古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その七十六

2012年04月11日 06時42分09秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第十九ページ(上の写真の三行目四行目)

解読 震の性ある烈気にて龍巻などいふ烈風の如キ一気物

    と見ゆ。人身の身ぶるいすると同理なるべし。土地揺動して

読み方 震いの性有る烈気にて、竜巻など言う烈風の如き一気物

と見ゆ。人身の身震いすると同じことわりなるべし。土地揺動して

解説、 「震」の横に「フルイ」とフリガナが有ります。 「性」・・・性質、傾向。 「烈気尓て」・・・烈しい気象『自然現象』。「尓」は変体仮名の「に」。 「龍巻」・・・タツマキとフリガナが有ります。「巻」の崩しは難しい。 「などいふ」・・・旧仮名遣い。「等と言う」。 「一気物」・・・一つの現象と言う意味でしょうか。よく分かりません。 「与見ゆ」・・・「与」は変体仮名の「と」。 「人身」・・・人の身体。 「身婦るい」・・・身震い。「婦」は変体仮名の「ふ」。 「すると」・・・「春」は変体仮名の「す」。 「同理」・・・同じことわり。同じ理屈。古文書によく出てくる「右同断」という言葉は、この「同じことわり」の同理を同断と借字し、その上でこれを音で読んだ言葉です。 「揺動」・・・揺れ動く。