ブログ版 清見糺研究 百年の恋&たのしみは
かりん鎌倉支部
30 口あけて眠るを見ればこの恋はきっちり百年つづくと思う
「かりん」94年10月号
作者は多作で、歌を楽しんで作る人だった。この歌も鼻歌まじりにつくったのだろう。ただ「きっちり百年」には機知もあるが意外に切ない希求の本音が見えるようでもある。
夏目漱石の「夢十夜」の中に女が死に際に百年待ってくれと言ったので、墓のそばで男が百年待つ話がある。騙されたのかもしれないと思い始めた時、百合の花が男の鼻先で開く。男は百年たったことを知る、という話だ。
かりん鎌倉支部
30 口あけて眠るを見ればこの恋はきっちり百年つづくと思う
「かりん」94年10月号
作者は多作で、歌を楽しんで作る人だった。この歌も鼻歌まじりにつくったのだろう。ただ「きっちり百年」には機知もあるが意外に切ない希求の本音が見えるようでもある。
夏目漱石の「夢十夜」の中に女が死に際に百年待ってくれと言ったので、墓のそばで男が百年待つ話がある。騙されたのかもしれないと思い始めた時、百合の花が男の鼻先で開く。男は百年たったことを知る、という話だ。