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「パイの曲」
今日(5月16日)、ネットで見つけた記事です。
「パイ」と云っても美味しいpieでも麻雀の牌でも無くて、ましてや女性のbreastのことで
は無くて、円周率のπのこと。
僕は、3.14159265358979と15桁までは暗記していますが、延々と続く無理数(分数の形では
表わせないもの)で、現在どこまで計算されているのか知りませんが、僕が暗記したのも確
か高校生のときで、数学の先生が語呂合わせで「産医師異国に向かう産後厄なく」と教えて
くれたから。
尤も僕は聞き間違えて「さんいしいごくにむこさんこわくなく」と覚えてしまいましたが。
16桁から30桁までは次のようになります。
3238462643383279「産婦みやしろに虫さんざん闇に鳴く」。
この延々と続く数字の0~9にそれぞれ音符を充てて、A harmonic minor scaleのピアノ曲
を作ってしまったと云うのです。
作曲には極疎いのですが、A harmonic minor scaleは写真①にあるように「ソ」を半音上げ
た音階のようです。その「ソ#」を0として順に9までを鍵盤に充てています。(写真②)
それを円周率の頭「3」から弾いていくのですが、それだけでは味も素っ気も無いので、右手
でそれをなぞって弾き、左手でハーモニーを加えて演奏しています。(写真③)
「百聞は一見(一聴?)に如かず」ですよね。YouTubeでその調べを聴くことができますので、
以下にそのURLを。(いずれもタイトルは「Song from π!」)
2つ映像があって、
写真②のもの(数字と鍵盤の並び)が
https://www.youtube.com/watch?v=OMq9he-5HUU
写真③のもの(数字と音符の並び)が
https://www.youtube.com/watch?v=wM-x3pUcdeo
です。
これが結構妙なる調べなんですよね、ビックリするくらいに。
「円周率の日」と云うのがあって、幾つか月日の異なるものがあるそうですが、最も一般的
なのが3月14日。日本では、最近(1997年)日本数学検定協会によって「数学の日」となった
そうですが、ホワイトデーの方が通りが良いので、πは延々と割り切れない気分が続くので
す。\(◎o◎)/!
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と云ってもSTAP細胞に関係したものでは無く、今度は顔面をいじくった疑惑。
小保方女史は、同情を惹くことに甚く熱心で、あの日に『あの日』を出版したかと思えば、
先日(4月末)京都(嵯峨野の寂庵)で瀬戸内寂聴尼と対談して、仄聞したところではまた
また被害者振っているようです。
切っ掛けは、寂聴尼から小保方女史へ、『婦人公論』(4月26日発売の5/11号)の誌上を
借りて、働き掛けた(読んでいないので詳細までは分かりませんが、「必ずあなたはよみ
がえります」とエールを送った)とのこと。
同誌は月2回の発行なのですが、4月26日の掲載を俟って対談が設定されたとは思い難いの
で、その前の4/27号(4月12日発売)のときには次の分も入稿されていて、それに敏感に反
応(商売商売)した出版社(中央公論新社)が、多分代理人である三木弁護士を通じて、
小保方女史に話を持ち込んだのだと思うのですよね。
その対談内容が、5月24日に発売された『婦人公論』6/8号に、“(「STAP細胞」騒動から
2年)「小保方さん、あなたは必ず甦ります」”のキャッチコピーで掲載されているとのこと。
以下に記載した事柄は、ネット記事などから拾い集めたものを参考にしています。『婦人公
論』を手に取るのは気が引けますし、小保方女史の被害者面も寂聴尼の説教面も凡そ分かり
ますので。
なにせ、ネットなどで糞味噌に叩かれている小保方女史は、なぜにそのような目に遭うのか
自省することなく、「男性からの攻撃はものすごく暴力的で、本当に殺されると思いました」
なんて語ったようですからね。
その対談内容はどうでもよいのですが、関心を集めたのがそこに付けられた5点もの写真。
そして、寂聴尼はどうでもよいのですが、小保方女史の出で立ちは確かに目を引くに十分なも
の。
小保方女史らしくオシャレには随分と気を遣っていて、襟のところに刺繍を施した白いレース
のワンピースに白いハイヒール姿なのですが、ワンピースの丈はひざ上10㎝以上のミニで、お
まけに胴長短足を覆い隠すためかハイウエストのもの。
ネット住民は、暇なのか執拗なのか、そのワンピースの値段まで調べ上げています。それによ
ると、レッド・ヴァレンティノというブランドもので、送料込で¥116,000。本も26万部も売れ
ているようだし、懐事情は問題無しなんでしょうね。
でもハイウエストの腰から下、随分とスケスケで、ペチコートを付けているのかいないのか、
付けていたとしてもミニの丈より更に10㎝くらいは短そうだし、謹慎なんかしてないわよ、と
のアッピールなんでしょうか。
問題は、小保方女史の顔面事情。
もともと脚は身体ほどでなく細めだったので、よくは分からないのですが、身体は少しスリム
になっています(自慢のカップも1つくらい小さくなったような)。
だから顔も痩せ細ったかと云うと、確かに脂ぎったところは無くなって、スッキリ感のある顔
立ちになっているのですが、どこか以前と違うのですよね。
そこがネットスズメの啄むところとなる。やれアゴを削ったやら、やれ眼をいじくっただの。
ヘアースタイルも変えていますね。理研を辞めた頃のボブカットが胸元までのワンレングスに
なっています。そして前髪を上げて、おでこを出しているので、大人っぽく見えます。
顔色も溌剌としていた頃と比べて色白になっていますし、口紅もそれまでの色に比べて柔らか
なピンクにしているので、全体の雰囲気が手弱女と感じさせるようになっている。
小保方女史は保護色の知恵を持つ強か者ですからね、僕は整形なんかしてないと思いますよ。
顔だけは、これまでの論文のように、いじくってはいない、多分、おそらく、メイビー、パー
ハプス。(・・;)
崖っぷちだとか、土俵際だとか、瀬戸際だとか、マスコミはいろいろと表現していましたが、
土壇場ですよね、舛添都知事は。
首だけでは無くて、胴体もろともに壇の底に転げ落ちる。これも身銭を切らずに身から出た錆。
昨日の都議会総務委員会の集中審議でのほとほと呆れ返るほか無い反省ザルの猿芝居には、も
うアングリ・ウンザリ・ムシャクシャ。
舛添、公明党の松葉氏の質問に対する回答で、「政治資金で購入した美術品は(略)資産とし
て泰山会(現在の資金管理団体)に引き継いだ」と云った舌の根も乾かぬうちに、ヤフオクな
どで買い漁った(214点)ものの中で収支報告書に記載が義務付けられている5万円以上の美術
品(18点)は資産として計上せずに「資料代として計上している。(略)資産という感覚では
ない」とのたまう。もうアングリ。
千葉県木更津の龍宮城スパホテル三日月での会合については、目的が会議から面談に、相手も
事務所関係者ら(複数人)から出版社社長と説明がコロコロと変わる。その出版社社長だって、
競馬新聞の某氏だろうと目されているのですが、もう鬼籍に入っている(昨年11月)。死人に
口無しといっても、いくら馬掛かりと云ったって知事選出馬の相談をする相手では無いからね、
その名を明らかにすることも出来ない。で、「政治家の信義」だとか「記憶に無い」だとかで
煙に巻く。もうウンザリ。
質疑終了後には、「もし不信任案が可決された場合、法律上は私が辞任するか、都議会を解散
するかという選択を迫られる。(略)私はすべての給料を辞退して都民のため、都政のために
働きたい」なんて世迷言が飛び出す。
都民のため、都政のためなら即刻辞任すべきでしょ。解散選挙なんてなったら50億円も掛かる。
知事選はどっちみ避けて通れないんだし、余分なカネを使うべきでは無いものね。
舛添は不信任案提出の猶予を求めたのですが、その理由として「次期開催都市(東京)で選挙
(知事選)をリオ(リオデジャネイロ)の時にやるのは、2020年大会にとって極めてマイナス。
この時期を猶予していただき、その上で都知事としてふさわしくないという判断を都議会がす
るときには不信任案を提出していただければと思う」だってさ。既に相応しくないとの断を、
議会だけじゃなく、都民からも下されているのに、こうまで恋々とするのは見ていて本当に見
苦しい。ほんと、ムシャクシャする。
いずれにせよ、このひとはジ・エンド。!(^^)!
何とも喧しい報道がなされていますが、法的な拘束力の無い国民投票の結果が
そのままイギリスの行く末を決めることになるとは思えません。
EU離脱の手続きが、10月までに辞任する意向を示したキャメロン首相に代わ
って新たに選出される首相によって、残留派が多数を占める議会ですんなりと
実行に移されるとは思えないからです。
今回の国民投票は、明らかにキャメロン首相の判断ミスで、「いかなる結果に
なろうと、国民投票で示された民意を実行に移す」と強きな発言をしたのも、残
留の民意が上まわると踏んだからなのでしょう(それでお墨付きを得て、離脱派
の声を抑え込もうとしたのでしょう)。
でも、彼だって万が一のことを考えていなかった筈はありません。それが直ちに
辞意を表明したことだと思うのです。
新たに選出された首相が直ちに手続きに入ることができない以上、解散総選挙を
通じて再度離脱を国民に問う必要があります。
その結果がどうなるかを断じることはできませんが、今回の国民投票の結果(離
脱)を懸念する声が国内のみならず世界中から上がっていますし、時が経てば更
に増幅するでしょうから、今回離脱に票を投じたひとの中にも翻意するひとが少
なからず出てくると思えます。したがって、議会で離脱派が過半数を占めること
は極めて難しいとだけは云えそうです。
そもそも直前の予想が離脱48%に対して残留が52%であったことが残留支持派に
気の緩みをもたらし、悪天候も手伝って、票に結び付かなかったと云えそうです
から、切実な反省に立てば今回の結果が覆されることは十二分にあり得ることな
のです。
イギリスは議会制民主主義発祥の地でもあり、代議員に決定権を委ねる伝統が根
付いた国ですので、最終的には賢明な判断がなされることになると考えています。
TPPがどのような成り行きになるのか、アメリカの大統領選を見ないと分かり
ませんが、経済連携体のあり様を窺い知ることができたことは、日本にとっても
有り難い他山の石となったように思います。
Forbes JAPAN 編集部による掲題の記事(今日の13:30頃アップ)は、以下のものですが、
僕が極めてざっくり述べたことに近い内容(もっと肉厚で詳細ですが)ですので紹介しま
す。^^;
“欧州連合(EU)を離脱するという英国民の重大な決断に、国内には大きな衝撃が走った。
英国の政界にも、そして国全体にも、その衝撃の余波は広がり続けている。
英国の主要政党はいずれも混乱に陥っている。デービッド・キャメロン首相の辞任表明
を受け、与党・保守党では党首選挙の準備が進行中だ。一方、最大野党・労働党では「影
の内閣」の閣僚のうち3分の1近くが”辞任”。保守党以上の大混乱となっている。
そのほか、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首席大臣は、英国からの独
立の是非を問う住民投票を、できる限り早急に実施する方針を示した。
こうした状況のなかで、実現の可能性が薄れつつあることが一つある──「英国のEU離
脱」だ。
◇「残留派」巻き返しの可能性
EU離脱に向けた正式な手続きは、離脱を希望する加盟国がリスボン条約第50条に基づき、
EUとの協議開始を要請して初めて着手される。キャメロン首相は今年10月までに就任する
次期首相が行うべきだとして、自らはこの要請を行わない考えだ。
そのため、離脱協議はすぐには始まらないとの見方が広がり始めている。法律問題に関
する批評で高く評価されている「ジャック・オブ・ケント」も、無期限延期の可能性を示
唆した。
考え得るシナリオの一つが、保守党の新たな指導部が協議の開始前に総選挙を実施し、
あらためて国民の信任を問うというものだ。
その場合、EUへの残留・離脱が重要な争点になることは間違いないだろう。そして、仮
に残留派(恐らく新たなリーダーが率いる労働党)が勝利すれば、「離脱」は英国の政治
における”議題”から外されることになる。
こうした状況は、「非民主的」のように思えるかもしれない。だが、残留派の政治家た
ちは、今回実施された国民投票の結果を無視すべきだと主張する訳ではない。「実際に離
脱する前に、今回の結果を見直す機会を国民に提供する」と説明する必要があるだけだ。
国民投票のやり直しは費用もかかるうえ、国民を再び敵対させ、大半の人たちにとって
は耐え難いものとなるだろう。だが、総選挙となれば話は別だ。
◇離脱決定の影響は計り知れず
国民投票の結果を受けての急激なポンド安と株価の下落は、観測筋の大方を当惑させて
いる。だが、実質的な影響の大きさが明らかになるまでには、まだ時間がかかるだろう。
ただし、すでに目に見え始めた影響もある。一部の銀行は、英国内の従業員を欧州域内
の別の拠点に移動させる可能性に言及した。国際企業はEU単一市場との長期的な関係が明
らかになるまで、英国への大規模な投資に関する決定を先送りにするだろう。また、農業
団体は輸入食品にかかる関税率の引き上げが、価格の高騰につながると警告している。
こうした要因が、EU離脱に対する英国民の支持を減らす可能性は十分にある。
スコットランドで独立を目指す二度目の住民投票が行われれば、欧州各国の指導者たち
は「EUには依然、推進力がある」ことを示すために、前回よりもスコットランドに同情的
な態度を示すかもしれない。”
ま、じじいの直感によるつぶやきと専門誌による理詰めの論評との間には深くて広い溝は
あるものの、傍目八目というよりも、八卦見くらいのものはあったかしらん。(^^)v
昨日(26日)のNHKの討論番組で、共産党の政策委員長である藤野保文が、
防衛費に触れて「人を殺すための予算ではなく、人を支えて育てる予算を優先
させるべきだ」と発言しちゃった。僕も見ていて驚いた。当然のことながら、
自民党(稲田朋美政調会長)を始めとして公明党(石田祝稔政調会長)、おお
さか維新の会(下地幹郎政調会長)、にほんの心を大切にする党(和田正宗政
調会長)から発言を撤回すべきだの声が上りました。
今日になって、共産党と参院選の統一戦線を張っている民進党(前原誠司)か
らも「極めて悪質でひどい発言だ」との批判の声が。
共産党の志位委員長は、自衛隊は違憲だ、なんて云っていますが、そもそも
日本国憲法の第9条について、昭和21年(1946)8月24日の帝国議会において、
共産党が代表演説で何と云ったか。
第9条の条文に徹底的に反対し、こう云ったのです。
「(第9条案は、)現在の日本にとっては一個の空文にすぎない。われわれは、
このような平和主義の空文を弄する代りに、今日の日本にとってふさわしい、
また実質的な態度をとるべきであると考えるのであります。それはどういうこ
とかといえば、いかなる国際紛争にも日本は絶対に参加しないということであ
る。要するに当憲法案第2章(注・9条)は、わが国の自衛権を放棄して民族の
独立を危うくする危険がある。それゆえにわが党は、民族独立のためにこの憲
法に反対しなければならない」と。
後に共産党の委員長になる野坂参三も上記に先立つ6月28日の衆議院で、
「侵略された国が自国を護るための戦争は、われわれは、正しい戦争といって
さしつかえないと思う。憲法草案に戦争一般放棄という形でなしに、われわれ
はこれを侵略戦争の放棄、こうするのがもっと的確ではないか」と発言してい
ます。
以上は、『正論SP 日本国憲法100の論点』(産経新聞社)より抜粋。
笑っちゃうでしょ。自衛のための軍備は必要と云っていたのですからね。それを
今では第9条改正反対と、学生まで動員して、わめいている。まさに笑止千万!
(ーー゛)
昔、ギターを背負った小林旭が活躍する国籍不明の日活映画(シリーズ)がありましたが、
ここでは政界の渡り鳥との異名を持つ小池百合子の話。
流石、異名だけのことはあって風を読むのは巧みですね。
初めから自民党都連の意向などまるで考えていない。むしろ彼らからの反発を買うことを
期待してさえいる。
都民にとって自民党都連は、舛添を生みだしたPL法(製造物責任法)違反の元凶ですか
ら、逆風なんですよね。
今回も増田寛也(前岩手県知事、建設省出身)を担ぎ出そうとしていますが、岩手県と東
京都とでは余りにも条件が違い過ぎていて、彼のかっての手法(業績)が通用するか否か
は全くもって未知数。
むしろ、都連に担がれた神輿と映るマイナスイメージが付き纏う。東京23区のうち、小池
支持の豊島区と練馬区を除く、21区長と会合を持ったのも「聴く耳を持ちますよ」とのア
ッピールに他ならない、いかにも役人的発想の産物。
そういったところが都連にとっちゃピグマリオン効果を期待できると思わせたのだろうけ
ど、都民に操り人形と映る方がヤバイと思うのだけど。
都連が小池百合子に辛く当たれば当たるほど、彼女にとっては追い風になる。今も小池百
合子の事務所費の件を持ち出して、舛添と同類のような印象付けに勤しんでいるようだけ
ど、これも小池苛めと都民に受け取られる可能性が大。
判官びいきが、無党派層のみならず自民、公明らの保守層にも浸透して、大きな風を巻き
起こすことは十分考えられます。
自民党の中にも国会議員、都議会議員それぞれにそれなりの小池を推す声があるようだか
ら、結構面白い戦いになるかも。(参院選より面白いことだけは確か。)
今や小池百合子は、旭から裕次郎へと渡ったのだ。嵐を呼ぶ---女。
♪せいじはドラマ
やくざなドラマ
私を叩けば 嵐を呼ぶわ
年がら年中 私を叩きゃ
自公票も 逃げて行く
先の参議院選挙の結果、与党の議席数が146(改選分:自民56、公明14、非改選分:自民65、公明11)、
これに改憲に意欲的な、おおさか維新の議席数(非改選を含めて12)、こころ(同3)、無所属(同3)
を加えると164となり、参議院も改憲勢力が3分の2(162)を超え、改憲が現実的なものになりました。
しかしながら与党にあっても自民党と公明党では改憲と加憲とその中身には温度差がありますし、その
他の改憲支持派(野党民進党の一部をも含めて)もそれぞれに思惑があって、改憲にはまだまだ長い
道のりがありそうです。
自民党は、野に下っていたとき(2012年)に憲法改正案をまとめましたが、今政権与党となって見返す
と「目立つために極端になった部分がある」と反省もしているようです。
自民党は、これをあくまでたたき台と述べているように、この草案のすべてについてYes、Noを求めて
いるのではないのです。
なぜなら国会法というタガがあって、憲法をまるごと換えることはできないからです。
国会法は、国会の運営について定めた法律(1947年、昭和22年に制定)。
その第68条の3に「憲法改正原案の発議に当たっては、内容において関連する事項ごとに区分して行う
ものとする」とあるからです。
つまり1つの事項ごとに、一定数(衆議院100人以上、参議院50人以上)の議員からの発議が必要とな
るのです。
発議に当たっては、衆参両院に置かれている憲法審査会(衆院50人、参院45人の委員で構成。その
人数は、それぞれの所属議員数の比率で割り当てられる)での審査の後に、与野党での合意を経た
上で、原案を作成し、それをさらに審議した後に行われます。
発議されて両院でそれぞれ3分の2の賛成を得ても、最後に国民投票で過半数の賛成が無ければ改正
に至らないのですからかなりハードルは高いのです。
ですから、全体の整合性を大きく逸脱しないための参考としての位置付けにあたるものが自民党の作成
した憲法改正案と云うことになります。
しかし、先に自民党自らが認めたように少々ラジカルな内容になっていることから、改憲の立場を貫く
産経新聞社がもうちょい柔らかくした「国民の憲法」と称するものを発表しています(平成25年4月26
日)。
ここでは、その「前文」と「国防」とを紹介しましょう。
前文
“日本国は先人から受け継いだ悠久の歴史をもち、天皇を国のもといとする立憲国家である。
日本国民は建国以来、天皇を国民統合のよりどころとし、専断を排して衆議を重んじ、尊厳ある近代
国家を形成した。山紫水明の美しい国土と自然に恵まれ、海洋国家として独自の日本文明を築いた。よ
もの海をはらからと願い、和をもって貴しとする精神と、国難に赴く雄々しさをはぐくんできた。
日本国民は多様な価値観を認め、進取の気性と異文化との協和によって固有の伝統文化を生み出して
きた。先の大戦による荒廃から復興し、幾多の自然災害をしなやかな精神で超克した。国際社会の中に
枢要な地位を占め、国際規範を尊重し、協調して重要な役割を果す覚悟を有する。
日本国は自由主義、民主主義に立脚して、基本的人権を尊重し、議会制民主主義のうえに国民の福祉
を増進し、活力ある公正な社会を実現する。国家の目標として独立自存の道義国家を目指す。人種平等
を重んじ、民族の共存共栄をはかり、国際社会の安全と繁栄に積極的に貢献する。
われら日本国民は、恒久平和を希求しつつ、国の主権、独立、名誉を守ることを決意する。これら崇
高な理想と誇りをもって、ここに憲法を制定する。”
第三章 国防
“第15条(国際平和の希求)
日本国は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国が締結した条約および確立された国
際法規に従って、国際紛争の平和的解決に努める。
第16条(軍の保持、最高指揮権)
国の独立と安全を守り、国民を保護するとともに、国際平和に寄与するため、軍を保持する。
第2項 軍の最高指揮官は、内閣総理大臣が行使する。軍に対する政治の優位は確保されなければなら
ない。
第3項 軍の構成および編成は、法律でこれを定める。”
要するに、日本という国柄に則した自前の憲法を持ちましょう、そして日本国を日本国民を守るために
個別的自衛権のみならず集団的自衛権を持ちましょう、それが国際社会にも貢献することになるように、
と謳っているのです。
そろそろ中盤戦に差し掛かったようですね。
ここでは、飽く迄も私見ではありますが、主要3候補の人物評を述べてみたいと
思います。
政党からの支援が多いからでしょうか、新聞などのマスコミでは鳥越俊太郎氏が
真っ先に採り上げられているようなので、僕も彼から論評を加えてみることにし
ます。
まず、彼の健康不安でしょうね。民進党などは言い繕っていますが、街頭演説が
他の二候補に比べて極端に少ないのは、小池氏の「病み上がりのひと」との発言に
対して彼が子供じみて食って掛かったことで、語るに落ちたように思います。
東京オリンピックが開催される2020年には彼は80歳になるわけですが、あえて2選
まで言及して健康であることを誇示してみせたのは、裏返せば彼自身がそのことを
かなり気にしているからに他ならないのではないかしらん。
彼が最後まで躊躇っていて、先の参院選で改憲派が3分の2になったから云々と理由
にもならない理由をもって立候補に踏み切った背景にはそういった自省があるよう
に思います。
民進党が、候補者をころころ変えていた陰で、初めから鳥越氏に話を持って行っ
ていたのは今では明らかになっています。健康不安があって二の足を踏んでいた
としか思えません。
いずれにせよ、健康問題で途中で都政を投げだされては、またまた大金を費やして
都知事選をやらなければならなくなります。
立候補宣言をしたとき、まだ何をやりたいのか、政策も出来ておらず、これから考
えていくと答えたのも頂けません。そして未だに国政と都政の区別が付かないよう
な発言を繰り返しているのもどうかと思うのです。斯様な状態では、都政は人任せ
で、東京都を人質にとって国政に口を挟むようになるとしか思えないのです。所詮
彼は批評家畑の人であって、政治家・実務家では無いように思います。
次に、マスコミから二番目に採り上げられることの多い与党推薦の増田寛也氏。
官僚上がりの人らしく、政策が細かすぎますね。なぜなら、彼がよく口にするスケ
ジュールが常に頭の中にあるからです。いかにもお役人らしいところです。
何をせねばならないかが決まっているのであれば、彼の右に出る者はいないかも知
れませんが、岩手県と違って都政はそのような小さな枠の中で収まるものではあり
ません。中長期的な視野でもって、その道筋をつけて行かなければなりません。
そういった実務畑の人物は得てして地味なもので、彼についてもそれが云えるよう
です。人気投票は避けるべきだと云うのが、舛添問題が原因で羹に懲りて膾を吹く
自民党都連の意向なのでしょうけど、それとは裏腹に選挙演説に有名人を投入して
いるのですから、何をか況んやです。
今は封印していますが、彼がかって外国人の地方参政権推進者であったことや、
東京一極集中を批判して、地方分散の手段としてシルバー世代の移住推進者で
あったこと、そのような根っ子があることも不安の種ではあります。
最後になるのが、政党の支援を受けていない小池百合子氏となるようです。
以前のつぶやきで述べたように、彼女の戦い方は巧みですね。陰の実力者を悪者に
仕立て上げて、それに敢然と、しかも女性一人で立ち向かう。まるでジャンヌ・ダ
ルクのようではありませんか。このイメージ戦略は有権者受けするものです。
リンカーンの有名な演説をもじって「都民の、都民による、都民のための」都政と
いうキャッチフレーズ、そして「都民が決める。都民と進める」というコピーも
オバマの「Yes,We can」に似て、いずれも有権者に強く響くものだと思います。
政策についても、彼女だけが次のような中長期的なグランドデザインを描けている
のです。
東京の課題解決と成長創出のための「新しい東京」をつくるとして、
「ダイバーシティー構想」(多様性のある生活環境をつくる)
「セーフシティー構想」(より安心・安全な都市をつくる)
「スマートシティー構想」(より世界に開かれた発展都市をつくる)
序盤戦では小池氏優勢のようですが、選挙は水物。水のように自由度の高い無党派
層の行方次第で決着が付きそうです。
かっては、投票日の天気が投票率に大きく係わってきましたが、今は期日前投票
がかなり浸透してきているので、雨ならぬ水の勢いがどうなるかですね。
鳥越氏、第一コーナーから第二コーナーに差し掛かったところで落馬しちゃいましたね。
健康不安に加えて女子大生(2002年当時上智大学二年生*)淫行疑惑までが持ちあがっ
て、万事休す。
鳥越氏は、上智大学の非常勤講師だったかどうか定かではありませんが、大学には
よく出入りしていたそうで、そこでジャーナリズムに興味を持っていた被害者を自ら
の別荘に誘い込み、そこで淫らな行為に及んだ(被害者は無理やり関係を迫られ、キ
スはされたがそれ以上のことは何とか拒んだ)。その際、「バージンは病気云々」と
被害者を貶めたそうで、パワハラ、セクハラそのもの。このことが大学側に伝わって、
彼は出入りを禁止されたとのこと。
過去の女性問題だから最早時効で大丈夫とでも考えたのでしょうかね、民進党は。
一応、記事にした「週刊文春」を選挙妨害にあたる公職選挙法違反、それと名誉毀損で
刑事告訴して恰好だけは付けたものの、マスコミに対して記者会見をやらないだの、す
べて弁護士に任せてあるので質問には答えないだの、弁護士を隠れ蓑にした前都知事と
変わるところが無い。(どっちも相手を攻撃するときには舌鋒鋭く迫っていたところも
同じ。)
元大阪市長の橋下徹氏が、鳥越氏はこれまで公人の説明責任と報道の自由を叫び続け
ていた人であるにも拘らず、自らが説明しようとせずに、訴訟に出て口封じをしよう
とする、けしからんことだ、といったようなことをツイートしましたが、まさにその
通り。ジャーナリストの風上にも置けぬ輩だ。
公職選挙法違反と云えば、鳥越氏の18日の巣鴨での街頭演説のときのこと。応援で駆
け付けた森進一が「襟裳岬」を歌っちゃったのだけど、これがタダでやったと云うの
で、以前に自民党の女性国会議員が団扇を配ったとか何とかで指弾されたことがあっ
たけど、それと同じ利益供与による買収罪に抵触する可能性もあるそうな。
それと、「私は週刊誌の仕事もしておりましたので、分かりますけれど、どう見ても、
ちょっと異常ですね。政治的な力が働いているとしか思えない」なんて陰謀説を振りか
ざすところなんて、かの小保方女史と同じ。
自民党は、いつもなら徹底的に鳥越氏を非難・追及するのだけど、それをやると鳥越氏
への浮動票が小池氏に流れてしまうので、知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる。
でも「週刊文春」は受けて立つようだから、他の女性問題もあれこれほじくり出されて、
都知事選どころか人生も終わっちゃうかも。
事件に刑事の時効はあっても人倫の時効は無いのですよね。この人、多分、ジ・エンド。
今日、はじめて期日前投票とやらをしてきました。
郵送されてきた「投票所入場整理券」には、東京都知事選の他に都議会議員補欠選挙
の記載があって、確かに期日前投票でもそれぞれの投票用紙が与えられて、それぞれ
の立候補者の一覧が貼り出されてある中から一票を投じる候補者の名前を探し出して、
という運びになっているのですが、補選の方の候補者が決まったのは数日前(22日告
示)のこと。
期日前投票は、受付場所によっても異なりますが、僕が行った大田区役所では、都知
事選が7月15日~30日、補選が7月23日~30日が受付期間となっています。
なら、7月22日以前に期日前投票したひとは、補選の方はどうなっているのかしらん。
棄権?それともも一度足を運ぶことになる?
ま、補選は大田区の他、新宿、渋谷、台東と全部で4区しかありませんし、組織票はし
っかり投票可能日を押さえた上で行動するでしょうから左程影響は無いのでしょうけ
ど。
都知事選ですが、昨日までの情勢ですと、小池氏がリードして、増田氏が追走、鳥越
氏は潰走、のようです。
一昨日だったか、小池氏が銀座のホコ天で街頭演説をしたときの写真が新聞やネット
に載っていましたが、スゴイ!の一言ですね。もう遥か彼方まで聴衆が鈴生りで、立
錐の余地もないほどですから。
「何か緑色のものを持ってきて応援してください」なんて本当に戦上手ですよね。聴
衆に受け身でなく自らが積極的に参加しているという意識を与えますからね。それが
票に繋がる。演説もうまい。要所要所で必ず「有難うございます」とやる。それと、
聴衆に対して政策を具体的に述べた後に、これまた必ず「斯様に考えておりますがい
かがでございましょうか」とやる。まさに「皆と進める(都政)」というキャッチコ
ピーを実践して見せているのだから凄いよね。「聞く耳を持っている」と口先だけの
鳥越氏とはえらい違いだ。
あと5日残っていますが、ひっくり返すのはまずもって難しいでしょうね。
7月28日発売予定の「週刊文春」はもとより、他の週刊誌がどのように報じるのか不明
ですが、鳥越氏の息の根を止めるような記事が掲載されれば、それで何十万票かが逃げ
て鳥越氏はお終い。100万票なんて夢の又夢でしょうね。おそらく過去2回の宇都宮氏
の得票数にも届かないのじゃないかしらん。それはそれで選挙後に面白いドタバタが
見られそう。
増田氏は支持母体の上積みはこれ以上見込めそうに無いし、浮動票の取り込みという
ことでは知名度に劣ると云うよりもインパクトに欠けるところがあって、鳥越氏から
流れ出た票の大半を小池氏に持っていかれるでしょうから、その差は開く一方でしょ
う。
で、今やそれぞれの得票数、その差が如何程かに僕の興味は移っています。
それと、与野党それぞれの総括も。どのような屁理屈をこねるのか今から楽しみ!(^^)!