歩くのがひどくおっくう
あたまが何だかすっきりしない
されど生きるためには歩く
じじぃとばばぁの二人同行
四国遍路じゃないけれど
眼を閉じて無言のぎょう
歩く辛さを忘れるために
少しだけ寄り添ってみる
もう10歳若かったら
二人で手をとりあうこともなく
貴方に感謝することもなく
ただ当たり前のふつうの夫婦でいたでしょう
私はどんな罪を犯したのだろう
眼と耳を奪われてもなを生きたいと願う
頑固じじぃと言いながら
70歳なのだとは思いたくない
心と体のアンバランス
貴方の背中が年老いて
少しだけ前かがみ
きっと心は若いはず
じじぃとばばぁのさんぽ道
これからの日々が大切だと
思い知った冬の陽だまり