古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その七十八

2012年04月13日 07時14分58秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第十九ページ(上の写真の七行目八行目)

解読 の強弱によりて大小有土地によりて軽重有。東より起り来る

  地震に、東の方に山を負ひ山にて囲ミたる所ハ地震軽し。

読み の強弱によりて大小有り。土地によりて軽重有り。東より起こり来る

 地震に、東の方に山を負い山にて囲みたる所は地震軽し。

解説 「軽重有」・・・「軽」が難しい。こういう場合は、最初に「大小有」と出て、続いて「○重有」と「重」という字が読めたら、「大小」と「軽重」ではないかと推測して、「軽」として辞書で確認する方法が良いと思います。文中最後の「軽し」には「カロ」とフリガナが付いています。 「負ひ」・・・旧仮名遣いで「負い」。 東より来る地震の意味が分かりませんが、津浪の話の続きですから、この地震とは津浪の事を指しているのではないかとも考えられます。