古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その七十二

2012年04月07日 07時32分22秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第十八頁(上の写真の三行目四行目)

解読 節句後より二三百匁ノ小鰹少々つゝ見ゆる。

  地震後月々小地震絶へず有り、地震後大抵雨天と成る。

読み方 節句後より二三百匁の小鰹少々づつ見ゆる。

  地震後月々小地震絶えず有り、地震後大抵雨天と成る。

解説 「節句後」・・・「節句」も難しいですが、前行に出ました。 「二三百」の次は「匁」です。一行目に出ました。「匁」は尺貫法の貫の千分の一の単位で、約三・七五グラム。 「小鰹」・・・この「鰹」も単独ではちょっと読めません。 「つゝ」・・・づつ(宛)。「つ」に濁点が有りませんが、無いのが原則です。 「絶へず」・・・旧仮名遣い。絶えず。「す」は「春」の変体仮名。 「有り」・・・この有も形で覚える。 「雨天」・・・「天」は「て」の変体仮名となりますが、此処では漢字の「天」です。 「雨天与」・・・「雨天と」「与」は変体仮名の「と」。