廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

広島観光の今(後編)

2020-05-06 22:22:22 | Weblog
 今回のコロナウイルス問題による外出自粛要請で広島県内も観光客が国内・海外とも減っていて以前は人が溢れていた宮島も閑散としてるみたいで。 先日は江の島などの観光地に多数の県外ナンバーの車が来て海で遊んでいたと問題になりましたが、それも東京から車に乗って日帰りで行ける近さだからで広島市からだけでは宮島に来る人の数も。 こうして見ると広島の観光地は関東や関西もしくは九州方面から移動して来てる客が多い様で、外国人観光客も”広島だけ”の人はあまり多くないのかも知れませんね、今の減り方を見てますとそう思います。 そうで無ければ今も前と変わらないでしょうし。



 先月も何度か広島市内中心部に出て見て平和記念公園に行って見るとコロナ問題の影響か外国人観光客の姿はほとんど見なくなってしまっています。 そして学校が休みなので当然ながら修学旅行も無いから修学旅行生の姿も見なくなってしまいました。 一方で以前は広い平和記念公園の各所に多数在るベンチには誰も座って無かったのに今は何人も座っている人達の姿を見掛けます。 そして公園の中に居る人達を見ると犬の散歩をしている人やバドミントンをしている人達、ただベンチに座って休んでいる人など観光客では無く地元の市民がここに来ているのだと思いました。 逆に言えば今までは来ていなかった訳で、観光客と地元市民が平和公園の中で”共存”出来なかった事実に残念な気持ちも...



 古い中国新聞を読み返してると2018年の記事で平和記念公園では毎日40人近くもの将棋愛好家(勿論、地元の市民だろう)達が集まって対局を楽しんでるそうだが将棋盤などの用具を置かせて貰っていた平和記念公園内のトイレ倉庫がトイレの建て替えにより無くなってしまうので何とかならないのか?と言う記事が載り、その追跡記事が12月6日付の紙面にも。 夕方に来ている私とは時間が合わないのか見た事はありませんが平和記念公園には地元市民も引き付ける魅力があるのだとコロナ問題で観光客や修学旅行生が居なくなった今、改めて思いました。 普段、観光客と市民との共存が出来ず市民の足が向かない理由は分かりませんが私の推測では日本人は観光バス等で平和記念資料館と、公園内は原爆慰霊碑と原爆の子の像、原爆ドームだけささっと見てすぐバスで立ち去る人が多く、公園の中が外国人ばかりになって外国語が分からない市民が苦手意識を持ってしまうのではと思っています。 実際、リニューアルオープンした平和記念資料館は中を歩くのも大変な程に賑わっているのに公園内は一部を除いて閑散としてますし。 市役所の方も普段と今の平和記念公園の様子を見比べて欲しい。



 そう言えば同じ2018年12月の中国新聞では2日の紙面に南区の比治山公園が市民により賑わっており大道芸や神楽などのイベントも多数、行われていると言う記事が。 その比治山公園は広島市が『平和の丘』として再整備する構想が動いている訳ですが、それは地元市民に利用して貰って平和について意識して貰いたいのか、それとも観光客をわざわざここまで来させたいのかコンセプトがよく分かりません。 そもそも平和記念公園の中で大道芸とかやったら「不謹慎だ!」と文句を言って来る輩が居るのでは? しかし平和記念公園を本当に公園として楽しむ為に利用する事を否定し排除して辛気臭い雰囲気にして来たから日本人観光客は資料館など一部だけ見てさっさと移動してしまうのでは。


 比治山公園は周囲にマンション等の住宅が多いので市民の利用が多い訳ですが、平和記念公園も川向いの土橋地区などでマンションとか増えてますし雰囲気を良くするように意識して整備すれば気軽に集まって来るのではと期待しています。 地元市民の姿が多く楽しそうに見えれば日本人観光客も公園からすぐ出ずに滞在して見る気になるのでは。 平和記念公園は元々、ニューヨーク市民の憩いの場であると同時に有名な観光名所でもあるセントラルパークをモデルに昔は繁華街だった場所に造られのではと思っています。 今は車社会による郊外部への商業需要の流出と紙屋町交差点の横断歩道廃止による歩行者導線の寸断、そしてカープの移転による集客力の喪失で平和記念公園の周囲はもはや繁華街では無くなってしまいました。 楽しく過ごせる空間づくりを意識した平和記念公園の再整備とサンフレッチェやドラゴンフライズの街中への移転で広島市内観光の現状を変えるべきではと思っています。


尾張と三河のグランパス
 学生の夏休みや冬休みは別にして社会人の生活では異例の長さとなる前代未聞の超大型連休も今日でようやく終わりました。 私は収入も減って金も無いので連休中は部屋の掃除と読書でも...と......

 ここまでの纏めとして広島市は平和記念資料館、呉市は大和ミュージアムが凄く観光客で賑わうが、少し離れた街中の方には全く観光客の足が向かない(三次市も去年オープンした『もののけミュージアム』で同じ傾向が)現状があり、呉市内には大和ミュージアムよりずっと長い歴史のある入船山記念館を始め旧海軍ゆかりの名所は多数在りますけど大和ミュージアムに来たからと言って”海軍巡り”までしたい人は少数であり、同じく平和記念資料館に来たからと言って”ピースツーリズム”の被爆建物巡りで交通不便な場所までわざわざ行きたいと思う観光客はそこまで多くは無いかと。 そもそも平和記念資料館や大和ミュージアムが充実してるなら尚更、それに勝るとも劣らない価値を観光客が感じて無いと行こうとは思わないのでは? そんな方法よりは地元市民の力で街中を再生して活気をもたらす事が観光再生の策ではと。 地元の人が見向きもしない場所は観光客にとっても魅力は無いですし...

 ...以上です。

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