古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その九十

2012年04月25日 07時25分59秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第二十二ページ、上の写真の七行目八行目

解読 其火脈の大小大気の夛少とに従て震揺の

    軽重あり。又或ハ其火脈海底に通する時は

読み 其の火脈の大小、大気の多少とにしたがいて震揺の

    軽重有り。又或いは其の火脈、海底に通ずる時は

解説 「火脈」・・・このページ二行目の火脈の右に「伏道」と説明書きが付いています。マグマの通り道の事ではないかと思います。火脈の大きさや透入する大気の多い少ないにより、地震の揺れ方に軽い重いの差が有る。 「夛少」・・・「夛」は異体字で「多」と同じ。 「震揺」・・・『しんよう』揺れ方。 「阿り」・・・「阿」は変体仮名の「あ」。 「火脈」・・・「脈」の右に「道」という説明書きがあります。