昨日の記事で次のようなコメントを頂きましたので再掲致します。
>予算を握っている主計と
公訴権を握っている法務・検察が手を握って
しゃんしゃん
起訴されないに一票
検察審査会に頑張ってもらうしかないでしょうね
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なるほど、そういう見方もあったんですね。どうやら国民には、「法務・検察」は財務省に首根っこを押さえられているので言いなりだろう、という不信感があるものと思われます。こんなんでいいんですかね?日本の検察は。結局は権力には靡くだけ、ということかと。
コメントに少しお答えしてみようと思います。
もしも財務省―特に主計局―に何らかの権力があって、法務省に圧力をかけることができ、検察にその圧力が及ぶ、ということであるとします。もし私がその権力行使の立場の人間であれば、事件の発覚を絶対に防ぐものと思います。どういうことかと言いますと、検察に圧力が及ぶのであれば、恐らく警察庁にも同様の圧力は作用するものと思われますし(予算の決定権限を握られているのは同じだからです)、事件発覚の殆どはまず警察発表によるものであるからです。すなわち、たとえ財務省職員が逮捕されたとしても、警察からの情報漏れだけ完全に封じておけば事件発覚には至らず、財務省職員への処分も一切必要なくなるのですから(不起訴とか懲戒免職も含めて)。
被害者がいたとして、彼女から警察の捜査状況、進展具合、捜査結果などについて知る手段はありません。犯人が判明していたとしても、警察で「犯人は不明のままです。依然として捜査していますが、犯人は判りません」と言い続けた場合には、どうしようもできません。なので、警察のところで完全にブロックしておけば、手出しは全く不可能になります。また犯人が判明していたとしても、未決事件として永遠に迷宮入りに葬りさられれば、送検さえ必要ないかもしれませんし。また、被害者が直接マスメディアなんかに事件を訴え出たとして、警察捜査が不明のままであるのにどうにかできるということもなさそうに思えます。警察を動かすことは難しいのではないかな、と。
ですので、本当に財務省にそれだけの権力が備わっている場合には、事件自体が明るみに出たりはしないのではと思います。
ところが、です。今回の1件は明らかに違います。
強姦事件を「大きく取り上げて欲しい」という感じで、敢えて大袈裟に出してきているのです。何故警察がフジ系列にだけ、「犯人の逮捕前映像」を撮らせたのか?この段階では、まだ逮捕ではなかったみたいですけど。被疑者というだけの2名を、自宅に任意同行を求めに行かず、ワザと撮影しやすい環境を選んでいるのです。身柄を押さえるには不都合なことが多いはずなのに、通勤途中で連行しているのです。しかも世田谷区と北区で別々に連行しているはずですから、当然撮影クルーもそれぞれにいたでしょう。こんな大掛かりな撮影を、何の罪か不明の被疑者確保の時に行うでしょうか?疑問を抱くのは当然と思います。
これが可能なのは、警察が事前に情報をフジテレビに流していて、被疑者確保前に彼らを単独で撮影させた場合くらいでしょう。
(因みに今年1月の主計官の不倫報道があったが、何故かその主計官だけにインタビューし06年12月頃に載せていたのも産経新聞だった>
財務省の内紛?)
つまり、よく撮っておいてね、ということなのですよ。「いいネタ」をわざわざ警察の方から提供している、ってことです。主計局が本当に権力を誇っている場合には、警察が身柄確保を予定した段階でその筋に連絡が行くでありましょう。その筋に無断で確保とか逮捕ということになれば、後からどんな報復が待ち受けているか判りませんもんね(笑)。でも、警察がジャンジャン情報リークをしていたと考えられるので、主計局は無視してOKということでしょう。なので、主計局にはそんな力はない。
それと、ただの偶然に過ぎませんけれども、報道ステーションには主計局前とか財務大臣室前の映像を撮らせていることです。やけに派手な宣伝すぎやしませんか?という話です。いくら省内撮影は緩くなった、とかであるとしても、財務省がどうしてそこまで協力的であったのか?だって主計局前の映像なんて、強姦事件には何ら影響を与えないし、無関係じゃないですか。でもこの1件に限っては、「はい、どうぞどうぞ」ってなもんで、意図的に宣伝しているかのようなんですよ、財務省が。これもヘンなんですよね。
で、極めつけは東京地検の釈放報道。処分保留で釈放した理由というのが「取材が殺到」と「告訴取り下げ」(示談成立)ということらしいんですが、これもあんまり有り得ない話なんじゃなかろうか、と。
第一に、強姦の被害女性に取材陣が殺到することなんてイマドキないと思いますけど。第二に、集団強姦罪は親告罪じゃないらしいんですよ。現職の研二が、あいや検事が「告訴を取り下げたから起訴しないかも」というような含みを「親告罪ではない集団強姦罪」においてするものなのだろうか、ということです。
捜査期間が長すぎる、ということも
記事で指摘しましたが、この事件というのは2月だったのですよ。
2月23日深夜~朝方にかけて、ということですからね。大寒頃の真冬なんですよ。
女性は「真っ裸で」逃げ出し、コンビニに駆け込んだらしいのですね。
さて、素っ裸の女性が真冬の寒空の中、遠くに行ったかというと、そんな可能性はないんですね。つまり、マンションから最も近いコンビニに駆け込んだハズなんですよ。で、店員は驚くと伴に、110番通報したらしいんですな。この間、1時間も経過すると思うか?そんなはずないですよね。コンビニまで長くても4~5分程度、どんなに遠くてもせいぜい10分以内でしょう。で、110番通報で警察到着まで10分として、女性から話を聞きマンションに警官隊が行くのに、1時間もかかるわけがない。
犯人たちは女性が逃げたことに気付いて、寝てる一人をたたき起こしたりして、部屋から逃げていったわけだ。警官が来るまでの時間はかなり少なかったであろう。せいぜい数十分とかだろう。電車も動いてなかったであろうし、遠くまで逃げるのは大変だったろう。タクシーなんかを拾ったりしたのかもしれないけどね。
ここで女性がショックの余り話ができないとかで病院に運ばれてしまい、初動捜査が遅れたとしても、決定的な証拠があったんですよ。犯人への手掛かりは、「携帯電話の番号」があった。素っ裸で逃げてきて、警察を呼んだ時点で「告訴の有無には無関係に」犯罪捜査は始まっているはずなんですね。それは犯人グループが複数犯であったかどうかくらいは、聞けば直ぐに判ることだからね。現場検証とかも当然行われるだろう。なので、2月23日の事件が、犯人に辿り着くまでに半年以上もかかるというのは到底考えられない。翌日には捕まるだろうよ。携帯番号から割り出して、即、5人組に辿りつけたであろう。財務省職員というところに辿り着けるのであれば、2名の犯人は直ぐに判っちゃうよ?
なのに、何故10月まで逮捕に至らなかったのか?
夜中に素っ裸の女性が外を走り回って逃げて、近所には大規模警官隊が出動していたであろうから、それは大騒動であったでしょうよ。コンビニ周辺にだって、パトカーがわんさか集まってきたんじゃないですか?全くそうした騒動がなかったとすれば、それは何故でしょうか?その特徴的な事件―女性が襲われて真冬なのに素っ裸で外を走って逃げた事件―が報じられたりしなかったのであれば、それは何故でしょう?まあ、被害女性に配慮した、ということかもしれませんね。
ならば、どうして今回の財務省職員の任意同行は、こんなに大々的に放送されたのか?
どうして警察は被害女性の身元を明かしてまで、取材陣を殺到させるに至ったのか?
2月時点では女性に配慮して、事件を外に漏らさないようにしていたにもかかわらず?
要するに、「財務省職員集団強姦事件」というのは、ほぼ有り得ない想定で出来上がっているのだ。
最後に、ちょっと不思議な現象をお知らせしておきます。
みんな大好きな財務省のHPですけれども、懲戒免職にしたという「津田事務次官記者会見の概要」の11月26日版が出ておりましたので、確認してみました。
すると、アラ不思議。
グーグルもヤフーも検索されないように、このページには細工が施されているみたいなんですよ(爆)。
津田事務次官記者会見の概要 強姦 - Google 検索
一応、みなさんもやってみて下さいな。
例えばこんなのは出る。
津田事務次官記者会見の概要 額賀 守屋 - Google 検索
強姦という言葉が悪いのかもしれない、と思って、人名にしたがダメだった。このページだけは検索されないようにできている。
組み合わせとしては、「津田事務次官記者会見の概要」に「近藤」や「廣瀬」や「梶川」や「牧野」や「丸谷」では全部ダメだった。額賀や守屋はいいのにオカシイね。
アップした日時によるのかも、とか思ったけど、今日の分でもきちんと検索されていた。
流動性供給(第20回)入札結果について - Google 検索
ほらね。
なので、11月26日の事務次官会見のページには、何か小細工がしてあるのだろう、きっと。
財務省が何故そんなことをしなけりゃならないのか?
記事に気付かれると直されてしまうかもしれないので、みなさんもお試しはお早めに。
こういうのもたまたま偶然だから。
本当にただの偶然に過ぎないんだから。
陰謀なんてあるわけないじゃん。
東京地検がきちんと起訴して裁判を公開してくれりゃ、多くの人々は安心するでしょう(笑)。
◎追記(28日11時半頃):
今日検索画面を見てみたら、トップに来るように「修正」されていたよ(笑)。これって誰が直したりするんでしょうか?財務省の中の人?それとも専門の担当の人か何かですか?それとも検索会社の人たちが直すんですか?よく知らないけど。
ま、いずれにせよ、財務省の小細工の様子がよくわかるなあ~
ひょっとして拙ブログを熱心に読んで頂いている関係者の方とか、誰かいるんですか?もしもそうであるとしたら、厚く御礼申し上げます。こんな下らない記事にお付き合い頂いて、有難うございます。今後ともご愛読下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。
ところで、懲戒免職となった強姦職員についてのその後の情報が全然報道されないんだけど。出身校や卒業文集くらい探し出してこれそうなもんじゃない?鬼畜官僚はこんな男だった!、とか特集で出来そうじゃないですか。でも、どこも流してませんねえ。不思議ですな。極めて異例。
東京地検は何で起訴を発表せんのかね?
オカシイなあー
集団強姦の犯人が野放しに!!
とかもっと騒いでも良さそうなもんなのに。
何で一切触れられていないのか不思議だわね。逮捕でもない、ただの身柄確保・任意同行ではあれほど「大袈裟に」騒いでいたのに、処分されないということにはどこのメディアも追及しない、ということだわな。
日本はもう本当にダメだね。
みんな同じように腐っていくだけ。
巨大な洗脳装置に対抗できる手段なんかないよ。権力に対抗できうる手段もないってこと。