ただ、なんとなく・・・

昨日の夜、なんとなくテレビで映画を観ていたら、パリの風景が美しかったので、以前に書いた、つたない詩を思い出して、載せてみました。
映画の題名もわからない、映画、途中から観たので・・・

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＜モンマルトルの憂鬱＞

パリを旅する貴方に
今日も今も揺れ動く壊れかけた
私の精神が幻影のように

サロンで密やかに語らう
サンドとショパンが
影絵のように一瞬を映す

赤と黒の絵の中の貴方が
あまりにも素敵に誘う唇で
愛してると優しく唇が触れるりんごの紅色が

悔しすぎるほどの嫉ましい想い
私の虚構の中で貴方のいる
その世界に近づけたと思い込んでいた

あのパリ・モンマルトルの丘
遠い日の私の懐かしい思い出が
見え隠れして私はめまいする

一晩中貴方を追い求めて
疲れすぎたこの頭は
混乱とこの心だけが走り出す

どんなに拒否されても
もう貴方の眼差しから
逃れる事の出来ない私

眠れぬ夜が闇を際立たせて
この切なさだけが救われる想い
似合いすぎるほどのパリの貴方の姿

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ビョンホンさんの写真集「パリィ」よりのイメージで書いたものです。