向かうとか、それが難しいなら副大臣か政務官などの幹部クラスを直ぐに派遣して、形式的にであろうとも「お怒りの中国のお叱りを受けに参りました」というポーズを取らないと、双方の引っ込みがつかなくなっていくでしょうが。日本は先に国有化を通したのだから、中国の体面を立てるには「叱られに行く、お詫びに伺う」しかないだろうに。
だから、漁船団が来なかった、そうしたら次は日本だね、ということで、関係修復に動けば終わりにできていたかもしれない。だが、しつこく「オレたちゃ悪くない」と言い続けるだけだった。そういう態度を続けるからこそ、40周年式典とかもダメになってしまったんじゃないですかねえ。だって、日本政府側の人たちに「中国との関係を大事にしましょうね」という気持ちがまるで見えてこないんだもの。自民党の石破なんかも同じ。尖閣を守るには、海兵隊だ、と勇ましいことを言うだけ。そんな連中と、何をどう協力してゆけるというのだね。
拙ブログでも余計なことを書いてしまったりしたのがいけなかったのかな、と思ってしまったりするが、少なくとも日本政府と外務省というのは本物のバカ揃いなんじゃないか、と危惧せざるを得ないということです。
そもそも事の発端は、在沖海兵隊が問題を抱える度に、中国、北朝鮮、韓国なんかが動員されて、反日行動か脅威を誇示する行動をとることになる、ということで、それを防ぐには問題の根元から絶つべき。
すなわち、海兵隊は日本から出て行け、ということだ。
海兵隊がいなくなれば、普天間基地は返ってくるし、オスプレイも必要なくなる。問題の解決が最もしやすい。海兵隊不要論が浮上する度に、けしかけられた中韓北が、外交的にヘタな演技を重ねる必要性もなくなる。日本との関係は改善されうる。
結論は見えている、ということである。