経済性だけだったら、冷戦後の世界でグリペンとかもっと採用が多いはずなんだよね。
で、何故かってぇと……
地理条件・同盟/外交関係・ソレまでの装備体系などなど@朝鮮日報
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/09/12/2024091280153.html
例えば、グリペンなんかNATO系の装備体系でのコストパフォーマンスに優れる軽戦闘機(を狙った)だけれど、エンジン性能の限界からF404からF414に換装すると共に機体規模の拡大(事実上の新型であるE/F型)でコストパフォーマンスを失っていたりします。
まぁ、運用面でのコスト削減とか、現代のF-5E/Fを狙ったような機体なんだけど、規模によるエコシステムも加えて見ると「F-16系で良くね?」ってなるのよねぇ。
ランニングコストに直結するエンジン性能と信頼性という面でも、地道に改良を続けているであろうけれども根本的な冶金技術(と、最近のシナーの基礎技術軽視な研究体制とか)といった所がついて回る。
コレが、本国であれば予算積み上げて力技でエンジンの数を何倍にして、交換頻度の暴力で無理やり何とかする手もあるけれど、海外採用とか短すぎるエンジン寿命で高く付くと思われる下地にもなるし、ざっくり見ると……F-16比で1トンくらい空虚重量が重たいんだな。
もちろん、F-16でも最新のE/F型(Block60)になると、背中に背負ったCFTなんかで目方も同等に近いけどエンジン出力も増大している。
J-10も、C型でCFT搭載となると似たような出力のエンジンだとしても出力と重量で比べたら劣るんじゃないかな?
また、アビオニクス周りについても……Elta EL/M-2032から始まっていて、基本設計もIAI ラビ(ま、ラビって小型の戦闘爆撃機なのよねF-16が小型軽量を狙った格闘戦闘機だった時代で後の様に本格的なマルチロール化モデルが開発中の頃の)から生えた枝がJ-10なんだねぇ(^^;
C型まで改良されて、独自部分を増やしているかも知れないが……原型の機材から割と性能の推定がしやすい機体かも知らんね(モノが海外輸出されているアビオニクスだけに)
対して、ラファールなんか……アップデートがダメダメなF-22よか大真面目にアップデートを繰り返していて、兵装面でもフランス製を使う前提(ミラージュシリーズを使っているトコなら有り物の延長で使える)なら割と揃って居て、フランスの中古だったとしても最新仕様への改装で一部制限が在っても遜色ない仕様を導入可能。
あと、ラファールのM88ターボファンエンジンって、最初からランニングコストの低減を狙ったエンジンでも有るんだよね(WS-10は……運用経費で対抗可能かというと疑問)
こんな話も有るんだが……出どころがフランス国営放送?RecordChina
https://www.recordchina.co.jp/b940481-s25-c100-d0193.html
つまり、フランスのラファール売却にアメリカが横槍を入れてきて、F-16をねじ込んで来ていたのを掻っ攫った……かも知れないって話(なーんか、最終的にフランスが売りつけで終わりそうな気もする)
F-16だと、ほぼ最新仕様を更に改造したイスラエルのF-16に対して相対的劣位になる機体を嫌ったって話になるかも知れないけれど……少数導入でテストしたらちゃぶ台ひっくり返してラファールって落ちがつくかも知らんねぇ……そんな気がする。