国家と国家の外交は、人間の個人と個人の、付き合い、外交と、ほとんど同じである。最終的に、ものをいうのは、力なのである。国家で言えば武力であり、個人で言えば、腕力なのである。たとえば。議員のアントニオ猪木と論戦する時。もちろん猪木は、殴りかかってはこない。それは、双方ともにわかっている。しかし、猪木と話す時、やはり、こわさ、は感じられずにはいられない。いざ、ケンカとなったら、こっちは必ず、負けるという恐怖、猪木にしてみれば、絶対、相手をノックアウト出来る、という自信は、無視することができない。つまり、暴力というものは、行使しなくても、持っている、ということだけで、相手に対する威嚇となり、相手に、攻撃を起こさせない、という気持ちにするのだ。国際連盟だの、軍事同盟だの、を如何に強固に約束しようが、それが守られるという保証など、というものは、ないのだ。軍事同盟など、過去の歴史において、いくらでも平然と破られている。それに、軍事同盟は、建て前と本音は違う。なので、この世に信用できるものは何もない。絶対的に信用できるものは(情けないことだが)武力なのだ。
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