父母の身体を心配しつつ、10年余りを過ごした
妹と私は戦友だ。
っうか姉妹なんだけどね。
ガンになった家族を心配する気持ちは
まさに一喜一憂の日々で
祈りを忘れて眠りにつける夜はない。
毎日毎晩、どうか病気が治りますようにと祈るのだ。
だから父が死んだ時、「もうしばらく心配することはないよね」と
ふたりでなぐさめあったものだ。
ところが、先日、妹の胸にしこりがあるとの検診結果がでた。
再検査を受けるようにと。
あぁ・・ と。
どうしてこんなに若くして と。
私達姉妹は、両親の年を越えることができるのだろうかと。
私はもう子育てがおわった感があるが
妹ん家の子供は、まだまだ幼いので
どうしたらいいかわかんない。
「全部すっぱり切っていいから、治してほしい」
妹はそう言った。
そして再検査の日まで、ふたりで落ち着かない日々を過ごす。
「姉ちゃんにいわなきゃ良かった。」
「なんで。私にはなんでも言っていいんだよ。
私のことを気にかけなくていいんだよ。」
ついこの間、
「アンタは私のたったひとりの家族なんだから
検査でもなんでも受けて、元気でいて頂戴よ。」そう言った所だった。
私には、面倒をみなきゃいけない同居人達はいるが
家族というと、父母妹とのユニットの方が浮かぶ。
それにつけても、一息つける間がない忙しさだ。
やっかいなダブル受験がおわり、新入学の準備におわれ
ちょっとゆっくりと思ったら父が亡くなり
てんやわんやで引越しをして
やっと四十九日と思ったら、妹の心配をするのだ。
ザワザワどころじゃない
ハリケーンのような胸騒ぎだ。
午後三時近くになって、ようやくメールが届く。
「大丈夫だった。良かった~」と。
すぐさま電話。
「今、どこ?」
「まだ病院の中。」
そう答える声が涙をこらえている。
「かまん、かまん、大声で泣いてエエわ。
ホンマ、良かったわ。」
「うん。でもな、さっきからいろんな人が変な目でみていくけど
私はうれしくて・・・」
とりあえず、ふたりで電話口で泣いといた。
これから先もずっと、私達は何度となくこんな日をむかえるだろう。
やっぱ甘えられる人がいるよね、誰にでも。
どんな心配事でも、打ち明けていい、そんな人がいるよね。
さ、泣いてても仕方ないから、寝よ。
妹は久しぶりに、爆睡できることだろう。
妹と私は戦友だ。
っうか姉妹なんだけどね。
ガンになった家族を心配する気持ちは
まさに一喜一憂の日々で
祈りを忘れて眠りにつける夜はない。
毎日毎晩、どうか病気が治りますようにと祈るのだ。
だから父が死んだ時、「もうしばらく心配することはないよね」と
ふたりでなぐさめあったものだ。
ところが、先日、妹の胸にしこりがあるとの検診結果がでた。
再検査を受けるようにと。
あぁ・・ と。
どうしてこんなに若くして と。
私達姉妹は、両親の年を越えることができるのだろうかと。
私はもう子育てがおわった感があるが
妹ん家の子供は、まだまだ幼いので
どうしたらいいかわかんない。
「全部すっぱり切っていいから、治してほしい」
妹はそう言った。
そして再検査の日まで、ふたりで落ち着かない日々を過ごす。
「姉ちゃんにいわなきゃ良かった。」
「なんで。私にはなんでも言っていいんだよ。
私のことを気にかけなくていいんだよ。」
ついこの間、
「アンタは私のたったひとりの家族なんだから
検査でもなんでも受けて、元気でいて頂戴よ。」そう言った所だった。
私には、面倒をみなきゃいけない同居人達はいるが
家族というと、父母妹とのユニットの方が浮かぶ。
それにつけても、一息つける間がない忙しさだ。
やっかいなダブル受験がおわり、新入学の準備におわれ
ちょっとゆっくりと思ったら父が亡くなり
てんやわんやで引越しをして
やっと四十九日と思ったら、妹の心配をするのだ。
ザワザワどころじゃない
ハリケーンのような胸騒ぎだ。
午後三時近くになって、ようやくメールが届く。
「大丈夫だった。良かった~」と。
すぐさま電話。
「今、どこ?」
「まだ病院の中。」
そう答える声が涙をこらえている。
「かまん、かまん、大声で泣いてエエわ。
ホンマ、良かったわ。」
「うん。でもな、さっきからいろんな人が変な目でみていくけど
私はうれしくて・・・」
とりあえず、ふたりで電話口で泣いといた。
これから先もずっと、私達は何度となくこんな日をむかえるだろう。
やっぱ甘えられる人がいるよね、誰にでも。
どんな心配事でも、打ち明けていい、そんな人がいるよね。
さ、泣いてても仕方ないから、寝よ。
妹は久しぶりに、爆睡できることだろう。