こんな記事があったようです。
>https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/vaccine-hgpi
まあ、言いたいことは分からないではない。が、少し気になったので、見てみました。
オーストラリアの子宮頸癌罹患率(人口10万対)の年齢別推移(1982~2015)
>https://ncci.canceraustralia.gov.au/diagnosis/cancer-incidence/cancer-incidence
グラフはご自身で確認下さい。
(※9/23 追記:リンク先を開くとグラフ描画が初期に戻るようです。選択項目を
・Age-specific,over time(上段)
・cervix(下段、type)
・Females(下段)
に設定すると、グラフ及び各年データが分かります)
HPVワクチンプログラムの開始は、2007年からだそうです。そこで、一部の数字を以下に示します。
年 ~24歳 25~49 50~74 75~(年齢階級)
85 0.8 18.6 26.2 24.0
90 0.6 19.0 21.5 21.9
95 0.2 14.8 18.3 21.0
00 0.3 9.9 13.5 17.1
07 0.2 10.4 10.7 12.1
08 0.4 10.7 9.8 14.4
09 0.4 10.1 10.0 11.6
10 0.7 10.5 10.6 11.2
11 0.3 11.3 9.3 9.3
12 0.5 12.1 9.2 10.8
13 0.4 11.4 8.2 9.9
14 0.4 11.8 9.3 9.3
15 0.3 11.3 8.8 10.2
数字は人口10万人当たりの子宮頸癌の発生した数、というような意味です。
当方の大雑把な見解を書くと
①24歳以下は07年のワクチン開始後もほぼ横ばい、80年代~90年代初頭までは少し高い時期も見られたが、その後減少しており、2000年頃と大差ない。
②25歳以上は07年まで3年齢層とも低下トレンド。特に50~74歳では26.2から10.7と大きく減少、75歳以上でも24.0から12.1と半減。
③恐らくワクチン接種を殆ど実施してないであろう50歳以上の2つの年齢層では、その後も減少傾向。
④25~49歳の層だけが07年から増加傾向を示し、11~15年の平均では「11.58」と、同平均で50~74歳の「8.96」や75歳以上の「9.9」を上回るという逆転現象が見られた。
そうすると、社会全体で見ればHPVワクチンの実施には関係なく子宮頸癌は減少してきたが、07年のワクチン開始以降に25~49歳においてはかえって増加したように見える、ということである。
元々多く発症する年代の50歳以上が減ったのに、それを上回る罹患率となった理由はよく分からない。24歳以下だと同じく5年平均が3.8(※9/23 9時半頃:これはうっかりミスでした。0.38の誤りです。読み替えて下さいませ)で、それ以前のトレンドとほぼ変わらない。減少もないが増加もない。
また、16年以降の罹患率が分からないので、今では大幅に減ったということであるならワクチンの効果といったことが確認できるのかもしれないが、数字が分からないので何とも言えない。
しかし、豪州ではHPVを完全制覇できる、という記事もあるようなので、今後どうなるのか見守るしかない。
参考>https://news.yahoo.co.jp/byline/katasekei/20181014-00100430/
ワクチンを接種せずとも、ひょっとすると減少の長期トレンド通りに減ったかもしれぬものを、たまたまワクチン開始期間で効果があったかのように見えるだけかもしれないし、ちょっと分からない。
けれども、いくつかの記事では、ほぼHPV感染がなくなるであろうという将来予測が出ているようなので、その理由は16年以降の減少がかなり顕著ということでもあったのかもしれない。その根拠の数字は調べてないので分かりません。あしからず
>https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/vaccine-hgpi
まあ、言いたいことは分からないではない。が、少し気になったので、見てみました。
オーストラリアの子宮頸癌罹患率(人口10万対)の年齢別推移(1982~2015)
>https://ncci.canceraustralia.gov.au/diagnosis/cancer-incidence/cancer-incidence
グラフはご自身で確認下さい。
(※9/23 追記:リンク先を開くとグラフ描画が初期に戻るようです。選択項目を
・Age-specific,over time(上段)
・cervix(下段、type)
・Females(下段)
に設定すると、グラフ及び各年データが分かります)
HPVワクチンプログラムの開始は、2007年からだそうです。そこで、一部の数字を以下に示します。
年 ~24歳 25~49 50~74 75~(年齢階級)
85 0.8 18.6 26.2 24.0
90 0.6 19.0 21.5 21.9
95 0.2 14.8 18.3 21.0
00 0.3 9.9 13.5 17.1
07 0.2 10.4 10.7 12.1
08 0.4 10.7 9.8 14.4
09 0.4 10.1 10.0 11.6
10 0.7 10.5 10.6 11.2
11 0.3 11.3 9.3 9.3
12 0.5 12.1 9.2 10.8
13 0.4 11.4 8.2 9.9
14 0.4 11.8 9.3 9.3
15 0.3 11.3 8.8 10.2
数字は人口10万人当たりの子宮頸癌の発生した数、というような意味です。
当方の大雑把な見解を書くと
①24歳以下は07年のワクチン開始後もほぼ横ばい、80年代~90年代初頭までは少し高い時期も見られたが、その後減少しており、2000年頃と大差ない。
②25歳以上は07年まで3年齢層とも低下トレンド。特に50~74歳では26.2から10.7と大きく減少、75歳以上でも24.0から12.1と半減。
③恐らくワクチン接種を殆ど実施してないであろう50歳以上の2つの年齢層では、その後も減少傾向。
④25~49歳の層だけが07年から増加傾向を示し、11~15年の平均では「11.58」と、同平均で50~74歳の「8.96」や75歳以上の「9.9」を上回るという逆転現象が見られた。
そうすると、社会全体で見ればHPVワクチンの実施には関係なく子宮頸癌は減少してきたが、07年のワクチン開始以降に25~49歳においてはかえって増加したように見える、ということである。
元々多く発症する年代の50歳以上が減ったのに、それを上回る罹患率となった理由はよく分からない。24歳以下だと同じく5年平均が
また、16年以降の罹患率が分からないので、今では大幅に減ったということであるならワクチンの効果といったことが確認できるのかもしれないが、数字が分からないので何とも言えない。
しかし、豪州ではHPVを完全制覇できる、という記事もあるようなので、今後どうなるのか見守るしかない。
参考>https://news.yahoo.co.jp/byline/katasekei/20181014-00100430/
ワクチンを接種せずとも、ひょっとすると減少の長期トレンド通りに減ったかもしれぬものを、たまたまワクチン開始期間で効果があったかのように見えるだけかもしれないし、ちょっと分からない。
けれども、いくつかの記事では、ほぼHPV感染がなくなるであろうという将来予測が出ているようなので、その理由は16年以降の減少がかなり顕著ということでもあったのかもしれない。その根拠の数字は調べてないので分かりません。あしからず