古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その七十四

2012年04月09日 07時35分44秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第十八ページ(上の写真の六行目七行目)

解読 ノミ多し。北風雨東雨風ホハ甚だすくなし。

  地震後早速御救米多分御下ゲ并ニ家木料御下ゲ有。

読み のみ多し。北風雨東雨風等は、甚だ少なし。

地震後早速御救米多分御下げ、並びに家木料お下げ有り。

解説 「北風雨」・・・北からの風雨。 「東雨風」・・・「コチアメ」とフリガナが有ります。『東風吹けば匂い起こせよ梅の花 主無しとて春な忘れそ』。  北や東からの風や雨は非常に少なかった。 「ホ」・・・等。 「甚だ」・・・「た」は変体仮名「多」。 「御救米」・・・お救い米。「米」は形で覚える。 「多分」・・・たくさん。 「并ニ」・・・並びに。 「家木料」・・・流された家屋の修復の為の木材購入代金と思いますが確かな事は分かりません。  「多分」・・・たくさん。「御下げ」・・・藩から交付される復興資金。