NHKで2014年9月10日に放映された番組です。
録画したまま長らく放置していたものを、ふと空いた時間に観てみました。
内容は読者レベルから小説家、漱石研究者、果ては脳科学者までが一堂に会した座談会で、各立場から忌憚のない意見を交わすもの。
結構スリリングで楽しめました。
<番組内容>(「NHKネットクラブ」より)
夏目漱石の代表作「こころ」は、実は「アブない禁断の書」だった?!「国民文学」の秘められた謎や真の魅力に迫る、ちょっと知的でスリリングな文学エンターテインメント。
<詳細>
文豪・夏目漱石の「こころ」が新聞連載小説として登場して今年でちょうど100年。教科書でもおなじみの「国民文学」だが、し細に読むと実は謎だらけの作品でもある。「ボーイズラブ」「三角関係」「遺書」「自殺」…とまるで「アブない禁断の書」のような小説世界。漱石の狙いはどこにあったのか?なぜ日本人は100年もの間「こころ」を愛読し続けたのか?漱石文学に一家言ある達人たちが集い、スリリングな読書会が開かれる。
出演者ほか
【出演】鈴木杏,小森陽一,中野信子,関川夏央,高橋源一郎
時代は明治。
江戸時代の終焉と共に、日本の家制度が崩壊しはじめ、西洋の個人主義や自由主義・資本主義が台頭してきます。
主人公ほか登場人物達はその時代を象徴するような人々。
個人は自由になれる、しかしそれに伴い「孤独」がもれなくついてくる。
このジレンマにどう対処していくべきか?
100年経っても答えは見つからない。
現代の私たちも同じ悩みで苦しみ続けている。
それが「こころ」が小説売り上げランキング1位として読み継がれている理由である、と。
太宰治の「人間失格」が誰にもある人間の弱みをさらけ出し共感を呼ぶ作品だとすると、
夏目漱石の「こころ」は誰もが抱える“嫌な、でも向き合わないわけにはいかない自分”を描いているのかもしれない。
座談会中に出た「日本には“自殺”を食い止める宗教的規範が存在しない」というコメントが妙に心に残りました。
録画したまま長らく放置していたものを、ふと空いた時間に観てみました。
内容は読者レベルから小説家、漱石研究者、果ては脳科学者までが一堂に会した座談会で、各立場から忌憚のない意見を交わすもの。
結構スリリングで楽しめました。
<番組内容>(「NHKネットクラブ」より)
夏目漱石の代表作「こころ」は、実は「アブない禁断の書」だった?!「国民文学」の秘められた謎や真の魅力に迫る、ちょっと知的でスリリングな文学エンターテインメント。
<詳細>
文豪・夏目漱石の「こころ」が新聞連載小説として登場して今年でちょうど100年。教科書でもおなじみの「国民文学」だが、し細に読むと実は謎だらけの作品でもある。「ボーイズラブ」「三角関係」「遺書」「自殺」…とまるで「アブない禁断の書」のような小説世界。漱石の狙いはどこにあったのか?なぜ日本人は100年もの間「こころ」を愛読し続けたのか?漱石文学に一家言ある達人たちが集い、スリリングな読書会が開かれる。
出演者ほか
【出演】鈴木杏,小森陽一,中野信子,関川夏央,高橋源一郎
時代は明治。
江戸時代の終焉と共に、日本の家制度が崩壊しはじめ、西洋の個人主義や自由主義・資本主義が台頭してきます。
主人公ほか登場人物達はその時代を象徴するような人々。
個人は自由になれる、しかしそれに伴い「孤独」がもれなくついてくる。
このジレンマにどう対処していくべきか?
100年経っても答えは見つからない。
現代の私たちも同じ悩みで苦しみ続けている。
それが「こころ」が小説売り上げランキング1位として読み継がれている理由である、と。
太宰治の「人間失格」が誰にもある人間の弱みをさらけ出し共感を呼ぶ作品だとすると、
夏目漱石の「こころ」は誰もが抱える“嫌な、でも向き合わないわけにはいかない自分”を描いているのかもしれない。
座談会中に出た「日本には“自殺”を食い止める宗教的規範が存在しない」というコメントが妙に心に残りました。