古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その九十四

2012年04月29日 07時16分35秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

地震津浪乃記第二十三頁、上の写真の七行目八行目

解読 築地ハ二三間にも厚く築キ石ヲ不用惣芝カ小竹など植タル所

    其功あり。

読み 築地は二、三間にも厚く築き、石を用いず、総芝か

    小竹など植えたる所、其の功あり。

解説 この部分特に文字が小さいので読みにくいですが、ご辛抱下さい。   「築地」・・・ついじ塀の事。 「二三間にも厚く」・・・厚さを二三間にするとは、相当頑丈なものになります。 「不用」・・・「ふよう」ではなく、「用いず」。下から返って読む。 「惣芝」・・・「惣」は「総」で、全面に芝を植えつけた状態。 「植タル所」・・・「植えたる所」、植えた所。送り仮名無し。 「其功」・・・其の効き目。 「阿り」・・・「有り」。阿は変体仮名「あ」。