
寒さが本来のこの時期を知らせてくれる
手、足が冷たい
けれど、さんぽ道で見上げる青空は
透明さを際立たせて
際限のない大宇宙をみてるようだ
遠い昔
元気だった頃
この時期の富士山にいた日を思い出す
あの頃は
とても冬らしい寒さだった
富士山は氷の世界
硬く、ピッケルやアイゼンの爪さへ
跳ね返して
富士に棲む魔物は
侵入者を拒みつづけた
突風が渦巻き
容赦のない砂つぶてが
顔に突き刺さる痛みが
今もなお
感覚として
よみがえる
今年は暖冬だという
瞳をとじて
太陽の暖かがうれしい
今、なにも変わらない日常が
素敵で
小さな幸せをありがとう