2023年版渡辺松男研究6(13年6月実施)
『寒気氾濫』(1997年)橋として
参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
司会と記録 鹿取未放
46 土という滅びる巨人ほろびつつ樹根まるごと抱きて眠る
(当日意見)
★土って地球じゃない。土で覆われているから。巨人ともいえるんじゃない。滅
びながらも樹根を抱いている。土の力、偉大さを歌っているのかな。(曽我)
★母なる大地とかいうとつまらなくなるけど、そういう土に対する親愛感なのか
なあ。巨人というと曽我さんのように大きなスケールでイメージしますけど、
「樹根まるごと抱きて眠る」はやはり母性を感じます。上句と下句で断絶があ
りそうにみえて、「ほろびつつ」という視点でまとめている。「ほろびつつ」
がいちばん言いたいことかなあと思います。(鹿取)
『寒気氾濫』(1997年)橋として
参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
司会と記録 鹿取未放
46 土という滅びる巨人ほろびつつ樹根まるごと抱きて眠る
(当日意見)
★土って地球じゃない。土で覆われているから。巨人ともいえるんじゃない。滅
びながらも樹根を抱いている。土の力、偉大さを歌っているのかな。(曽我)
★母なる大地とかいうとつまらなくなるけど、そういう土に対する親愛感なのか
なあ。巨人というと曽我さんのように大きなスケールでイメージしますけど、
「樹根まるごと抱きて眠る」はやはり母性を感じます。上句と下句で断絶があ
りそうにみえて、「ほろびつつ」という視点でまとめている。「ほろびつつ」
がいちばん言いたいことかなあと思います。(鹿取)
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