古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その八十八

2012年04月23日 06時59分44秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第二十二ページ、上の写真の三行目四行目

解読 熱灼の気を生するを以て常に大気を得て発炎せん

    とす。是時に丁りて大気透入する時は直ちに炎焔と

読み 熱灼の気を生ずるを以て、常に大気を得て発えんせん

    とす。是の時に当たりて大気透入する時は直ちに炎と

解説 私のパソコンでは出ない漢字が三つも出て来ます。 「熱灼の気」・・・ここの「熱」は足の連火「レンガ」が「火」になっています。熱く焼けている気体。 「生する」・・・「す」は変体仮名「春」。生ずる。発生する、出来る。 「得」の字はサンズイヘンとなっています。 「発焔」・・・「焔」の字も偏と旁が逆になって火が「炎」となっています。 「せんとす」・・・「と」は変体仮名「与」。 「尓」は「に」。「丁りて」・・・あたりて。此の時にあたって。この時に於いて。 「大気透入する」・・・大気『空気』が通り抜けて進入する事。 「時は」・・・「は」は変体仮名の「盤」。 「炎焔与」・・・炎と。「与」は変体仮名の「と」。