古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その八十二

2012年04月17日 07時17分55秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第二十ページ(上の写真の七行目八行目)

解読  全世界中に貫通し有る所の火脈を分て九條とす。

     最大火脈 一、大火脈 五、小火脈 三、都て九条也。

読み 全世界中に貫通しある所の火脈『かみゃく』を分かちて九条とす。

    最大火脈 一、大火脈 五、小火脈 三、 都て九条なり。

解説 「世界中尓」・・・「尓」は変体仮名「に」。 「分て」・・・「分かちて」、「分けて」でも間違いではありません。 「九條」・・・「九本」。 「とす」・・・「す」は変体仮名の「春」です。 「都て」・・・「すべて」と読む。「都」の一字だけでも「すべて」「ことごとく」と言う意味があります。 最後の「二」の様に見える字は「也」です。 ここで言う「火脈」は火山帯『火山の連なり・火山の帶』の意味だと思われます。