小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ヒトラー

2014-02-03 22:42:00 | Weblog
ヒトラーがなぜ、ユダヤ人を嫌っていたのか。これの正確な理由はわからない。ゲルマン人でも、少しでもユダヤ人の血が入っている者は殺した、という事実からすると、あまり深遠な政治的理由からとは思えない。

ユダヤ人の商才、結束力をおそれ、共産党とユダヤ人が手を結ぶことによって、ヒトラーの構想した第三帝国の設立の妨害になると考えた、そんな政治的理由もあるだろう。

しかしドイツ国籍のユダヤ人はヒトラーを嫌っていなかった。むしろ、ドイツ国籍のユダヤ人は、ヒトラーをドイツの救世主として慕っていた人も多い。むしろ、その方が多い。

ヒトラーは、戦争中に、ユダヤ人狩りなんかしてるよりも、むしろ、ドイツの戦争に協力したら、勝ったあかつきにはユダヤ人の国家を作ってやる、といように、ユダヤ人を利用した方が、良かったのではないか。

そうしたら世界の歴史は変わっていたかもしれない。ドイツでも、原子爆弾の研究は、かなり進んでいた。アインシュタインのような天才をアメリカに、のがしてしまったことは、ドイツにとって、大きな損失である。

第二次世界大戦は、原子爆弾を最初に作った国が勝つ戦争だった、とも言える。

ヒトラーは、若い頃、芸術家志望の青年であり、実際、芸術家的な素質もあり、彼は、政治家、軍人としては、必ずしも有能ではなかった、とも言える。

ホロコーストはヒトラーの性格的な潔癖症からだろう。しかし戦争中に、自分の、やりたいことをやる、なんてのは、バカである。戦争に勝つためには、自分の好悪の感情など、抑えて、利用できるものは、何でも利用しようという精神がなければダメである。

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