2011年頃、友人夫妻がパリを案内してくれましたが、その旅は毎日が天国でした。若いころから海外に住み、公務でもロシア、南米、欧米、東南アジアなど出かけましたが、楽しいこともありましたが、暴動、革命、飛行機事故に遭遇し、思い出としては余り良くありません。今回の海外旅行は人生でも最高に楽しい旅でした。このような人生もあるんだなあ、と四人の旅仲間と神様に感謝しています。この毎日が天国だ、というイメージを人生の宝物として生涯大事にしたいと思いました。この幸福曲線(平安感、友好的な感情、健康感、幸福感、統御感)があればこれからの人生での大きな希望に繋がると思いました。この明るい思い出はこれからの私の生き抜く勇気ともなっています。
だいぶ前のお話ですが、ひと時、エコノミー症候群、という話題が報道されていました。2011年頃の旅の話です。飛行機の後部で太極拳を演舞していました。八段錦、という短い演舞ですが、それでも気分爽快でした。パリのシテ島という古い公園でも早朝誰も居ないので知人と24式を演舞しました。不思議な現象なのですが上流に向かって演舞すると何となく圧迫感を感じるのですが、下流に向かって演舞すると、旅の疲れ、ストレスの蓄積が見事に流出し身体と心が軽くなりました。このセーヌ河の気は何だったのだろう?川で演舞する時は、どうも下流に向かった演舞のほうがストレス曲線の放逐にはいいようです。海で演舞する時も砂浜で海に向かうよりも岩の上で海を背中にして、岩にぶつかり、その砕かれた波が背中から自分を通り過ぎていく流れを見たほうが気分が良いのと同じかもしれません。流れに抵抗するよりも流れに乗る自然原理が働くようです。
親しい医者が時々変な事を言います。もしあなたが太極拳をしていなければ今の健康は維持出来ないと思いますよ、ですって。嫌味だなあと思いつつ,まんざらでない自分も居ます。例えば書斎で一日勉強をしたりラジオの原稿を書いていると身体も心も何となくだらーっとした気分になりますが、そんな時、大好きな太極拳を20分ほど、演舞すると、気分爽快となり、意欲が湧いてくる体験が毎回なので、その効果を熟知しているだけに、医者の嫌味も却って幸福感に連動してしまいます。太極拳は神仙思想ともつながっていて何とか長生きしたい仙人が編み出した術とも言われているだけに、その身体と心に与える健康感は確実です。と言う事は免疫力が自然に備わり、分泌も順調で自律神経も爽やかになるのが当然だ、と思います。
人は6つの要素で発病していきます。身体と心の病気でも、この6つの組み合わせを平素、考えていると、とても発病率が低下すると言われています。その6つとは、遺伝、環境、老化、自律神経、分泌、免疫です。環境には家の建物、周囲を含めますが、主に、その環境の中での<心の環境>を意味します。さて自律神経はその人の遺伝に影響を受けていて神経質のタイプもいれば、鈍感でおおらかな人もいますが、遺伝を考えても自分ではどうにもなりませんので、心構えで勝負します。この自律神経は、不思議な生き物で、意識して心をおおらかに保持すべく努力すると、案外、その通りになるのが特徴です。くよくよしたり、暗い解釈をしたり、挫折感や劣等感をいつまでも保持していると確実に自律神経は弱まり免疫力が低下、激減していきます。心を明るくのんびりと保持し明るい解釈を努力して保持すると、自律神経は強化されます。