大森第一小学校第40期卒業生同期会

卒業して幾星霜、さあ懐かしい面々と再会し、浮世の憂さも忘れて、思い出話に花を咲かせよう!

つぶやきの部屋74

2021-12-01 16:04:40 | Weblog

「彭帥(ほうすい、ポン・シュアイ)失踪事件」

中国の高名な女子テニスプレーヤーである彭帥が、先日(2021年11月2日)、
中国の元副首相で政治局常務委員の張高麗との不倫関係(性的関係を強要
された)を実名で告白しました。
 どのような内容であったか、かいつまんで記すと、
 <云っても仕方ないが、明かしておきたい。2、3年前に、あなた張高麗副
 総理が退職したあと、天津テニスセンターの劉先生を通じて、また私に連
 絡してきた。テニスを一緒にやろうと。
 それで北京の康銘ビルで、午前中にテニスをやった。その後、あなたと康
 潔夫人に連れられて、あなたの家に行ったときに、あなたは私を自分の部
 屋に引き入れ、そして10数年前の天津の時と同様、私と性的な関係を結ん
 だ。そのようなことになるとは。私は恐れた。その日から再びあなたへの
 愛が甦ってしまったことを。
 7年前にも私たちが性的関係を持ったことがあったが、その後、あなたが
 共産党常務委員に昇進して北京へ行って、私との連絡を絶った。なのに今
 になって、なぜまた連絡してきて、私に関係を迫ってきたのか?
 あなたはずっと性的関係にあったことを否認している。私は証拠をもって
 いないが、あなたが私を好きになったのは確かなこと。
 再び関係をもったあの日、私は同意していなかったので、ずっと泣き続け
 ていた。夕食はあなた達夫婦と一緒に食べたが、そのとき私を云いくるめ
 るためにしゃべりまくっていた。そして夕食後、あなたは「あなた(彭帥)
 を恨んでいる」、「この7年、あなたを忘れたことがなかった。あなたを好
 きになれる」とも言った。
 感情とは複雑なもので、うまく云えないが、その日から、私は再びあなた
 への愛を覚えるようになった。
 私たちは互いの孤独を慰め合い、あなたは「あなたを愛している、とても
 とても愛している。来世では、私が20歳であなたが18歳の時に知り合いた
 い。私はとても孤独なんだ。一人でとても憐れな身なんだ」と云い、「私
 はこの立場に立っていて、離婚もできない。もしも私が山東にいた時分
 (2002年~2007年)に知り合っていたなら、まだ離婚もできたろう。だが
 いまはもうダメだ。こうやって静かに、あなたに寄り添っていたい」とも
 云った。
 やがて、夫人からいやがらせを受けるようになった。そのことをあなたに
 愚痴ったこともある。あなたは、私に一銭のカネも使ったことがないし、
 私にどんな便宜も図ってくれたこともない。そんなあなたがこうなったの
 も自業自得なのよ。
 終始一貫して、あなたは私に、二人の関係を一切秘匿するよう命じてきた。
 あなたと男女の関係になっていることを、私の母親にも告げてはならない
 と云った。母はずっと、私があなたの家に、麻雀をしに行っていると思っ
 ていた。あなたの妻に比べてわたしはたとえようもないほど惨めだわ。
 思っても見なかったけど、(10月)30日の夜、あなたと強く云い争って、
 あなたは云った。「(11月)2日の午後に、ウチでまたゆっくり話そう」。
 そして今日(2日)のお昼、あなたは私に電話をかけてきて、「また連絡
 するから」と云って切った。それっきりだ。「また日を改めて連絡するか
 ら・・・」。こう云い繕うのは、7年前と同じだ。これで終わったのだ。
 あなたはいつも、私が録音器を持っていないかとか、証拠を残そうとして
 いないかということを恐れていた。だが、そんなものは存在していない。
 高位権重の張高麗副総理におかれましては、過度に恐れることもないと思
 うでしょう。でも私は、たとえ石にぶち当たる卵であれ、火に飛び入る蛾
 であれ、自滅する覚悟で、あなたとの間にあった事実を明かす。
 あなたは知恵と謀略を使って、必ずや否認し、もしくは私に反駁するだろ
 う。どうぞ好きになさって下さい。>

微博(ウェイボ。中国版ツイッター)に投稿された上記告白はすぐさま削除
され、彭帥その人も行方知れずとなったのですが、削除されるまでに20分ほ
どかかったことから、インターネットで拡散され、中共による香港での人権
弾圧やウイグルでのジェノサイドなどに連なる人権問題として米国を始めと
する西欧諸国による北京冬季五輪のボイコットが声高に叫ばれるようになっ
たのですが、皮相的にはそのように見えるのですが、中共が真に懼れるのは
中国で#MeToo運動の嵐が吹き荒れることだと思うのです。
 突如として南アフリカで見付かった新型コロナウィルスの変異型オミクロ
 ン株。中共が冬季五輪を中止したり延期したりする口実にできそうなタイ
 ミングで現れた。中共との関係の強い南アフリカでだ。習近平のメンツを
 潰さないようにと保険を掛けたとの見方は穿ち過ぎか。

張高麗は、党中央政治局常務委員(2017年10月の第19回中国共産党大会で政
界を引退するまで共産党序列7位。習近平をトップとするトップ7の合議に
よってあらゆる決定がなされる)を務めた最高幹部であり、それを懲罰に付
すようなことになれば、高官のみならず、地方の小役人に対しても同様の告
発が芋づる式に出てくるでしょうね。
そのようなことになれば、習近平の最も拘泥する中共の無謬性が揺らぎ、へ
たすると革命が起きて中共が滅び兼ねない。(米国の思惑もそこにある筈。
20分も晒していた背景には、その辺りと関係があるかも知れません。)

で、彭帥の失踪となり、張高麗も姿を消した。

冒頭に掲げた画像は、彭帥失踪後の11月21日に行われたIOCバッハ会長と彭帥
とのオンライン対話の様子(写真に撮って公表した)とされているものです。
30分もの対話がなされたと云うのに、そのビデオが公開され無いどころか、写
真もこの1枚しか公開されない不可思議さ。
北京の自宅で寛ぐ彭帥の様子が映っていますが、いくら暖房を効かせていたと
しても、この時季に半袖姿というのは不自然ですし、告発後の彼女の心境を考
えれば、にこやかに応じているのは不可解千万。
 冒頭の画像では分かり難いのですが、オンライン会談に先立つ19日に国営メ
 ディアの記者がツイッターに投稿した写真には、同じ部屋で彭帥が半袖で寛
 いでいる様子が写されている。オンライン対話の信憑性を裏付ける目的で投
 稿したようだが、日付が無く、撮影日も記載されていない代物だ。
 どのような対話があったのか。
 IOCの声明によると、彭帥選手はIOCに謝意を示したうえで、「安全で健康だ
 が、今は自身のプライバシーを尊重してほしい、友人や家族と過ごしたい」
 と語り、今後もテニスと関わっていく意向を示したという。さらに、対話で
 あることを強調したかったのだと思うのですが、バッハ会長が北京冬季五輪
 開幕前の来年1月に北京入り後、夕食に招待したいと伝えると、彭帥は快諾
 したという。
 オンライン対話の場には、バッハ会長の他にIOCアスリート委員会のエンマ・
 テルホ委員長と委員の李玲蔚(リ・リンウェイ)も参加していた。以前に録
 画されていたものを使って、中共の書いたシナリオに沿って、李玲蔚が通訳
 する形で進行した疑いも残る。

中共からでは無くIOCから中共に働きかけて実現したとIOCは弁明するが、「ぼ
ったくり男爵」の異名を持つIOCのバッハ会長がなんとしてでも北京冬季五輪を
開催したいがために魂を売って助け舟を出したともとれる。
そもそもなんでIOCがしゃしゃり出てくるのだ。冬季五輪とテニスの組み合わせ
はおかしいだろうに。
本来なら女子テニス協会(WTA)が出てくるのが筋と云うもの。
彭帥の失踪が世界を騒がすと、中共は中国国営英語放送「CGTN」を通じて、彼女
がWTAのスティーブン・サイモン会長とWTA幹部に送ったとされるe-mailをツイッ
ターに投稿した。
その内容は、「(微博による告発は)真実ではない」「今は自宅で休んでいる、
問題ない」というものですが、そのメールにはカーソルが写り込んでいて、PCの
画面を写したものらしいことが判明。彼女自身が自ら作成中のものであることを
アッピールしようと考えた猿知恵なのでしょう。しかし、本人ならそのようなこ
とをわざわざする必要などありません。そのままメールする筈です。

その他にも様々な画策により、彭帥が安全かつ自由であることをアッピールして
いますが、識者の中には、それが自由を奪われていても無事でいることの証左で
あり、北京冬季五輪が終るまでの話だ、なんて暢気なことを云っている輩がいま
すが、真に中共が懼れる事態が先に述べたように別のところにあるのであれば、
恐ろしい結末が待っているとしか思えないのですが…。

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