生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年01月08日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
吉川英治の新平家物語第6巻で描かれた鬼界ケ島での俊寛の場面は私の想像した哀しいだけの場面ではありませんでした。歌舞伎やその他の小説では俊寛だけが最後の最後まで流刑地に残され都を想いながら死んでいく場面が大半でしたが吉川文学では都に戻される二人をあざ笑い気の毒がり、のんびりとしたこの島で権力争いから離脱している自分を逆に幸せだと解釈している俊寛を描いているのです。俊寛の愛する娘は法華寺に預けられているのですが、その娘を想う気持ちも吉川文学は静かに見つめているのです。色々と俊寛僧都の思想経歴を調べるとこの吉川文学の解釈に納得出来ます。いつの時代も身辺に生起する森羅万象をどう解釈していくか、その解釈いかんで、自分の幸福度が決まりますので解釈だけは素直に明るくしていきたいものです。
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