日々雑感

読んだ本やネット記事の感想、頭に浮かんでは消える物事をつらつら綴りました(本棚7)。

「一本の腕時計を探す旅」

2014-07-17 21:14:41 | 趣味
副題: デザイナー佐藤オオキが行くパリ~ジュネーブ
BSフジ 2014年4月27日放映



番組紹介
 世界中で高い評価を得ており、現在常に250以上のデザインの依頼を抱えているというデザインオフィスnendo代表の佐藤オオキ。いくつかの腕時計をデザインしたこともある佐藤だが、意外なことにも彼は36年の人生の中で、一度も腕時計を身につけたことがないという。
 世界を飛び回る生活のため、わざわざ時計を合わせるのも面倒だし、時間を知るだけならばスマホで充分だと考えていたそうだ。“はたして自分に腕時計は必要なのか?”大人の男にとっての「腕時計の存在価値」とは何か? その答えを求めて佐藤オオキは旅に出る。
 パリのグランパレにて催されていた「カルティエ、スタイルと歴史」展や、ジュネーブで開催されたSIHH(国際高級時計サロン)を訪れ、世界的なデザイナーが1本の腕時計を探す姿を通じ「高級腕時計」の魅力を紐解いていくドキュメンタリー。


 どんな時計が登場するのか、楽しみに視聴しました。
 はじめに訪ねた店は、パリのヴィンテージウォッチショップ。
 そこでカルティエのタンクというモデルを実際に手にして初めて時計に興味がわいた様子。
 この時計は四角いシンプルなフェイスながらも、完璧なデザインと云われています。
 「この店主、なかなか渋いモデルを選んだな」と私も感心しました。



 カルティエというブランドは不思議な魅力を放っています。
 宝飾界で揺るぎなき地位を確立していますが、実は時計界でも評価が高い希有なブランドなのです。
 1900年代初頭、三代目のルイ・カルティエが、ブラジルの飛行士サントス・デュモンから「飛行しているときは懐中時計では見にくいので、すぐに時間を確認できるものを作ってくれ」という依頼に応じて誕生したのが初めての腕時計「サントス」というモデル。
 それから第一次大戦で登場した戦車にインスパイアされた「タンク」シリーズなど、歴史的モデルをその秀逸なデザインとともに刻んできたのでした。
 
 女性に時計をプレゼントするならカルティエしかない、と昔から決意してきた私。
 しかし、未だ実行に移していません(笑)。

 それからオオキ氏はカルティエの展示会へ行き、更にはスイスのジュネーブで開催されていたSIHHへ行き、松山猛さん他時計界の重鎮達と歓談し、ついに一つのモデルと運命的に出会ったのでした。

 それはカルティエの「トーチュ」。
 カメの甲羅をモチーフにした樽形の曲線美を魅力的なモデルです。
 大変気に入った様子で、パリに戻りトーチュを購入すべくカルティエ本店へ出向いたところ、お目当てのモデルは今年の新作なのでまだ店頭に並んでいないことを知りガッカリ。予約して帰路につきました。



 最後に、タンクを見せてくれたヴィンテージウォッチショップを再訪し、時計の魅力を教えてくれたタンクをまた手にしてめでるのでした(購入したのかな?)。

 タンクの私的思い出。

 私もタンクが好きです。
 派生した「タンク・フランセーズ」というモデルを1990年代に購入したことがありました。
 なめらかに湾曲した本体とブレスの着用感はえもいわれぬ心地よさ。
 ただ、当時まだごつかった私の腕には繊細なデザインは似合わず、なんとなく手放してしまいました。
 現在、少しスリムになったのでまた物色しようかな・・・。


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