古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その八十六

2012年04月21日 06時08分17秒 | 古文書の初歩

 

 

 

地震津浪乃記第二十一ページ、上の写真の七行目八行目

解読 地震の発するや或は山国に発する事有りと雖モ多

    くは火山の近傍諸州に有り、其起原の理會を

読み 地震の発するや或いは山国に発する事有りと雖も、多

    くは火山の近傍諸州に有り、其の起原の理会を

解説 「発するや」・・・「す」は変体仮名の「春」。 「或は」・・・「は」は変体仮名の「盤」。 「事」は異体字の「古」の下に「又」と言う字を使っています。 「雖も」・・・いえども。略字体となっています。 「近傍」・・・「傍」の左に「カタワラ」と振り仮名が有ります。 「起原」・・・「起源」と同じ」。 「理會」・・・物事の道理を会得する事。『広辞苑より』。「會」は「会」の本字体。