地震津浪乃記第二十三頁、上の写真の一行目二行目
二十二頁の次が二頁分欠落していますので、やむなく飛ばします。
解読 平日用意勘辨しヲケル事も天地の大変に至りてハ意
外に出る事多し。土蔵、大かべ築地等にて立圍ミ、假令津浪
読み 平日用意勘弁しおける事も、天地の大変に至りては、意
外に出る事多し。土蔵、大壁、築地等にて立ち囲み、たとえ津浪
解説 「平日」・・・普段の日。常日頃。「用意勘辨」・・・用意し、考えて置くこと。 「意」の崩し字はこの様な形になります。 「辨」・・・この崩し字もちょっと読めません。現在は「弁」と略して書きます。 「しおける事」・・・して置いた事。 「意外」・・・「意」もこの様な形です。右に「意」と楷書で書いてくれています。 「築地」・・・「ついじ」。ここの築地とは、土を盛り上げて固めて作る土手の様な物を言っている様な感じがします。「つきじ」と読めば、埋め立て地の事。 「立圍ミ」・・・立てて囲む。「圍」は「囲の旧字体。 「假令」・・・たとい。たとえ。もし仮に。「假」は「仮」の旧字体。 「津浪」・・・「津」の崩し字は久し振りに出ました。